中国迷爺爺の日記

中国好き独居老人の折々の思い

閣僚の不規則発言

2010-01-30 11:07:53 | 身辺雑記
 亀井金融・郵政改革担当大臣は、参衆議院予算委員会で答弁中ヤジを飛ばした自民党議員に対して「うるさい!」と発言し、自民党がこれに抗議して、翌日の予算委員会の開会がおよそ1時間遅れた。

 2009年度2次補正予算案の審議では与野党の応酬に閣僚も加わってヤジを飛ばすので、自民党が「品位を欠く」と猛反発した。このため臨時の閣僚懇談会が開かれ、官房長官が28日、閣僚全員に自制を促す事態となった。

 衆参両院の補正予算審議では、閣僚の不適切な言動が目立っていると言う。野党の質問に「大臣をバカにするな」と怒鳴ったり、「(経営破綻した日本航空を)危機のたびに救ってきたのは誰か」との質問に、問われていない人が「自民党」と叫んだりすることもあったようだ。 これに業を煮やした自民党は、衆院議院運営委員会で「閣僚の不規則発言が目に余る」と抗議し、亀井大臣と菅副総理、福島消費者担当相を名指しで批判したようだ。この3人はとくに目立ったらしく、こんなところでもきっちり連立ぶりを発揮しているようだ。

 ところが当の亀井大臣はどこ吹く風とばかり、相変わらずの人を食ったような態度だ。記者会見の様子をインタネットの動画ニュースで見たが、「うるさいからうるさいと言っただけの話だ」とまったく頓着していない。ある記者が「野党は大臣は品位がないと言っていますが、大臣は品位がないとは少しも思っていないのですか」と質問すると、「あんたはどう思うんだよ」と逆質問し、記者が「それはともかくとして・・」と言い淀むと、おっ被せるように「あんたはどう思うんだよ。それを聞いてるんだよ。あんたと俺とどっちが品位があるんだよ。俺も品位がないかもしれないけどね」と言った。威圧するようなものではなく薄笑いを浮かべての発言だが、まことに不愉快な態度で、いかにも品位がないことを証明しているようなものだった。だいたい質問されてそれには答えず「あんたはどう思う?」のように逆質問するのは傲慢か、自信がない人物、いずれにしても小者のすることだ。

 それにしても閣僚達のヤジ(不規則発言)を品位がないと自民党は問題にしているが、ヤジいうものは閣僚から出ると品位がなく、一般の議員が発するのは議場を活性化させる正当な言論活動とでも言うのだろうか。私には国会での与野党のヤジ合戦は品位のない罵り合いのようにしか思えない。ヤジがすべて悪いとは言わない。発言者の発言の合間に寸鉄人を刺すような辛辣なヤジを投げ入れたり、ユーモアのあるヤジを飛ばしたりのようなものなら気持ちがいいが、今の国会議員達にそれを望むのは無駄なことかも知れない。いずれにしても、発言も聴かずに騒然とした雰囲気の中で喚き散らすようなものは、単なる雑言だ。

 答弁の最中に執拗にヤジを飛ばされては腹も立ち、「うるさい!」と言いたくなる気持ちは分かるが、そこは小人相手にせずの余裕があるべきだろう。このような亀井大臣の言動を気骨があるとか言って持ち上げることはするべきではない。