国道227号の峠下林道入口手前から見上げる三角山(587m)
好天予報に、ふと思いついて記録も見当たらない国道227号線中山トンネルから北に連なる北斗市と厚沢部町の境界稜線(道南中央分水嶺)上の最高ピークである770.3峰(三等三角点名・上二股川)を目指した。
漠然と4時間もあれば登れるだろうと思ったが、1時間半時点で現在地を確認したら、とても4時間は無理と判断。そのすぐ西側に通っている林道から三角山への転進を決意。2回目の三角山だが、1回目とは全く違う東尾根から登って西尾根を下って、林道から国道へ出てスタート地点の中山トンネル出口へ戻った。
最初にこの山に登ったのは、2009年の正月だったが、当時はほかの人の記録も見当たらず、地図上に今回利用した林道も記載されていなかったので、鶉川沿いの峠下林道から続く西尾根から登っている。
6:45トンネル厚沢部側出口~8:20断念・転進地点~9:15三角山頂上9:30~10:10国道へ~10:25ゴール <登り2時間20分><下り55分>
まだ太陽の恵みを受けていない中山トンネル厚沢部側出口の左尾根へ取り付く。堅雪でツボ足でも歩けた。
ジグザグの送電線の管理道を登っていく。
送電線の鉄塔で境界尾根に乗り、地図上の境界線を辿るが、ここは道南の中央分水嶺でもある。
意外と複雑な地形でアップダウンを繰り返し、さっぱり高度を稼げる感じがしない。
突然、境界稜線上に作業道が現れる。正面の太陽光線に向かってウサギの足跡が続いている。
細い尾根から下りたら、突然目の前が開け、広い場所へ出る。正面左奥に目指す770.3ピークとその手前の689ピークが見える。
このまま開けたところを進みたかったが、境界稜線はこの右側の林の中を抜けて、細く急なピークへ登っていく。
たまたま開けた地形の写真ばかりアップしているので、楽そうに見えるが、複雑な地形でアップダウンが多く、すんなり歩けないのと高度を稼げないのがもどかしい。
せっかく急な細いピークを登ったら、再び下って、コルに出た。この先の尾根が進むべきコースだが、ここまでで1時間30分も要している。現在地を地図で確認したら、とても4時間では無理な位置である。なにがなんでも登りたいという山でもないので、ここで西側を通っている林道を利用して、三角山への転進を決意する。
三角山の裏側を回る林道へトラバースすると、三角山の頂上が見えた。ここでかんじきを履いて、その林道を辿る。
やがて、林道の正面に見える手前ピークの東尾根へ取り付く。
手前ピークを越えて、雪庇を発達させている急な頂上斜面を見上げる。雪庇の右側を登っていく。
転進を決めてから55分で、2009年1月2日以来2度目の頂上に到着。積雪期に良く登られている山だが頂上標識はまだ付けられていなかった。左後ろの山は焼木尻山。
頂上から北側に連なる827ピーク(点名・下我郎)<通称・天作沢山>とその奥に狗神岳を望む。
断念した770ピーク(左奥)と通過して行くはずだった689ピーク(右手前)を眺める。こうして見ると、やはり遠い。
同行者でもいれば諦めないで済んだかもしれないが、それほど登行意欲をそそられる山容でもないので、悔しさは全くない。
眼下に国道229号が見える
裏を回って続いていた林道へ出た。あとはこのまま林道を下った。
林道を下って行くと、三角沢橋の袂に出た。ここから国道を15分歩いて、スタート地点へ戻った。
1回目とは、全く違うコースからの登頂と下山だったので、とても新鮮な感じだった。
下山後、今週末の3連休にやってくる札幌の仲間が狙っている八雲の藪山(横山・紋内岳・賀呂山)の取り付き部分の積雪状態の偵察に向かった。