癌春(がんばる)日記 by 花sakag

2008年と2011年の2回の大腸癌手術
   ・・・克服の先に広がる新たな春を生きがいに・・・

XC-KID'S(クロカンキッズ)解散会

2016年03月19日 | スキー・クロカン

 20年ほど続いた不肖私が会長を仰せつかっていたクロカンスキークラブ「XC-KID'S(クロカンキッズ)」が、本日をもって解散した。

 会の発足から20年近くたつが、発足のきっかけは、函館トライアスロンクラブのメンバーが、冬に自転車の練習ができないので、クロカンスキーをやろうということになったようだ。そのメンバーの中に自衛隊のクロカンスキー選手がいたことも大きい。

 自分はトライアスロンはやらないが、たまたまその事務長のMAEさんから誘われて入会した。そのころはみんな若かったし、練習コースを中古のスノーモービルを購入して、香雪園や畑地に造成したりもしたし、クラブとしての練習会も賑やかだった。過去の綴りを見ると、40名近い会員がいたときもあった。

 しかし、徐々に会員が減り、バスを仕立ててのメインレースだった「おおたき国際スキーマラソン大会」への参加人数も減ってきた。クロカンスキー人口の減少は、当クラブだけでなく、どの大会も参加者が年々減少してきている。ワクシングなど、手間が掛ることが一つの原因かもしれない。

 今シーズンに入るときに、解散し、函館トライアスロンクラブのXC部として、活動は続けようということになった。自分も今シーズンから所属を「函トラXC」として、いろいろな大会に参加してきた。

 今日は、その解散会とメンバーのNebeちゃんの腰の手術快復祝いを兼ねて、函トラのTa会長を初め、クロカンキッズのメンバー11名が、本町の居酒屋に集まって、楽しいひと時を過ごした。

 このクロカンキッズに入ったお陰で、函トラメンバーから多くの刺激をいただいている。57歳から参加した「函館ハーフマラソン」も彼らに誘われてだったし、今年のフル初挑戦だって、彼らの日常のトレーニングやレース参加の様子に刺激されていることは確かだ。

「エヴェレスト 神々の山嶺」

2016年03月19日 | 日常生活・つぶやき

 今日は、7人ほどで森町の森川山に登る予定だったが、昨夜からの雨で中止になった。
 そこで、3/12からロードショーで公開されている映画「エヴェレスト 神々の山嶺」を観に行った。

 これは、夢枕獏の小説を映画化したものである。本を読もうと思っているうちに忘れてしまっていた。主人公の岡田准一演じるカメラマン深町誠は架空の人物だが、阿部寛演じる羽生丈二のモデルは、実在の登山家森田勝である。当時の登山界で現実のライバルだった長谷川恒夫がモデルの長谷常雄という役柄は、佐々木蔵之介が演じていた。


 遭難したジョージ・マルローがエベレスト登攀時に持っていたカメラを巡る少しミステリー仕掛けのストーリーと、山にしか生きれない羽生という男の人生。そしてライバルの長谷常男。さらに、尾野真千子演じる羽生の元恋人役、これらの要素が絶妙に絡み合いもつれ合い、ストーリーとしても最後までまったく飽きの来ない構成になっていた。特に、実際のエベレストの登攀シーンなど、臨場感あふれるドキュメンタリーを見ているような実に見ごたえのある作品だった。


 阿部寛も岡田准一も今の売れっ子俳優だが、二人とも、まさにハマり役といった感じだった。実際にエベレストの標高5,000m以上の地点でも撮影が行われ、氷壁登攀や岩登りも実際に演じている。この映画を撮るにあたっての体力作りはもちろんのこと、登攀技術の習得など、その役者魂にほれぼれして観ていた。

 自分も3回訪れているカトマンズのごちゃごちゃした町並み、実際に歩いたエベレスト街道や渡った吊り橋、ナムチェバザールの町、この目で目にしたエベレストなど、懐かしい場面もたくさんあった。

 この映画の感想のレビューを見ていたら、モデルになった森田勝の実の弟さんのコメントがあった。「森田勝が羽生丈二のモデルだというが、森田勝の実の弟としては残念だ。兄は日本人と結婚し、グランド・ジョラスで墜落死した。私、本人が義姉と死体を引き取りに行ったのだから。むしろありのままの兄を描いてくれたなら良かったと思った。」とあった。遺族としての思いは理解できるが、フィクションとしての小説や映画としては、この作品がおもしろいと思う。