中国迷爺爺の日記

中国好き独居老人の折々の思い

物忘れ

2010-01-20 11:14:48 | 身辺雑記
 街に出て一通り用を済ませて帰り道、ふとあるものを買わなくてはと思って、帰る途中にあるスーパーに寄った。ところがスーパーの入り口にきたら、何を買うのだったかさっぱり思い出せない。店内を見て回ったら思い出すかも知れないと考えて、手提げ籠を持って歩き回ったがどうしても思い出せない。諦めて店を出て帰る道すがら、ああでもない、こうでもないと考えたがだめだった。頭の中が空白のようで不安になってきた。

 家に帰って風呂に入ったり、夕食をつくって食べたりしているうちに、忘れたこと自体を忘れてしまい悩むこともなくなった。それが夜、退屈紛れにパソコンでソリティアというゲームをやっているうちに突然、ああバナナだったと思い出して呟いたらおかしくなって笑ってしまったが、頭の中はすっきりした。スーパーでうろうろしてから5時間もたっていた。なぜ突然思い出したのか、これもさっぱり分からない。そう言えば、バナナは入り口近くに置いてあるのだが、そこは素通りしたようだった。

 年のせいなのだろうが、最近は物忘れすることが多くなったようだ。それも何か思いついた直後に忘れてしまうのだが、このこと自体はもうだいぶ前から起こっていることだ。一番バカバカしかったのは眼鏡はどこかなと思って探し、顔に手をやったらかけているのが分かった時だ。二階の自分の部屋に物を取りに行き、入ったとたんに何だったかなと思うことなどはざらにあった。このようのことは友人や知人もよくあると言うから、そんなものかなと思っていたのだが、近頃はどうも頻度が高くなったようだ。先日も買ってきた封筒の束がどうしても見当たらない。何回もあちらこちらを探し回ったが分からない。失くしたのかも知れない、また買えばいいと思っていたら、翌日にそばに積んである本の上にあるのを見つけた。ぼんやりしながら行動するからだと反省すること頻りだった。

 ブログ友のOjさんも最近、「もの忘れ 気をつけよう」と題して書いていた。「最近かなりショックなことがおきた 《物忘れ》が多くなり 危機意識を持ち始めている」という出だしで、早朝のウォーキングの前にコンビニでコーヒーを飲むのを日課にしているが、先日途中で釣銭が足りないことに気づいた。店員が間違えたのだろう明日言ってやろうと思って帰宅して着替えしたら、のど飴が出て来た。これを買ったのを忘れていたのだと、ざっとこんな話で、「人には言えないが あの前兆じゃあ? ヤバイ!」と結んでいた。よく分かる話だ。このブログにコメントが入っていて、「私も以前から危機感を持っています。この前聞いた話ですが、食事の内容を思い出さないのは単なる『物忘れ』、食べたことを忘れると『認知症』の恐れだそうです」とあったのでなるほどと思った。

 そういうことで、ただ今は年相応の「物忘れ」状態と思ってよさそうだ。しかし独り住まいだから認知症の気配が出てきたらどうしようか、近所の奥さんたちにでも注意しておいてほしいと頼んでおこうかなどと考えてもいる。