「下諏訪宿」は中山道の宿場町です。甲州街道の終点でもあります。この街をウォーキングしました。まず諏訪大社秋宮の駐車場に集合、そこから秋宮でなく、恵比寿社の参道を抜けて街中を歩きました。
途中にこんな大きな「ケヤキ(欅)」がありました。これは「専女(とうめ)の欅」と言われていて、樹齢1千年だそうです。気候を占った木でもあったようです。
街中の商店街ではこんなシャーッターも見られました。「御柱祭」が描かれています。
街中にあった「魁塚(さきがけづか)」…明治維新前の古の出来事を伝える石碑が残っていました。中山道の通るこの辺りの地名は「魁町」です。
諏訪大社下社の「春宮」に向かう参道入口にある「大灯籠」は石造りで見上げるほどの大きさです。
「大鳥居」の先に春宮があります。「大鳥居」の前の道は国道20号線です。鳥居に飾られた神紋(社紋)は注連縄で出来ています。
参道を「春宮」に向かって進む途中にあった小さな神社ですが、注意書きに注目!鳥居にぶら下がる?!ってどういうことでしょう…
「力石」が残されていました。力比べに使ったようです。
参道の真ん中にある「下馬橋」は屋根付きの太鼓橋で、どんなえらい方もここで馬を下りて参拝に向かったそうです。
この下を流れる川は暗渠になっていますが、何と「御手洗川」とのことです。やはり神社には「御手洗川」が付き物なのでしょうか…
この神社で今年の注目は「御柱」ですが、前回しっかり見学したので、今回は御柱祭の時に最重要な神事として建て替えられる「宝殿」を見ることでした!この宝殿は御柱祭の行事の一つに位置付けられていて、諏訪大社下社では里曳きの前日、5月13日に執り行われたそうです。幣拝殿の後方にあって一般人は入ることが出来ません。
この格子の向こうに二つの宝殿が並んで建っています。向かって右が今回新しく建てられたもの、左は前回の御柱の時に建てられたものです。
こちらは古いもの…次回の御柱祭ではこの古い宝殿が壊されて新たな宝殿を建てるそうです。
こちらが新しいもの…前々回の御柱祭に建てられた宝殿を4月に解体して新しく建て替え、右の宝殿にあった御神霊を新しい宝殿に移す神事を行ったそうです。
幣拝殿の前には神楽殿があってショウブの花が奉納されていました。前回訪れた時よりたくさん花開いていてきれいでした。
春宮境内の石垣にも注目しながら次に向かいました。
次に訪れたのは「慈雲寺」です。このお寺は鎌倉時代の創設で、武田信玄が立派なお寺に再興したとのことです。本堂の屋根には「武田菱」の紋が輝いています。
ここの「苔」の参道は有名です。雨の時期は殊に素晴らしい景色ですが、この暑さの中でも木漏れ日の中で緑の苔が輝いていました。
石仏やお地蔵さんも苔の中に佇んでいました。
気持ちの良い緑あふれる苔のお寺でした。
ここは石庭と池泉式の庭園も見事です。この「天桂松」と呼ばれる樹齢400年の松もそれは見事なものです。
ここから宿場街を通って秋宮に向かいました。途中で見かけた白い花の群生…ズームしてみたらドクダミでした。たくさん落ちていた小さな梅のような実…見上げたらイチョウでした…
中山道の宿場の面影を残す道沿いの建物です。
ここは温泉街でもあります。道沿いに温泉が出ていて、触れるとかなりの熱さです。だれでも自由に使えるようです。
ここには「本陣」も残されています。皇女和宮様が泊まられたそうです。小さな宿も趣があります。
秋宮近くの老舗和菓子屋さん「新鶴本店」…ここの「塩羊羹」は地元一押しの味です。
この日のウォーキングの終点は諏訪大社下社の「秋宮」です。大鳥居をくぐって、こちらも拝殿の奥にある宝殿に向かいました。
拝殿の奥には向かって左に古い宝殿、右に新しい宝殿が見えました。
春宮と同じ設定で、御柱祭の里曳きの前日に「宝殿遷座祭」を行い、御神霊や神宝などを新しい宝殿に移す行事をしたそうです。古い宝殿は次の御柱祭までここに安置されているそうです。立ち入ることができないので屋根だけですが、古い宝殿と新しい宝殿です。
前回、御柱祭の後を訪ねた時には御柱しか見てこなかったので、今回はしっかりメインの建て替えた宝殿も見ることができて良かったです。この日は良い天気で暑い中、水分補給をしながら日陰を選んで歩きました。歩数は9082歩でした…