「波乱必至」と予想されていた政権交代後初めての通常国会が開会されたが、代表質問が始まったとたんに、野次や怒号が飛び交う荒れた状態になったと報道された。
国政の審議の場で品の悪い野次が飛ぶのは毎度のことで、これまでにも何とかならないのかという「民意」はあったが政治家たちにとっては馬耳東風のようだ。それどころか民主党の幹事長のカネに絡む問題が連日のように報道され、国会開会前に民主党の議員が逮捕されたり首相の政治資金についても騒がれてきたから、野党の自民党はここぞとばかり攻め立てるだろうことは予想されていた。
しかし、国民が期待していたのは正々堂々と論議を闘わし納得のいくような解明がなされることだったのに、発言者の声もかき消されるほどの野次、怒号の応酬で、傍聴者たちも呆れたとはまったく情けない。ニュースの記事を見ると野次の中身は与野党とも極めて品がない。自民党の代表質問で冒頭から首相の偽装献金問題と幹事長の陸山会の事件に触れると民主党議員からは「自分のすねに傷はないのか」「疑惑を受けて農相を辞任したのはお前だろう」と激しい野次が飛んだ。首相が答弁に立つと今度は自民党議員が「ドラ息子」と罵倒し「金で権力を取ったんだろう」「お前のやったことは脱税だ」などと罵声を浴びせ続けた。自民党にも「ドラ息子」の弟がいるが、どんな気持ちで仲間の野次を聞いていたのか。
この連中、私が大嫌いなことだが普段はお互いに「先生」と呼び合っている。それが豹変して「お前」呼ばわりで、「先生と呼ばれるほどのバカでなし」をさらけ出してくれた。いったい彼らはどのような育ちをしてきたのだろうか。こんな品性の乏しい輩に税金から多額の歳費を払っていると思うと情けなさを通り越して腹が立ってくる。ある新聞に「ねえ先生なんで国会うるさいの」という川柳があったが、これは小学生あたりが先生に質問しているようでもあるが、赤絨毯の上をふんぞり返って歩いている「先生」どもへの問いかけでもある。
この国会は来年度の予算審議をする重要な場だし、沖縄の米軍基地移転の問題などもある。それがのっけから「政治とカネ」の問題で大荒れするとは議員たちの問題意識はどこにあるのだろうと思ってしまう。民主党議員の肩を持つわけではないが、過去には野党だった自民党の議員にまつわるカネの問題には大いに政治に不信感を抱かされものだ。まるで過去からずっと清廉であったかのように言うのも滑稽だが、だからと言って追及の矛先を緩めることは不要だ。これも彼らがお好きな言葉、「粛々と」節度のあるものであってほしい。
このような国会の状況や議員たちの言動の程度の低さは、私たち国民の民度の反映ならばいったいどうすればよいのだろう。彼らに品位や節度を求めることは「百年河清を俟つ」に等しいことなのか。
国政の審議の場で品の悪い野次が飛ぶのは毎度のことで、これまでにも何とかならないのかという「民意」はあったが政治家たちにとっては馬耳東風のようだ。それどころか民主党の幹事長のカネに絡む問題が連日のように報道され、国会開会前に民主党の議員が逮捕されたり首相の政治資金についても騒がれてきたから、野党の自民党はここぞとばかり攻め立てるだろうことは予想されていた。
しかし、国民が期待していたのは正々堂々と論議を闘わし納得のいくような解明がなされることだったのに、発言者の声もかき消されるほどの野次、怒号の応酬で、傍聴者たちも呆れたとはまったく情けない。ニュースの記事を見ると野次の中身は与野党とも極めて品がない。自民党の代表質問で冒頭から首相の偽装献金問題と幹事長の陸山会の事件に触れると民主党議員からは「自分のすねに傷はないのか」「疑惑を受けて農相を辞任したのはお前だろう」と激しい野次が飛んだ。首相が答弁に立つと今度は自民党議員が「ドラ息子」と罵倒し「金で権力を取ったんだろう」「お前のやったことは脱税だ」などと罵声を浴びせ続けた。自民党にも「ドラ息子」の弟がいるが、どんな気持ちで仲間の野次を聞いていたのか。
この連中、私が大嫌いなことだが普段はお互いに「先生」と呼び合っている。それが豹変して「お前」呼ばわりで、「先生と呼ばれるほどのバカでなし」をさらけ出してくれた。いったい彼らはどのような育ちをしてきたのだろうか。こんな品性の乏しい輩に税金から多額の歳費を払っていると思うと情けなさを通り越して腹が立ってくる。ある新聞に「ねえ先生なんで国会うるさいの」という川柳があったが、これは小学生あたりが先生に質問しているようでもあるが、赤絨毯の上をふんぞり返って歩いている「先生」どもへの問いかけでもある。
この国会は来年度の予算審議をする重要な場だし、沖縄の米軍基地移転の問題などもある。それがのっけから「政治とカネ」の問題で大荒れするとは議員たちの問題意識はどこにあるのだろうと思ってしまう。民主党議員の肩を持つわけではないが、過去には野党だった自民党の議員にまつわるカネの問題には大いに政治に不信感を抱かされものだ。まるで過去からずっと清廉であったかのように言うのも滑稽だが、だからと言って追及の矛先を緩めることは不要だ。これも彼らがお好きな言葉、「粛々と」節度のあるものであってほしい。
このような国会の状況や議員たちの言動の程度の低さは、私たち国民の民度の反映ならばいったいどうすればよいのだろう。彼らに品位や節度を求めることは「百年河清を俟つ」に等しいことなのか。