教室・自然いろいろブログ

グループ彩雲の創作活動と身近な自然の観察記録

9月前半・野原の花と実

2017年09月14日 | 自然

秋の虫が鳴き始めた9月の原で出会った
花や実を並べてみました。


毎年楽しみにしているコバノカモメヅル(ガガイモ科)
12月ごろサヤから大きな綿毛をつけた種が出てきます。


近くにあったカエデドコロ(ヤマイモ科)にも美しい花が。


カエデドコロは雌雄異株で、この花は雄花です。

注目しているツル植物は他にもいます。


サルトリイバラの雌株
晩秋、実が赤くなると何者かにとられてしまう。。
ユリの仲間でルリタテハが産卵しにやってきます♪


サルトリイバラに近いシオデ
早春の新芽は人気の山菜なのだとか。
この実もルリタテハが好む植物♪熟すと黒くなります。

涼やかな印象の花が咲いていました。


マツカゼソウです。


ミカンの仲間。小さな実はコクサギの実のよう。
強い香りがするかもしれません。


この花は・・シソ科で探したけれどよくわかりません。
植物は触ったり嗅いだりして観察するのがよいのでしょうが
つい匂いを嗅ぐのを忘れてしまいます。口呼吸なのかな。。

今度出会ったら、もっとゆっくり向き合いたいと思います。
何だか今年はいつも急いで余裕がない。後半になって気がつきました。


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Oさんの新作日本画

2017年09月13日 | 教室風景

Oさんは日本平に取材されました。


「日本平からの展望(富士山、清水港…)」 日本画 M25

梅の花咲く早春のころ。晴れやかな表情の富士山が駿河湾と人々を
見下ろしている素晴らしい光景です。Oさんらしい緩急をつけた
伸びやかな筆致と驚くべき集中力で克明かつ鮮明に表現されました。

近づいてみました。

重なり合う街、海、山。複雑な要素の何を省きどのように表すのか。
その感覚は長年取り組まれてきたスケッチによって磨かれました。
感動を軸に描き込まれた作品はこちらにまっすぐ訴えかけてきます。

Oさんの作品はどれも迫力があり華やかなのです。過去の作品は
HP「上郷の森 日本画教室」内の“作品集”の中のOさんのページ
制作順に掲載されています。ぜひこちらもご覧下さい。


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例年に比べて花数が多いもの

2017年09月13日 | 自然

今年は近所でも多種類のキノコが見られました。
同じ道を歩き続けているだけに感激もひとしおです。


今も続々!ほんのり紅色がすてきなベニタケの仲間

今年は特に数が多いな~と思った9月上旬の花々を並べてみました。


驚いたのがこのノシラン
真冬に見られる瑠璃色の実が美しい植物ですが、初秋の花は
薄暗がりに咲いている上に数が少ないので気がつくと見頃が終わっている
のが常でした。


ノシランの花
今年の花数の多さは目をみはるほどです。冬の楽しみができました。


ヤブランの花も多いと思います。


ヤブランの花を近くで撮ったのは初めてかもしれません。
紫色が固まって華やかだったためか引き寄せられました。


あちこちで群生しているのがセンニンソウ
むせるような甘めの香りです。


ちょうど花盛りの時に遭遇できた、というだけでなく
やはり今年は花つきがとてもよいのだと思います。


こちらはボタンヅル
センニンソウにとても花姿が似ていますが葉が違います。
近所で見られるのはセンニンソウばかりで、このボタンヅルは
先日群馬県で出会ったものです。

6月、7月の日照りがよかったのか8月の長雨が作用したのか。。
例年通り、ではない光景に出会うと遠因をあれこれ考えてしまいます。


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9月三回目の教室 トリノフンダマシと卵のう

2017年09月12日 | 教室風景

青い空に白い雲。朝からぐんぐんと気温が上がり
ツクツクボウシとミンミンゼミの蝉時雨が降り注いでいました。


そんな中歩くのは気持ちよいです☆

お教室は早くも9月三回目となりました。


光がきれいで画面の乾きもはやく、制作にぴったりの一日。
芸術の秋のはじまりです☆


午前中にHさんの日本画作品を、午後にIさんの日本画作品を
撮影しました。順次ご紹介してまいりますのでお楽しみに☆


お昼休み。ホタルの池まで足をのばしてみました。


2ヶ月ぶりに歩く木漏れ日の道は乾燥していました。

初夏にはクロスギンヤンマをはじめとするトンボたちがたくさん
飛び交っていた池は静かになっており


縄張りを守っているのはオオシオカラトンボ一匹でした。

よく見かけた蝶はキタキチョウと


このコミスジ


ダイミョウセセリも。みな激しく飛んでなかなかとまってくれません。

暑さのあまりゆっくり歩いていると


直径8mmほどの蜘蛛の卵のうが目にとまりました。
トリノフンダマシのものでしょう。周りに母蜘蛛を探したけれどおらず

違う場所で産卵間近と思われる成体に会えました。
ほんとうに鳥のフンのようです!


トリノフンダマシのメスの体長は10mmほど。
黄色っぽい脚で口と目を覆っているかのようでした。
数日おきに3~4個の卵のうをつくるということなので楽しみです。

日差しが強烈で真夏の再来のようでしたが森の緑色が褪せてきており
吹く風にも秋の始まりを感じました。

コメント (2)
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ナナカマドに付着していた謎の物体

2017年09月11日 | 自然

少し前に母姉と行った群馬県。月夜野→片品と泊まりましたが
4泊目の宿は伊香保だったため、道の駅など寄りながら
のんびり移動することにしました。

移動中、わくわくする(私だけが)看板を見つけました。


近いようなので立ち寄ってみることに。
母が会いたがっていた獣に何か会えるかもしれません。


道沿いにこの「熊よけの鈴」がいくつか設置されていました。

ようやく着いた駐車場はもちろん誰もおらず

入口はススキが繁茂。かきわけて入るのはやめておきました。
「当然だよね、ミズバショウの花は春だもんね~」といいつつ
水辺に行けば両生類・爬虫類に会えるかもと期待していたので
がっくり。でも熊が出てきたら大変なので車の周辺で散策しました。

目の前に大きなナナカマドの木が数本!


綺麗だね~!全員でため息、そして撮影観察会。


この葉っぱが赤く染まる頃は周囲も華やかに彩られていることでしょうね。


ナナカマドの樹皮は桜にとても似ていました。

「見て!」

「何っ、大き~い!!」「こんなの見たことない!」

この落とし主はどれだけ大きなイモムシなのか。
確かめずにはいられない我々は集中して探しました。


近くにサルの群れがいたようで鋭い叫び声が聞こえ、猿も探しました。
3人がかりでナナカマドの葉表、葉裏、樹皮を舐めるように見たけれど
結局イモムシは見つからず、かわりに奇妙なものが発見されました。


透明のゼリー様のものの中に径1mmのベージュ色の粒々が入っています。

塊は親指の太さくらいで横筋が入っているのでまるで透明のイモムシ。
とめるのもきかず触った母は「食べるゼリーのようだ」と言っていました。
頭も脚もないので何かの卵塊だろうというところで落ち着きましたが
気になる気になる!旅行中なのも忘れてインターネット検索をしたら
データを使い切ってしまい。。

帰宅後調べると、この物体は「エグリトビケラの卵塊」だと判明しました。
この場所に何十分いたのか・・。この調子でところどころ停車するので
道の駅にはさっぱり着かないのでした。


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鶯谷で集う夜

2017年09月10日 | その他

グループ展「SPLASH」が始まりました。日曜・祝日はお休み
なので本日はありませんが、会期は9月21日(木)までありますので
お近くにお越しの方はぜひご高覧ください☆

先日レセプションが催され、久しぶりに馴染みの仲間に会うことが
できました。





作品展の会場は鶯谷駅北口を出て徒歩1分。
鶯谷駅北口の改札を出て左に折れ、右を見ると緑色の陸橋が見えます。
ドトール、マクドナルド、交番の前を通って


鶯谷駅前の信号を渡ります。


幅広い言問通りを渡り終わったところにシバヤマビルがあります。


作品展会場はこのビルの2階です。

らせん階段をあがって

15人がそれぞれ小品1点を出品しました。
私の作品はいちばん窓に近いところに展示していただいていました。
作者の言葉とプロフィールと顔写真入りのパネルが
作品の下に添えられており、より個々の世界を味わっていただける
ようになっています。

午後3時、続々と仲間が集まってきました。

付き合いの長い作家がほとんど。和みます。。


普段は家にこもってひとりコツコツ作業をしているので
こんな機会がなければ仲間に会うことがありません。
次は忘年会で会えるかな?


2次会は鶯谷駅北口からすぐの「宝ろく」さんに。
美味しいポテトサラダをつまみながらほのぼのと夜がふけていきました。


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9月二回目の教室 再会!ヒナカマキリ☆

2017年09月09日 | 教室風景

夏休み後、初めての金曜日は蒸し暑く不安定なお天気の一日でした。


午前、晴れてきたところでOさんの完成作品を撮影しました。
のちほどご紹介いたしますのでお楽しみに☆


夏休み期間のお話をしたり季節の果物やお土産をいただいたり。
談笑しつつ制作することは脳によいなぁ~といつも思います。
私は人生のベテランの皆さんに相談にのっていただくことも多く
この日も問題には冷静に対処しなければと思いなおすことができました。


朝のうちは霧が濃かったようでまったく青空が見えませんでした。


4日前花盛りだったツルボには種ができていました。


お昼直前、短時間大粒の雨が降ったあと急に晴れて暑くなりました。


コノシメトンボが元気に飛び回るススキの原で


ナンバンギセルが顔を出していました。
ススキなどに寄生する植物。まだ蕾が多くありました。

手すりで茶色く小さな生き物がささっと移動するのが見え
コオロギの仲間かな~と思って目をこらすと


ヒナカマキリだ!
体長20mm弱。小さくて素早くてなかなかピントが合いません。


ヒナカマキリは日本最小のカマキリ。
今回は手すりだったから認識できましたが、草むらだったら
すぐに見失っていたでしょう。
お腹が大きいようなので産卵場所を探していたのかもしれません。

気温が高くなるにつれミンミンゼミの蝉時雨がふってきて。。
夏が戻ってきたようで嬉しくなりました。

コメント (2)
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作品展開催中です☆

2017年09月09日 | その他

9月8日(金)よりグループ展「SPLASH」が始まりましたので
お知らせさせていただきます。





お近くにお越しの際はぜひお立ち寄りください。

SPLASH」
2017年9月8日(金)~9月21日(木)
10時~17時(日・祝休業)

シバヤマ2Fギャラリースペース
東京都台東区根岸2-1-2
(tel)03-3873-9149
JR山手線「鶯谷」駅北口から徒歩1分 


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換羽中のノビタキと高原のいろどり

2017年09月08日 | 自然

ホサキシモツケが広がる小田代原で、植物の先端にとまる
愛らしい小鳥がいました。


初めて見た!スズメ大の小鳥に家族で盛り上がりました。
撮影するも私のカメラではぼんやりだったので姉の画像を借りました。


調べると、この野鳥はノビタキのオスで
夏羽から冬羽に換羽中のようです。


ノハラアザミにワレモコウ、オオヨモギ。


ハクサンフウロはそろそろ花期が終わり


オヤマリンドウやアキノキリンソウはこれから。
高原は初秋の装いでした。

玉原湿原で見かけたキノコがかわっていました。


サンコダケ
仏手柑のような形と色合いです。

玉原湿原の後に立ち寄った迦葉山(かしょうざん)龍華院弥勒護国寺
の境内は苔むしていて、キノコが数種類見られました。
その中でも目立っていたのが


このキノコ。


裏から見るとヒダが密集していて何だかおいしそうです。
キノコ好きさんに尋ねるとスギタケモドキあたりではないか
ということでした。

夏の高原はやっぱり素敵だな。。ずっと歩き続けたくなりますが
一緒に旅している母姉は買い物もしたいようなので街に行くことに
しました。群馬の旅記事はあと少し続きます。


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奥日光で出会ったキノコたち

2017年09月07日 | 自然

小田代原のバス停から赤沼駐車場へ歩きました。
地図上で所要時間60分のところ、我々は180分かかりました。


時折強い光が差し込む静かな森。。遠くで鹿の鳴き声が聞こえ
イタチやサルのものと思われる落し物もたびたび見かけましたが
目の前に現れることはありませんでした。

途中美しいキノコに会いました。
キノコの種類は調べきれず、キノコ好きさんに写真を見てもらい
おおよその名前を教えていただきました。


チチタケ


チチタケの裏
傷つけると白い液が出てきますが、それをさわると指がくっついて
しまいます。母にいたずらしようと思っていたのに忘れました。。
栃木県では人気があるそうで「チタケそば」「チタケあります」などの
看板を見かけました。



かなり大きかったキノコ。カキシメジあたりではないかということ
ですが、我々は脇にいたヤマナメクジの巨大さに大盛り上がり。


軸は真っ白!


モミタケかな。


軸も裏も淡いオレンジがかった色


オニイグチモドキかな。
裏から見たらスポンジ状でした。
このあたりから雨が降り始め撮影もパパッと一枚。


タマゴテングタケモドキあたりでしょうか。

木の幹にも数種類生えていましたがすべて撮影することができません
でした。ようやく赤沼に着き車に乗った途端どしゃぶりに。
森の真ん中で雨にあたらなくて本当にほっとしました。


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