ナチュラルな暮らし

穏やかな日常の一コマ

御柱道を七島八島へ

2021-06-18 | 自然観察

諏訪地方では七年に一度、諏訪大社の「御柱祭」があります。日本三大奇祭の一つと言われていて、山から切り出した大木を諏訪大社まで曳行し、社殿の四方に建てます。その御柱祭が来年に迫っていて、一年前の今年は山の御柱(樅ノ木)を伐採して準備します。先日その行事が行われたとのニュースがありましたが、これがその御柱です!

 

この日、霧ヶ峰に向かって通った道は下諏訪町町屋敷からの県道199号線(八島高原線)です。この道は和田峠とつながる国道142号線の「木落し坂」から入ります。「木落し坂」は山から曳き出した御柱を滑り落とす急坂です。豪壮な場面として有名な場所です。

 

 

この道は湧き水を汲みに行く先の「東俣国有林」を通っています。この森は「御柱の森」となっています。

 

山道が続き、道の途中には滝があったり、東俣川の渓流が見えたりします。

 

    

 

 

道にせり出したミズキの木から花が散って、道の一部が白くなっていました。

 

かなりの山道…この道は霧ヶ峰の八島ヶ原湿原に続く道ですが、11月から4月までは冬季閉鎖となります。前々から通ってみたかった道ですが、今回初めての通行です。かなり狭い山道でした。

 

途中にあったヤマボウシの木が花盛りでした。

 

その先の森で「御柱」が伐採されていました。神事が行われた様子もニュースになっていましたが、伐採されたモミノキはご神木となって、樹皮を始末してきれいになって横たわっていました。この御柱は下社「春宮二の御柱」でした。

 

    

 

森の中には切り倒された別の御柱も横たわっていました。次の御柱の候補の木でしょうか…印のつけられた木もありました。

 

    

 

小雨が降っていましたが、標高が上がるにしたがって霧が立ち込める道になりましたが、標高1630m.の八島ヶ原湿原のビジターセンターへ着きました。ここから湿原に入るにはこのネットをくぐっていきます。

 

 

この湿原は日本を代表する高層湿原で、国の天然記念物の指定を受けています。ここでは雨がやんで霧が立ち込めていましたが、霧が流れて湿原が見渡せることもありました。

 

 

 

この日は入り口付近を少し歩いただけですが、静かな湿原で、ここにいる「シュレーゲルアオガエル」の鳴き声を聞くことができました。

 

 

入り口付近しか歩かなかったのですが、ここで見かけた花たちです。「アカギキンポウゲ」です。露に濡れて綺麗でした。

 

「チゴユリ」も露を含んでいました。

 

「アマドコロ」と「スズラン」も足元に咲いていました。

 

 

 

「アヤメ」と「カジイチゴ」です。

    

 

 

「レンゲツツジ」と「ヤマツツジ」も見頃でした。

 

 

これは「ハクサンタイゲキ」でしょうか…

 

この後、霧ヶ峰の強清水に向かいました。まだまだ緑の少ない部分もある高原です…

 

 

初めての道で霧ヶ峰に向かいましたが、思いがけず御柱に出会ったり、静かな湿原でカエルの声を聞いたり、いい時間が過ごせました。強清水ではロックガーデンの花を見せていただいて、踊場湿原を通って帰途につきました。その記録は後ほど…

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ウォーキング~三本松ロマン街道~

2021-06-15 | ウォーキング

ウォーキングの記録が中々残せません…これは5月末のものです。歩いたのは諏訪湖サービスエリアの山側にある鎌倉街道です。鎌倉街道は、中世に鎌倉から関東諸国を通過し、信濃・越後・陸奥などの国に通じた交通の要路で、鎌倉幕府の御家人が「いざ、鎌倉!」とばかりに、「馳せ参じる道」でもあったそうです。諏訪地方では東街道と西街道があって、今回歩いたのは西街道の方です。まずは諏訪湖サービスエリアの麓にある「諏訪ガラスの里」から出発しました。上方にサービスエリアが見えます。

 

「石舟渡」の信号から岡谷方面に向かって「小坂」の信号までは、諏訪湖畔を歩きました。これで何回かに分けて行った湖畔一周が完結した次第です。湖畔には「キショウブ」がたくさん咲いていました。この花は増えてきている様子です。湖畔の公園の「シャクヤク」もきれいでした。

 

 

ここからは西側に登って行きました。登って行く途中にあったのは「農村歌舞伎の廻舞台」です。

 

貴重な建造物でぜひ中も見てみたい気がしたのですが、この門の様子にちょっと恐れをなしてしまいました…

 

ぜひ、こうして残されたものは大事にしていただきたいです。でも、建物はきちんと管理されている様子でした。

 

 

「シャガ」の花がひっそりと咲いていました。

 

中央自動車道の下をくぐってサービスエリアの上まで登りました。振り返ると、トンネルの向こうに諏訪湖が見えます。

 

中央道の側道を歩きました。その向こうには八ヶ岳が見えます。

 

 

付近に咲く花たちも眺めながら歩きました。「ミズキ」と「ウツギ」と「クサノオウ」です。

 

 

 

この道は「鎌倉街道」ですが、この部分は「三本松ロマン街道」と名付けられています。「一本松」としばらく先に進むと「三本松」がありました。昔の旅人の道しるべになったものと思われます。

 

 

「三本松」付近には遺跡もあって案内が出ていました。「三本松ロマン街道」の道しるべもありました。

 

 

 

「三本松」付近からの中央自動車道です。車の通行がとっても少なかったです。

 

ここから眺めた諏訪湖とサービスエリア、それに諏訪市の田園風景と、茅野市街地と八ヶ岳です。

 

 

 

ここから「諏訪湖サービスエリア」に降りて、スターバックスのお店のテラスで一休みしました。そこからの諏訪湖です。サービスエリアでは利用客も少なく、ひっそりとしていました。

 

サービスエリアからは坂道を下って諏訪湖畔まで下りました。サービスエリアの花壇に「シロミミナグサ」がきれいでした。途中で見かけた苔と古き半鐘に注目でした。

 

 

    

 

ガラスの里まで戻りました。ガラスの里にこのウォーキングコースの案内板がありました。次回はサービスエリアから茅野方面も歩く予定です。

 

地元に居ながら、なかなか歩く機会がなかった鎌倉街道をウォーキングができ、興味深かったです。この日は距離は少なかったですが高低差のある場所でしたので、いい運動ができました。歩数は7968歩でした…

 

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木々に出会う③~ナンジャモンジャ~

2021-06-12 | 自然観察

樹木の観察会の最終は茅野市の「長円寺」です。ここは秋の紅葉がみごとで、地元では有名なお寺ですが、この時期も素敵な景観に出会えます。まずは立派な「トチ(栃)」の木です。樹齢300年、幹の周囲5m、樹高20mもの巨木です。

    

 

大きなトチノキは存在感ありますが、そのうえ花盛り! 見事な木でした。

 

お墓の一角にあって、大きな枝を伸ばして葉が生い茂り、たくさんの花が咲いていました。

    

 

花も大きく、どの花も今を盛りと咲き揃っていました。

 

 

もう一つの注目は「ナンジャモンジャ」です。この木は「ヒトツバタゴ(一つ葉田子)」で、モクセイ科の植物です。同じモクセイ科の「トネリコ(タゴ)」に似ていて、トネリコが複葉なのに対してこちらは単葉から来た名前のようです。

 

こちらも見事な花盛りでした! 「ナンジャモンジャ」はこの「ヒトツバタゴ」以外にも「ニレ」「イヌザクラ」「ボダイジュ」でも呼ばれることがあるそうで、占いや神事に利用されたそうです。「ナンジャモンジャ」の名前の由来…水戸黄門に「この木は何じゃ」と聞かれた地元の人が良く聞き取れず「なんじゃもんじゃ」と返答し、それを木の名前と勘違いして広まったという説があるそうです。

 

 

 

ちょうど満開の木は雪化粧したかのような佇まいでした。

 

ここにも「オオヤマレンゲ」が咲いていました。

 

もう一つ大きな木は「センダンバノボダイジュ」です。これは葉が「センダン」に似ていて、実が「ボダイジュ」に似ているからつけられた名前とのことです。この木も大きく、幹の周囲2m、樹高10m、樹齢140年の立派な木でした。

 

 

他に花盛りだったのは「キングサリ(金鎖)」(マメ科)…黄色の藤のような花がみごとにたくさん付いていました。

 

 

ここには「水琴窟」があってその涼やかな音色も聞いてきました。

 

この「長円寺」は350年の歴史あるお寺で、石仏百体観音と秋の紅葉が有名です。本堂と木鼻です。

 

   

 

「イロハモミジ」の種が赤く色付いていました。紅葉の時期も楽しみです…

 

たくさんの木々を見ることができたこの日の樹木観察会①②③! ちょうど良い時期で、花盛りの木々も見ることができて充実の一日でした…

 

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木々に出会う②~ネズコの森~

2021-06-11 | 自然観察

富士見町の「ネズコの森」に娘夫婦に案内してもらって行きました。「ネズコ」は「クロベ(黒檜)」のことで、日本特産のヒノキ科常緑高木です。木曽五木の1つでもあります。昨年は鬼滅の刃がブームで、禰豆子(ねずこ)繫がりの「ネズコ(クロベ)」も注目されたようです。この場所の正式名称は「大泉水源の自然樹林」です。

 

ここには「ネズコ」の古木が17本もあって見事です。他に「ウラジロモミ」や「スギ」、「モミ」などが生育しています。

 

    

 

古木は洞があったり、苔むしていたり、幹から新たな木が生えていたりしていて、育った歳月の長さが思われます。

 

 

ここは水源の森でもあります。大きな岩の下から八ヶ岳の伏流水が湧き出ていました。

 

湧き出る水はとても澄んでいて、周囲の木々を映す水鏡が美しかったです。

 

 

 

この水鏡の美しさは、しばし時を忘れさせてくれるほど…気持ちの良い空間に身を置いて眺めました。

 

 

 

苔むした流れもありました。苔の美しさにも注目でした。

 

 

咲いていた花は「マイズルソウ」と「チゴユリ」でした。どちらも楚々とした素敵な佇まいで咲いていました。

 

 

ここで見つけた卵…何の卵でしょうか、鶏卵大でした…

 

見上げれば、木の上の方には巣(?)らしき影もありましたが、上から落ちれば当然割れるでしょうし、謎です…

 

誰もいない静かな森…気持ちの良い空間で、良い時間が過ごせました。

 

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木々に出会う①~白雲木~

2021-06-10 | 自然観察

牛伏川の自然観察会の仲間で、樹木に造詣の深い方を招いて、個人的な木の観察会をしました。まず向かったのは富士見町です。(このところ富士見方面ばかり…)まずはこの日の諏訪湖です。穏やかな湖面に「諏訪湖博物館赤彦記念館」がきれいに映っていました。伊東豊雄さんの作品です。

 

この日のズームラインからの八ヶ岳…雪がすっかり消えて初夏の装いです。

 

この付近はセロリ畑が多いです。ここを通るとセロリの香りがします。

 

「ハクウンボク」の花盛りを見ました。娘宅の木です。大木に育っていて見事な花盛りでした。

 

 

「ハクウンボク」はエゴノキの仲間…昔はその実から油をとったようです。その花が咲き揃うと、白雲たなびくごとくの様相です。

 

 

花びらの散り敷く風景も素敵です。

 

ここにはほかにも「ハクウンボク」があって、どれも見事な花盛りでした。

 

 

足元では「フタリリシズカが咲いていました。

 

「ミズキ」の花が咲いていました。花と花後です。

 

 

何の木だろうかと見てもらったのは「イヌザクラ」の木でした。かなりの古木です。

 

 

「サラサドウダン」はかなりの高さに育っています。見上げなければその花に気づかないくらいでした。

 

モミジ「出猩々」は鮮やかな葉色で青空に映えていました。

 

縁取りのきれいな葉の木と、可愛らしい実をつける木が?でした…

 

 

その他に「ネムの木」、「ベニバナトチノキ」、「オウゴンアカシア」などが植えられています。「オウゴンアカシア」の葉が鮮やかでした。

 

川沿いには「ハクウンボク」以外に「シナノキ」の大木や「クルミ」の木などが育っていて、気持ちの良い空間です。そんな木々を見ながらのリビングでのティータイムです。

 

 

デッキの餌台に「シジュウカラ」がやってきました。

 

手作りの薪小屋もこの場になじんで素敵です。

 

お隣さんの庭の花を見せていただきました。クレマチス「モンタナ」と「ハナショウブ」と「セイヨウカンボク」と「オオヤマレンゲ」です。

 

 

 

 

脇道の緑もさわやかな季節です。

 

その後、森に向かいました。この日はちょうど「ハクウンボク」の見ごろで、いいお花見ができ、木々もよく見ることができて良かったです。「ハクウンボク」は、我が家にも植えてみようと思っています…

 

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