かつて製糸業で栄えた岡谷市はその歴史を未来につなげようと「シルクフェアinおかや」を毎年4/29に行っています。コロナ禍で3年間は開催中止でしたが、今年27回目の開催となりました。この機会に歩いてみました。
出発は「岡谷蚕糸博物館」です。ここに来ると気になるのは「枝垂れ桑」の木…いつも強剪定されていますが、しっかり芽吹いていました。
最初に訪れたのは「旧岡谷市役所庁舎」です。この建物は昭和11年竣工(この年に岡谷市ができました)昭和62年まで使われていました。鉄筋コンクリート2階建てで外壁にはタイルが使われ、屋根は洋瓦です。国の登録有形文化財、近代化産業遺産群に指定されています。
内部の見学もできました。レトロな雰囲気の階段や廊下です。
電話交換室は分かりますが、市役所庁舎の救急滅菌室…何に使われたのでしょうか。
議場として使われていた場所では地元アーティストの作品展示がされていました。
昭和初期の貴重な建物…私もこちらに来た当初使わせていただいた庁舎ですので当時を思い起こしながら見学させてもらいました。
この近くを流れる塚間川沿いには八重桜が植えられていて、まだきれいに咲いていました。桜の背景は旧庁舎と現在の庁舎です。旧市役所庁舎の前には蚕糸公園があるのですが、現在改修中です。小さな公園とはいえ、木がたくさんあって緑豊かでしたが、ほとんど伐採されてしまってちょっと残念です…
ここでイベント会場循環バスに乗って移動しました。バスの中では案内の方が各イベント会場の解説もしてくださいました。停車した「聖バルナバ教会」…ここは製糸工場の女工さんも通った教会で内部は畳敷きです。製糸時代の建物(看板建築)が残る「ほっとサロン心和」にも停車しました。
途中で「天王垣外遺跡」の解説もしていただいたので、気になって後で行って見ました。ここには弥生時代の遺跡があって、発掘で勾玉などたくさんの出土品があったそうです。それらは現在、東京国立博物館に保管されているそうです。遺跡の看板と「津島神社」がありました。
「岡谷絹工房」は「旧山一林組製糸事務所」だったところで、大正10年に建てられています。製糸業の盛んだった頃の建物として国の登録有形文化財になっています。今は絹工房として機織り体験ができたり、シルク製品の販売をする施設になっています。
市内のシルク関連施設を興味深く見学しました。この後「旧林家住宅」に向かいました。次に続きます…