中国迷爺爺の日記

中国好き独居老人の折々の思い

ゴールデン・レトリーバ

2010-01-16 11:09:37 | 身辺雑記
 街から帰る途中に少し急な坂があって、近頃の脚の弱っている私にはちょっとした「難所」なのだが、そこを登りきった所にある家の道路脇の金網のフェンスの向こうに、1頭のゴールデン・レトリーバがいる。

 寒い中でフェンスと家の間の小さな間隙に蹲っていて、街との行き帰りに近寄って「おはよう」とか「寒くないか」などと声をかける。フェンスに顔を近づけてみると、頭を挙げてこちらのほうを見て鼻をひくつかせるが、とてもおとなしくて唸りも吠えもしない。とりわけ目が優しくて、思わず「可愛いねえ」と言ってしまう。通りすがりの年輩の婦人や若い娘なども笑顔で足を止める。

  

 この寒い中をかわいそうにとも思うが、陽がよく当たる場所だし夜は中に入れてもらえるのだろう。寒いから家人が気遣ったのか服を着せてもらっている。



 ゴールデン・レトリーバは元来は狩猟犬で、撃ち落した獲物を陸上でも水の中でもくわえて回収(レトリーブ)するために、頭部は幅が広くて強く、首は丈夫で前肢と後肢は発達している。四肢を滑らかに動かして、大地を踏みしめるように力強く歩くと言う。性質は非常に温和で人懐っこく、飼主以外の人や他の犬やペットに対する友好度は抜群のようだ。こういう良い性格の犬種がどのようにして作出されたのか興味深い。