
登高意欲を掻きたてられる、国道の小田西橋から見上げる天狗岳

GPSトラックログ
この山は、狩場山塊の海側の小田西川とポロ狩場川に挟まれた尾根の上に聳える尖峰である。南側に岩壁を巡らせて屹立する、人を寄せ付けぬ険しさで、天狗岳という名前がぴったりする山だ。
この山の存在を知ったのは、故齋藤浩敏さんの『魅する山々~道南100座紀行」だった。
この山の魅力は、この山容だけでなく、スケール感のある狩場山塊の海側の山懐が一望できることだ
8/4にSHOさんとこの山へ向かったが、天候が悪く、戻って大船川水系のガロー川遡行へ転進している。台風一過の好天の今日は、やはり、SHOさんと二人のそのリベンジだった。
小田西川は滝が連続する難しい川なのと、頂上までの急斜面が無理そうだ。そこで、齋藤さんの記録を参考に、ポン狩場川を遡行して、北東直登尾根を登った。
倒木や決壊が心配な林道を走る必要がなく、国道から直接取り付けるのが良かった。心配だった増水は、すでに引いた感じで水量が多いという感じはしなかった。

海へ注ぐ川口は急な流れで、9つの砂防ダムを左から巻きながら登った。

入渓したポロ狩場川は、滝はないが、ゴーロ帯が続く川で岩を上り下りするのが辛かった。
登りも下りも非常に疲れた。下りはなるべく藪ではあるが川畔を歩くようにした。

1時間50分で、藪はそれほど濃くないという情報をもとに、直登尾根に取り付いた

地形図の等高線の混み具合や山容からも覚悟していたが、物凄い急登の連続だった。
灌木や笹があるから登れた感じ。特に最後の詰めは凄かった。

尾根に取り付いて、1時間30分、正面に狩場山塊の西面が一望できる頂上に到着

小田西川が突き上げる狩場山(左)とオコツナイ岳(右)を眺める

天狗岳の尾根のさらに上のピークを挟んで、フモンナイ岳の手前の1249ピークと狩場山をバックに

日本海をバックに
7:10スタート、登り3時間15分、頂上35分休憩、下り2時間30分、13:30ゴール、トータル6時間20分。
遡行も尾根も非常にワイルドできつかったので、所要時間の割には疲れた感じだった。
帰りは、茂津多海岸温泉で汗を流し、疲れを癒した。運転も往復320kmで6時間ほど掛った。
それにしても、登り応えのある、記憶に残る1山だった。
詳しい山行記録は、下記でどうぞ!
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