癌春(がんばる)日記 by 花sakag

2008年と2011年の2回の大腸癌手術
   ・・・克服の先に広がる新たな春を生きがいに・・・

奥さんの急死の弔問で想うこと

2016年01月05日 | 日常生活・つぶやき

 年末に、自分が函館支部長を仰せつかっている退職組織の役員の奥さんが脳幹出血で倒れたという情報が入っていた。すでに脳死状態で延命治療しか方法はないとのことだった。

 その後、ずっと気になってはいたが、新聞の訃報記事にも出ないし、延命治療が続いているとばかり思っていた。しかし、昨日になって、2日後に亡くなっていて、すでに親族だけで葬儀も終了していたことが分かった。

 そこで、今日、彼と仲の良かった役員と、理事長、副理事長と4名で弔問に行ってきた。

 まったく前兆らしきものもなく、市内に住む娘さんと同居している息子さんと一緒に買い物に行ったときに、車の中で具合が悪くなり、そのまま病院へ運んだとのこと。レントゲン検査の結果、脳幹出血とのことで、彼が駆け付けたときには、心肺停止状態だったらしい。ご夫婦とも何かあったときには、延命治療はしないと話し合っていたそうだ。しかし、もう一人の娘さんが駆け付けるまでと治療をしたら、意識はないが自発呼吸ができて2日間持ったとのことだった。

 自分も15年前に妻を癌で亡くしている。自分の場合は、覚悟はできていたが、彼の場合は、全くの突然の別れなわけで、まだ亡くなったという実感はないだろう。これから、時間が経つにつれて寂しさが増してくると思われる。

 自分の場合は、まだ現職だったので、仕事をしている時や周りに人がいるときは気が紛れたが、一人になったときが辛かった。一番辛かったときは一人で運転しているときと、管理職ゆえに夕方に職場を一人で見回りするときだった・・・良く涙を流しながら運転したり、見回りをしたものだ・・・・ずっと忘れていたが、ふとそんなことを思い出して思わず話してしまった。

 彼は、趣味も多く、いろいろボランティア活動や多くの役職で活躍している方なので、落ち込むことなく前向きに生きて行けると信じている。

 最近、「終活」という言葉をやたらと目にする。今日の5名での話も、それが中心だった。自分もそうだったが、彼も家のことはすべて奥さん任せで、どこに、何があるか全く分からず、大変だったとのこと。

 夫婦はお互いに、子供たちも含めて、お互いが亡くなったときの対応をじっくり話し合っておくべきだということになった。

 そんなわけではないが、たまたま年末に下記の本をネットで買ったは良いが、まだ、全く目を通していない。そのうちにじっくり目を通して、自分が亡くなったときのことを整理して、妻や子供たちと話すなり、書き残すなりして置かなくては思う。


今度は「アイヌ語→日本語辞典」を戴く

2016年01月05日 | 登山・旅行

本日、著者から贈られてきた<アイヌ語→日本語辞典>『イランカラプテ』


2015年2月9日のこのブログにも記載してあるが、2014年に自費出版したアイヌ語辞典『イランカラプテ』を著者である寺口氏から贈られれている。それは、<日本語→アイヌ語辞典>だった。

 しかし、その後、また1年掛けて、今回の<アイヌ語→日本語辞典>を作製したとのこと。今回もA4版、512ページにわたり、アイヌ語3万500後語が収録されている。厚さが2cmもある。良く調べ、集めたものだ。それを、すべて自分一人で調べて整理し、パソコンで打ち込んで、印刷屋に持ち込んでいる。その情熱とエネルギーには頭が下がる。

 だからと言って、寺口氏は、アイヌ語研究家ではない。登別在住で、北海道山岳連盟理事を長い間務め、現在は、北海道山岳ガイドやなど、山岳関係の資格や役職を9つも務める超多忙な方である。

 このアイヌ語辞典を作りたいと思ったきっかけが凄い。2007年にやはり自費出版した『北海道の山辞典』を作製した時に、欲しいアイヌ語辞典が世の中になかったので、自ら作ってしまったという。

 それを面識もない私に直接贈ってくださることは、大変光栄なことであり、大変申し訳ないと、心から感激し、感謝している。

 今回の辞典のことを検索してみたら、下記に詳しく紹介されていた。
室蘭民報 WEBNEWS 2015年12月18日「アイヌ語3万500語収録、登別・寺口さんが辞典出版」


1ページに左から、「アイヌ語」「ローマ字表記」「言語・地名に対する解釈」「地名・山名・動植物等」が収められている。

 
左は、2014年自費出版<日本語→アイヌ語辞典>(贈本)。右は2007年出版の「北海道の山辞典」(購入)