癌春(がんばる)日記 by 花sakag

2008年と2011年の2回の大腸癌手術
   ・・・克服の先に広がる新たな春を生きがいに・・・

箱根駅伝の好タイムは、ナイキの厚底ランニングシューズの影響

2020年01月04日 | ウォーキング・ジョギング・マラソン

 

 今年の箱根駅伝は、区間新記録が続出し、総合タイムも大会新記録だった。これらの背景にはナイキの厚底ランニングシューズが影響しているらしい。

 確かに、選手のほとんどはピンクやグリーンの厚底のランニングシューズを履いていた。これらはすべてナイキのである。

 今日から診療を始めた五稜郭整骨院(土日診療・金休診)へ肩の治療に行ってきた。院長は自らもマラソンもトライアスロンもやってて、靴のインナーソールも製作している。そんなことでこのことを話題にしてみた。

 用具を使ういろいろなスポーツでは、最近はその進化が著しい。自分の趣味のスキーだって、カービングスキーやそれに対応したブーツがそうである。ほかにテニスやゴルフだって用具の進化によって技術や記録が向上している。

 「マテリアルドーピング」という言葉もあるらしい。かつて問題になった水泳のスピードを著しく向上させる水着、最近問題になったパラリンピック陸上競技における義足の問題、自転車における機械ドーピングなど、薬物で競技者の能力をフィジカルに向上させる従来型のドーピングと異なった、新しいドーピングの問題が浮上しつつあるとのこと。

 院長に言わせると、このシューズはギリギリのところで、それには引っかからないだろう。これからのランニングシューズメーカーの競争はより激化するだろうとのこと。

 しかし、同じシューズを誰が履いてもその効果を発揮できるとは限らない。それを履きこなすためには、それなりの筋力や脚力が必要である。普通のランナーがそれを履いても、かえって足を傷めるだけだとのこと。

 よく言われる「上級者用のスポーツ用具や楽器を使いこなすにはそれなりの技術が伴っていなければ、その良さは引き出せない」ということと同じであろう。

 

 興味が湧いて、ナイキの厚底ライニングシューズはどんな靴なのか少し調べてみた。

 このシューズの商品名は、「ズームヴェイパーフライ4%」というらしい。その特徴はクッション性をもちながら、推進力も発揮できることだそうだ。

 このシューズは最も厚い部分で約4cmのソールがある。ソールは大きなスプーン状のカーボンファイバー製プレートを特殊素材で挟む3層構造になっている。厚底といっても重量は28センチの靴で184グラム。手に持つと多くの人がその「軽さ」に驚くほどらしい。
「カーボンプレートがなければ、柔らかいだけだが、カーボンがあるからこそ、反発が出て、ほどよいクッションになる。このバランスが難しいらしい。カーボンが屈曲するのに耐えられるようなクッショニングがあり、しかも軽量という新素材(ズームXフォーム)から誕生しているとのこと。

 これから、各メーカーも同じようなシューズを出してくるだろう。ナイキはすでに初心者用のものも出しているらしい。今後、一般市民ランナーレベルのシューズまでどのような影響をもたらすのか興味を持ちながら眺めてみたい。