一昨年5月に渡島駒ケ岳の剣ヶ峰に南西尾根ルート(函中コース)から登って以来、冬にスキーで登り、氷雪を纏った剣ヶ峰を間近で眺めてみたいという思いを温めていた。
今冬は雪が少なく、なかなか思うようなチャンスがなかった。単独行なので、できれば雪がしまってラッセルの必要ない時期が楽である。しかし、暖かくなると剣ヶ峰の岩を覆う氷雪が剥がれてしまう・・・しかし、一昨日の低気圧通過で下は雨だったが、山は雪だったはず・・・ひょっとしたら剣ヶ峰の岩もその氷雪に覆われているかもしれない・・・天気予報の良い今日に期待した。
期待通り、ずっと堅雪の上に新雪が少し積もっている状態で、ラッセルもなく、快適に登ることができた。帰りは気温が上がりベタ雪で滑りづらかったが・・・。
斜面に石が出始めた700ケルンの少し下で、スキーからアイゼンに履き替えて、剣ヶ峰が間近で眺められる970m地点まで登った。もっと上まで登れるそうだったが、目の前の岩しか見えなくなる・・・もとより単独行なので、剣ヶ峰の稜線には登るつもりはなかったので、そこで十分満足だった。
8:20若駒園入口~9:20林道入口~10:00林道終点~1035スキーデポ(670m)10:45~11:40 970m地点 <登り3時間15分>
12:00 970m地点~12:15スキーデポ地点12:25~12:45林道終点~12:55林道入口~13:15若駒園入口 <下り1時間15分>
スキー登山のメリットは、下りが速いことである。アイゼンでの下りも速かったが、スキーに履き替えてからも、雪は解けてターンしづらかったが、それでも速い・・・登りに3時間15分要したが、1時間15分で下ってしまった。
8:25、昔の別荘地跡の若駒園のゲートをスタート。除雪されていて轍があったので車で入ってみたが、一昨日の新雪が積もっていたようで、ちょっと無理そうだったので、計画通りここからスキーで歩いた。
別荘地の中の道路を抜け、林道(砂防ダム工事の道路)を登っていく。正面に剣ヶ峰と登る尾根がくっきりと見える。
林道終点から林の中へ入っていく。夏のコースのピンクテープがあちこちに見える。
林を抜け、尾根を登っていく。ここで見た感じでは、かなり上までスキーで登れそうな感じに見えた。
尾根のくぼみの上に、青空をバックの剣ヶ峰を眺める。
670m地点まで登ると、斜面に石や岩が出ているので、ここでスキーからアイゼンに履き替える。
久しぶりのアイゼン(12本爪)を装着。
昔の函中コースの名残である700mケルンの横で、剣ヶ峰をバックにパチリ。
風紋
エビの尻尾
カラマツの幼木のちびモンスター(ミニ樹氷)
張り出す雪庇と剣ヶ峰。この少し上を引き返し地点とした。
引き返し地点(970m)から剣ヶ峰を見上げる。真ん中の尖りはP1か?
ここから見える岩場の上まで行けそうな感じだが無理はしなかった。夏は何度も上まで登っているので、ここで十分満足である。
左側の岩場のズーム
右側の岩場のズーム
噴火湾と森町の市街地を見下ろす
大沼の向こうに横津岳と函館山を望む。20分ほど休んで、12:00下山開始。
下りは雪が付いている尾根の南側を下ったので速かった。スキーデポ地点から登りに55分のところを15分で下ってしまった。
スキーに履き替えて、この斜面を滑り降りた。上の方はターンがしやすかったが、灌木帯から林の中に入るとベタ雪になっていてターンがしづらかった。林の中は無理せずプルークターンで慎重に下った。
林道も別荘地の道路もベタ雪になっていて、滑りは悪いが、それでも速い。登りでスキーデポ地点まで2時間10分を要しているが、下りは50分だった。雪が解けていなければもっと速く滑れたはず・・・。
下山後、ちゃっぷ林館の温泉に入ろうと思ったら、新型コロナウィルスの影響で今日と明日は臨時休業だった。仕方ないので、函館市内へ入ってから営業していた昭和温泉に入って帰った。昭和温泉も明日は臨時休業とのこと。