汐首灯台下の8連の汐首アーチ橋(この上も歩くことができた)
旧戸井線とは、五稜郭駅から戸井駅(予定)までの29.2kmを結ぶ予定で、昭和12年着工したが、戦時中の18年に中断した未完成の鉄道路線(幻の鉄道)である。現在、線路跡は道路や遊歩道に転用されているほか、路盤やトンネルやアーチ橋が現存する。
函館市街地を通る五稜郭駅付近から湯の川までの約7kmは、市道「本通富岡線」と遊歩道「緑園通り」として利用されている。その部分は、2013年12月13日に歩いている。
今回は、その先の湯の川から戸井までの約23km(内、工事終点の瀬田来から戸井駅予定地までの約2kmは国道歩き)の探訪ウォーキングにトライした。
そのうち、生活道路として転用されているのは、根崎競技場から新湊漁港上の旧銭亀沢小学校跡地までの約4km(市道高松新湊線)と、古川町の途中から小安で国道278号線と合流するまでの3.5km、さらに、国道278号線として転用されている小安から汐首までの4.5kmの合計12kmだった。残りは路盤やトンネルやアーチ橋が残っていて、歩けるところと歩けないところがあった。歩けないところは津波避難用階段を利用して登り下りした。
8:30、湯川駅予定地だった南北海道教育センター隣の湯川幼児公園をスタート。突き当たりは松倉川の堤防とその対岸の根崎競技場
根崎競技場からは、空港敷地と国道278号線の間の高台を走る「市道高松新湊線」(約4km)に転用されている
旧銭亀沢小学校へ上がる道路に架かる橋台。この手前で「市道高松新湊線」は終わっていた。
旧銭亀沢小学校の橋台の先に続く藪で覆われた路盤
この先は、歩けるところとイバラや藪が濃くて歩けないところがあったので、津波の避難階段を利用して登ったり下ったりしながら、歩けるところを歩いた。
汐泊川に残る橋脚(戸井側から眺める)。その奥(函館側)に橋台と両側がコンクリート壁になっている路盤が見える
この先の古川町には雪捨て場への道路と盛り土の路盤が600mほど続き、その先の小安までの3.5kmは生活道路になっていて、国道278号線へ合流している。
小安から汐首までの4.5kmはいつも車で走っている国道278号線に転用
汐首岬の上付近の歩きやすい路盤。この辺りは野生の馬の踏み跡ができている
汐首灯台手前の8連の汐首陸橋の上
汐首第2トンネルの内部。100mほどで中を通過することができた
最初の汐首第1トンネルは汐首灯台の先から500m続き、抜けるとすぐに第2トンネルだった。
第2トンネルの先は、第1と第2の瀬田来アーチ橋の上を生活道路にするような感じで整備計画中だった。
その最後まで行って、国道に下りて戻り、18連の改修されている第1瀬田来アーチ橋と25連の第2瀬田来アーチ橋を下から眺めた。
3つ目の25連の第2瀬田来アーチ橋
蓬内川に架かる上を削られた橋梁と、戸井線跡の延長上を通過している新しい橋
この先が工事終了点らしく、その先には路盤の痕跡もなかった。下の家の人に聞いたら、「戸井線の工事はここで中断した」とのこと。
さらに、国道を2kmほど歩いて、戸井駅予定地だった戸井支所前をゴールとした。30分ほど待ち、15:32のバスに乗って湯の川まで戻った。
歩いた距離 約23km、所要時間 約6時間30分、歩数約39,000歩
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