気になっていた展覧会があったので「朝日美術館」を訪れました。朝日村は中信地方、塩尻市の西に広がる田園地帯の村です。高原野菜や果樹の生産が盛んです。この日(7/21)の朝日村の田園風景です。
「朝日美術館」は縄文時代の「熊久保遺跡」の地に建てられていて、竪穴式住居イメージした建物になっています。ここに「朝日美術館」と「朝日村歴史民俗資料館」が併設されています。
この日の美術館の展覧会は「カミジョウミカ展2021+1」です。
カミジョウミカさんの作品はあちこちで見ているのですが、今回は176点もの作品が展示されていて、カミジョウミカさんワールドを堪能してきました。光の取り入れ方も素敵な展示室でした。
ワークショップの可愛らしい作品も展示されていました。
こちらは常設展示の作品…木漏れ日の公園も素敵な雰囲気でした。
1Fの美術館を鑑賞した後、「歴史民俗資料館」も見学しました。まず縄文遺跡から出土した土器や石器たちです。この土偶の顔に注目でした。今、この土偶の愛称を募集中だそうです。
土器や甕もたくさん展示されていました。
もう一つの展示室にはこの村の古くからの生活を支えてきた養蚕や林業、農業の道具や生活用品の展示がありました。養蚕の道具はたくさん展示されていて、実家にあって岡谷蚕糸博物館に寄贈した藁蔟折機…それがここにもありました。
農業に使われた機械類もたくさん展示されていました。
注目はここにも「押絵雛」が展示されていたこと!押絵雛の風習はこの地にも広がっていたようです。
この後、朝日村にある「武居城跡」を訪れました。
入口の冠木門の所には木の枝で作った杖と熊よけの鈴が置いてありました。山道を頂上まで登りました。
三村氏は甲斐小笠原氏の小笠原長清の系統…小笠原長清の孫、小笠原長時が筑波郡三村郷に移り住んで三村氏を名乗ったそうです。その子孫が信濃の国の地頭となって信濃三村氏ができたそうです。この山城は当時の状況が良く残っていて、山頂に主郭があり、その周囲に帯郭、そして二の郭、三の郭があってその周囲に土塁と堀切が残っています。
今は木々が生い茂って眺望はこのくらいですが、松本方面が見えました。川原石は何に使ったのでしょうか…
土塁の下には大堀切がありました。かなりの高さの堀切…これで山城の備えを万全にしたのでしょう。
途中で見かけた「エゴノキ」の実と「キノコ」と「タケニグサ」です。
この登り口は公園になっていて湿原がありました。ここで見かけた「ガマ」と「オカトラノウ」と「コウホネ」です。
公園には「アジサイ」がたくさん咲いていました。
朝日村を堪能した一日でした。この日通った道にはそれぞれ「日本アルプスサラダ街道」、「愛ビタミンロード」、「アルプスグリーン道路」の名前がついていました。ドライブするのに気持ちの良い道でした。歩いた歩数は3982歩でした…