癌春(がんばる)日記 by 花sakag

2008年と2011年の2回の大腸癌手術
   ・・・克服の先に広がる新たな春を生きがいに・・・

最後に待っていた大展望・・・上河内岳~聖岳

2009年08月12日 | 登山・旅行
(画像は、小聖岳の肩から望むようやく姿を現した聖岳頂上部)

今日は、二百名山の上河内岳(2803m)と南ア3000m峰南端の山で百名山の聖岳〈ひじりだけ〉(3013m)をゲットし、易老渡登山口への下山である。

濃いガスに包まれた朝を迎える。天気予報は悪くないし、時折ガスの切れ目から青空が覗く。徐々に回復するであろうと、茶臼小屋を5:20にスタート。

しかし、上河内岳もガスの中。今日の稜線は昨日と違い、ずっと森林限界の上のハイマツと岩稜で、花畑が広がっている。天気が良いと展望を楽しみながらの快適な歩きを堪能できるだけに残念。

聖平まで来ると、上空に青空が広がり始め、期待を抱かせる。下りの分岐の薊平を過ぎて一面トウゲブキやタカネブシ?などの花畑の斜面の上に今日初めて姿を見せる聖岳・・・。嬉々として急斜面を登る。

頂上は雲海の上に突き抜け、東側には富士山や笊ヶ岳、北側は隣の赤石岳や荒川三山、遠くは仙丈ヶ岳まで見える。赤石岳を北と南からながめ、笊ヶ岳のブログの画像の間違いに気付く。「赤石岳(左)と荒川三山(右)」と書いたが、正しくは「聖岳(左)と赤石岳(右)」である。

しかし、南側の昨日から越えて来た光~茶臼~上河内は白く厚い雲の中に隠れたまま。上河内は非常に形の良い山なので近くから眺めたかったし、茶臼に至っては、山容がはっきりと印象に残らなかったのが残念。でも、最後の最後に青空の下の大展望を得られだけでも大満足で下山の途に就く。

茶臼小屋から聖岳まで5時間、頂上休憩20分、聖岳から易老渡登山口までが3時間40分で、ちょうど9時間でゴール。

これで今回のひと月に渡る長い山旅の打ち上げとする。ETC割引の始まる明日の高速に乗り、青森まで走り、直接函館に帰ることに。そのために飯田市の隣の高森町の温泉に入り、道の駅いいじまに落ち着く。

(8/11分)展望は朝の内だけ・・・光岳~茶臼岳

2009年08月12日 | 登山・旅行
(画像は、易老岳頂上下から望む光岳(右)、左はイザルヶ岳)

心配した雨は前日の午後から一度も降らないまま易老渡登山口で朝を迎える。

今回の山旅で初めて2日連続休養し、満を持して、易老渡登山口を起点人とした光岳~茶臼岳~上河内岳~聖岳の一泊二日の循環縦走である。これが今回の打ち上げ山行となる。

テント泊なら二泊三日となるところを隊長Oさんの進言を参考に、茶臼小屋素泊まり(5000円)の一泊二日とした。時間計算もしてくれて、光岳から廻る方が楽ということまでも・・・。感謝・感謝。

今日はとりあえず百名山の光岳(てかりだけ)〈2591m〉と三百名山の茶臼岳〈2601m〉を踏んで茶臼小屋泊。

スタートして15分後、朝焼けの写真を撮ろうとして、カメラを忘れたことに気付く。取りに戻って、5:15再スタート。

カメラを取りに戻るときに地震を感じる。下りて来た人によると、静岡で震度6だったとか、被害の状況はどうだったのだろう。

易老岳までの登りでは、樹間から聖岳や上河内岳や光岳、さらには中央アルプスなどもくっきりと見えていた。しかし、徐々にガスが湧いてきて、光岳に着くころには見えなくなり、光岳頂上までもガスで巻かれてしまった。大無間などの深南部の山々や主稜線上の山々を南側から眺めたかったが残念。

時間的余裕があったので、展望のいいと言われているイザルヶ岳や仁田岳にも寄ろうと思ったが結局はパス。

それでも、易老岳まで戻るときは上空に太陽が照っていた。しかし、だんだん周りもガスに巻かれ、易老岳から先は視界10mほどに。茶臼岳手前まで来るとにわか雨まで降ってくる。

光岳と茶臼岳山頂部以外はずっと樹林帯だったこともあり、結局はスッキリとした展望に恵まれないまま1日目は終了。光岳到着が10:20(5時間05分)、茶臼岳経由茶臼小屋到着14:35(光岳から3時間55分)。光岳での休憩とカメラを取りに戻ったアルバイトを入れて、9時間50分の行動となった。

山小屋は空いていて、宿泊者は10人ほど。6人スペースの空間を独り占めでゆったり。これが北アルプスと違うところ?しかし、直ぐ側にトイレや水場への出入口があり、それが煩くて4時間ほどしか眠れなかった。

夕食は、荷を軽くするためにガスやコッヘルを持たないで、火を使わないで済む食糧だけで済ました。