入笠湿原を通って入笠山に登り、お花畑を見た後に富士見パノラマリゾートのゴンドラ山頂駅に広がる「入笠すずらん山野草公園」を散策しました。ここには四季折々咲く花が楽しめます。「スズラン」や貴重な「釜無ホテイアツモリソウ」があるのですが、すでに時期を過ぎていました。「スズラン」は種を付けていました。
「ベニバナイチヤクソウ」と「イチヤクソウ」は終盤ですが、かろうじて花がついているものが見られました。
花が終わって瑠璃色のきれいな実をつけた「ツバメオモト」…この実は食べられるそうです。(食べたことはありませんが…)
この時期に咲いていた花たち…「マツモトセンノウ」は松本が由来の名前で、松本市に分布していたからとか、松本幸四郎の定紋「四つ花菱」に似ているからなど諸説あるようです。センノウの花は鮮やかな朱色が目立ちます。
「センジュガンピ」は白い花ですが、センノウの仲間…千手が原で発見されたガンピ(センノウのこと)だそうです。
この時期の花、「ニッコウキスゲ」と「ユウスゲ」です。どちらも一日花で、「ニッコウキスゲ」は朝開いて夕方には花を閉じます。「ユウスゲ」はその名の通り、夕方に開いて次の日の日中には花を閉じます。
「ヤマハハコ」と「コウリンタンポポ」も咲いていました。
たくさん咲いていたのは「シモツケソウ」…その濃ピンクの花が目立ちました。
「ヤグルマソウ」は、その葉がこいのぼりの先に付ける矢車に似ている所から名づけられたようです。
ここにも咲いていた「クガイソウ」と「ノハナショウブ」です。
「ノコギリソウ」と「チダケサシ」も咲いていました。
夏の終わりにはたくさんのチョウに出会う場所なのですが、この日であったのは「ギンボシヒョウモン」だけ…このチョウはみさとさんに教えていただき訂正です。
ここには展望台があって、八ヶ岳とその裾野が見渡せます。
山頂駅からゴンドラで下山しました。このゴンドラは一台ピンクのものがあって、これに乗れるとラッキーなのだそうです。
山麓駅に降りてきたら、ゲレンデでパラグライダーの練習をしていました。飛び立つ瞬間と着地の練習の様でした。ここではパラグライダーやマウンテンバイクもできます。
空はすっかり晴れ渡って、鳥(何か?です…)が気持ちよさそうに飛んでいました。
おまけは山麓駅にあるヤマアジサイの庭…たくさんの種類のヤマアジサイが咲いていて注目でした。ブルー系の花々…微妙に色合いが異なります。
紫系統のヤマアジサイ…
紅色のヤマアジサイもありました。
白いヤマアジサイは終盤の色でしょうか…
普通のヤマアジサイもあれこれ咲いていたのでのせます。
もう一つおまけはこの「法華道」の看板…調べてみると、この道は昔、身延山から伊那、高遠方面へ山越えで布教に行った古道で、甲州街道から富士見町の若宮で分かれ、入笠山東斜面を登って大阿原湿原−仏平峠−荊口−山室を 通って高遠に至る道のようです。 道沿いには多くの古刹が並び、信濃への法華経伝来の足跡を今に伝える歴史の 道でもあったことから、「法華道」と呼ばれたそうです。一度辿ってみたい道となりました。
入笠の湿原と山、そしてお花畑と山野草公園を巡る一日…たくさんの花に出会えて良かったです。この日の歩数は11405歩でした…