樹木の観察会の最終は茅野市の「長円寺」です。ここは秋の紅葉がみごとで、地元では有名なお寺ですが、この時期も素敵な景観に出会えます。まずは立派な「トチ(栃)」の木です。樹齢300年、幹の周囲5m、樹高20mもの巨木です。
大きなトチノキは存在感ありますが、そのうえ花盛り! 見事な木でした。
お墓の一角にあって、大きな枝を伸ばして葉が生い茂り、たくさんの花が咲いていました。
花も大きく、どの花も今を盛りと咲き揃っていました。
もう一つの注目は「ナンジャモンジャ」です。この木は「ヒトツバタゴ(一つ葉田子)」で、モクセイ科の植物です。同じモクセイ科の「トネリコ(タゴ)」に似ていて、トネリコが複葉なのに対してこちらは単葉から来た名前のようです。
こちらも見事な花盛りでした! 「ナンジャモンジャ」はこの「ヒトツバタゴ」以外にも「ニレ」「イヌザクラ」「ボダイジュ」でも呼ばれることがあるそうで、占いや神事に利用されたそうです。「ナンジャモンジャ」の名前の由来…水戸黄門に「この木は何じゃ」と聞かれた地元の人が良く聞き取れず「なんじゃもんじゃ」と返答し、それを木の名前と勘違いして広まったという説があるそうです。
ちょうど満開の木は雪化粧したかのような佇まいでした。
ここにも「オオヤマレンゲ」が咲いていました。
もう一つ大きな木は「センダンバノボダイジュ」です。これは葉が「センダン」に似ていて、実が「ボダイジュ」に似ているからつけられた名前とのことです。この木も大きく、幹の周囲2m、樹高10m、樹齢140年の立派な木でした。
他に花盛りだったのは「キングサリ(金鎖)」(マメ科)…黄色の藤のような花がみごとにたくさん付いていました。
ここには「水琴窟」があってその涼やかな音色も聞いてきました。
この「長円寺」は350年の歴史あるお寺で、石仏百体観音と秋の紅葉が有名です。本堂と木鼻です。
「イロハモミジ」の種が赤く色付いていました。紅葉の時期も楽しみです…
たくさんの木々を見ることができたこの日の樹木観察会①②③! ちょうど良い時期で、花盛りの木々も見ることができて充実の一日でした…