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本日、ホテル法華クラブで、登山家・栗城史多(くりきのぶかず)氏を迎えての「函館臨床専門学校創立20周年記念講演会」があったので、聴きにいって来た。演題は「弱者の勇気」だった。
氏は、今金町出身で、これまでに6回、エベレストへの単独無酸素登頂と登山中のインターネット生中継に挑戦している。2012年の4回目の挑戦で、凍傷に掛り、両手の指9本を失っている。その後、復活して、2015年の5回目、2016年に6回目の挑戦をしたが敗退している。現在は、講演活動をしながら、来年の7度目の挑戦の準備をしているという。
講演は、自分が撮った映像と交互の語りで構成されていて、自分がエベレストに向かうようになるまでの経過、指を失っても、さらに挑戦し続けることなどがおもな内容だった。
夢は必ず叶う、夢を持ち続けることの大切さを熱く語っていた。それは、父親や自分を支えてくれる多くの周りの人のお陰であるという。
印象的なこととして、夢を叶えるためには「否定という壁をなくすこと」が大切であり、自分のエベレスト挑戦は、この「否定という壁への挑戦」であるという。普段、講演で学校や企業に行くと、「失敗は悪。失敗が怖い。できない。だからやらない方がいい」という否定という壁をよく感じまるとのこと。
また、中継登山は、挑戦における失敗と挫折も共有したいとのこと。失敗や挫折で落ち込むことはあっても決してダメなのではなく、成長や学んでいるチャンスなんだと。そして、もっと様々な人達のチャレンジを否定しないで応援し合える世界に向かうことが自分の最終ゴールでとのこと。
学生時代に、単独で北米最高峰のマッキンレーに向かったときに、周りの全員が否定的な見方で止めさせようとしたが、父親の「信じているよ」という言葉に後押しされた。これほど失敗し続けても、父は今でも自分を信じてくれていることが大きいとも・・・。