癌春(がんばる)日記 by 花sakag

2008年と2011年の2回の大腸癌手術
   ・・・克服の先に広がる新たな春を生きがいに・・・

期待通りの大展望~荒川岳(悪沢岳)

2009年08月08日 | 登山・旅行
(画像は、中岳から望む荒川岳最高峰の悪沢岳)

真夜中には、星空が広がり、月明かりに山の稜線もくっきりと見えていた。4:30といううれしい朝食を摂り、5:00には張り切って出発。朝焼けに輝く富士山に見送られて・・・。

荒川三山の前岳へと標高を上げて行くと、昨日は雨とガスで姿の見えなかった赤石岳や荒川三山の最高峰・悪沢岳(東岳)(3141m)も見えてくる。

稜線へ上がると、北は甲斐駒ヶ岳を初めとする南ア北部の山々、その東側には奥秩父、さらに東側には4日前に逆にこちらを眺めた笊ヶ岳の奥に富士山と天城山まで。南奥には大無間、その手前にはこの後の予定の光~茶臼~上河内~聖など、西側には中央アルプス・・・昨日の嵐が嘘のよう。会う人すべてが、昨日の雨にやられただけに「晴れて良かったですねぇ~」

これらの大展望と足元に咲く多くの花々を楽しみながらのんびり歩く。昨日は嵐の中を早く山小屋にたどり着きたい一念で急いだのとは反対で下山するの惜しい感じ。

それでも、7:15には悪沢岳頂上着。30分休んで、あとは下るのみの歩を進める。千枚岳北斜面には、他の多くの花々に混じって赤花と白花のタカネビランジがたくさん咲いている。白花は全国でここでしか見られない貴重な花だそうだ。

千枚岳から下るころになると、先ほどまで見えていた山々に雲が懸かり始める。下山したころには、その雲が低く、黒くなる。休日なので、次々登って来る人たちが可哀想。

さわら島着は12:45で13:00のバスに乗ることができた。荒川小屋から7時間45分、昨日は6時間25分と、余裕のある一泊二日の循環縦走だった。

さわら島に着いたら、後ろから「この時間に荒川小屋から下りてくるなんて、やっぱり速いんですね。」と言う声がする。振り向いたら、昨日の畑薙第一ダムのバス乗場で乗車と宿泊小屋の受付をしていた係員だった。こちらもうれしかったが、なぜか向こうもうれしかったらしい。バスに乗ってもずっと手を振ってくれていた。

下山後、まずは赤石温泉白樺荘へ。入浴後カツ丼を食べて満足。

さて、明日以降の予定だが、明日と明後日は天候が良くないらしい。残りの日程を長野県側の易老登山口を起点とした循環縦走での主稜線上のゲットにすべてを賭けたい。

明日は、移動・休養日の予定。

(8/7分)雨と強風の赤石岳

2009年08月08日 | 登山・旅行
(画像は、翌朝の前岳への登りから眺めた赤石岳)

今日は、東海フォレストの始発の送迎バスで9:00さわら島入りし、標高差2000mの小赤石尾根を登る。14:00百名山の赤石岳(3120m)を踏んで、15:25荒川小屋に到着した。

バスの受付の人に「このバスで入る人で荒川小屋まで行く人はほとんどいませんよ」と言われて不安になったが、天候が悪かったこともあり、急いだので予想より早く着いた。

このバスはその会社で経営する山小屋の宿泊が条件。高く付く(二食付で8000円)が、日帰り装備で楽に歩けたし、結果的に雨だったので助かった。

この赤石岳~荒川三山を巡る循環コースは、南ア南部で最も人気のコースらしい。予報はイマイチな感じだったが、明日に延ばすと週末で山小屋が混むだろうし、明日晴れてくれれば良いと決行した。

結果、正午に着いた赤石小屋を越えたら雨になった。稜線に出たら風も強く、もちろん展望はなし。3日前に笊ヶ岳から眺めた姿だけを頭に黙々と登るだけ。展望なしは覚悟してはいたが、雨に降られるとは思わなかった。

頂上稜線はお花畑で、いろいろな花が咲いていた。天候がいいと、大展望と花の快適な稜線歩きなのだろうが明日に期待するしかない。

昨日まで3日続けて誰にも会わない山だったが、今日は人気コースらしく、実に多くの人と出会った。

100名収容の小屋は新しいログハウス。他の人たちは隙間なしだったが、一番遅い到着だったので、空いていた5人分を独り占めでゆっくり寝れた。楽しみな夕食はお替わりし放題のカレーライスとおかずの盛り合わせに具だくさんの汁碗。カレーライスを腹一杯食べた。

携帯も通じず、小屋に衛星電話もなく、家に連絡もできなかったし、ブログの更新もできなかった。。