癌春(がんばる)日記 by 花sakag

2008年と2011年の2回の大腸癌手術
   ・・・克服の先に広がる新たな春を生きがいに・・・

雨で停滞~飯田市ブラブラ

2009年08月10日 | 登山・旅行
昨夜から雨が降り続いて、予定通りの停滞日。夜を明かした道の駅遠山郷から40kmほど走り飯田市へ。この温泉がメインの道の駅は、この度登り残すことになった熊伏山と池口岳の登山口に近いので、次回も世話になるだろう。


町へ出て、まずは、コインランドリーで洗濯。その間車のテレビでニュースや台風情報を見る。ひょっとすれば、明日の朝まで影響が残るかも?

朝、駅前付近をブラブラしたが、飯田市は「りんご並木と人形劇のまち」がキャッチフレーズの町。確かに、街中にりんご並木のグリンベルトがあり、人形店とお菓子屋さんがやたらと目につく街だった。

特に見たいところもないので、川本喜八郎人形美術館へ(画像)。20年ほど前にNHKで2年間ほど放映されていた人形劇「三國志」で使われた人形がすべてと他の番組や作品の人形200体が展示されていた。

昼からは雨も上がる。大型スーパーで明日からの買い物を少々し、あとはエアコンの効いた店内のベンチで読書に耽け、同じ店内のカットと襟足剃りだけで1575円の散髪屋さんで散髪も。

午後ずっと雨が上がったままなので、これから易老登山口まで入ることにする。明日の出発時までに、台風9号の影響がなくなってくれることを祈る。回復が遅くなると、最悪の場合、逆回りで聖平小屋と光岳小屋の2泊も考えなくては・・・?

移動・休養日

2009年08月09日 | 登山・旅行
昨夜夜を明かした静岡県川根本町から光岳~茶臼岳~上河内岳~聖岳の循環縦走の起点となる易老登山口入口手前の長野県飯田市南信濃の道の駅遠山郷まで200kmの移動をした。

北海道なら4時間もあれば移動できるが、狭いくねくね道路である。あちこち寄りながらのんびり走った。途中昭和30年代初めころ、当時日本最大のダムとして華々しくデビューし、子供心に印象の強かった佐久間ダムにも寄ってみた(画像)。

結局、登山口への入口を確認して道の駅に着いたのは、8時間後の13:00。道の駅に併設の温泉・かぐらの湯でのんびりする。

明日は、隊長Oさんが以前から予報していた新しい熱帯低気圧の影響で雨は避けられないようだ。明日は飯田市市街地に出て時間潰しをして、夕方には登山口に入る予定。11~12は好天らしい。

期待通りの大展望~荒川岳(悪沢岳)

2009年08月08日 | 登山・旅行
(画像は、中岳から望む荒川岳最高峰の悪沢岳)

真夜中には、星空が広がり、月明かりに山の稜線もくっきりと見えていた。4:30といううれしい朝食を摂り、5:00には張り切って出発。朝焼けに輝く富士山に見送られて・・・。

荒川三山の前岳へと標高を上げて行くと、昨日は雨とガスで姿の見えなかった赤石岳や荒川三山の最高峰・悪沢岳(東岳)(3141m)も見えてくる。

稜線へ上がると、北は甲斐駒ヶ岳を初めとする南ア北部の山々、その東側には奥秩父、さらに東側には4日前に逆にこちらを眺めた笊ヶ岳の奥に富士山と天城山まで。南奥には大無間、その手前にはこの後の予定の光~茶臼~上河内~聖など、西側には中央アルプス・・・昨日の嵐が嘘のよう。会う人すべてが、昨日の雨にやられただけに「晴れて良かったですねぇ~」

これらの大展望と足元に咲く多くの花々を楽しみながらのんびり歩く。昨日は嵐の中を早く山小屋にたどり着きたい一念で急いだのとは反対で下山するの惜しい感じ。

それでも、7:15には悪沢岳頂上着。30分休んで、あとは下るのみの歩を進める。千枚岳北斜面には、他の多くの花々に混じって赤花と白花のタカネビランジがたくさん咲いている。白花は全国でここでしか見られない貴重な花だそうだ。

千枚岳から下るころになると、先ほどまで見えていた山々に雲が懸かり始める。下山したころには、その雲が低く、黒くなる。休日なので、次々登って来る人たちが可哀想。

さわら島着は12:45で13:00のバスに乗ることができた。荒川小屋から7時間45分、昨日は6時間25分と、余裕のある一泊二日の循環縦走だった。

さわら島に着いたら、後ろから「この時間に荒川小屋から下りてくるなんて、やっぱり速いんですね。」と言う声がする。振り向いたら、昨日の畑薙第一ダムのバス乗場で乗車と宿泊小屋の受付をしていた係員だった。こちらもうれしかったが、なぜか向こうもうれしかったらしい。バスに乗ってもずっと手を振ってくれていた。

下山後、まずは赤石温泉白樺荘へ。入浴後カツ丼を食べて満足。

さて、明日以降の予定だが、明日と明後日は天候が良くないらしい。残りの日程を長野県側の易老登山口を起点とした循環縦走での主稜線上のゲットにすべてを賭けたい。

明日は、移動・休養日の予定。

(8/7分)雨と強風の赤石岳

2009年08月08日 | 登山・旅行
(画像は、翌朝の前岳への登りから眺めた赤石岳)

今日は、東海フォレストの始発の送迎バスで9:00さわら島入りし、標高差2000mの小赤石尾根を登る。14:00百名山の赤石岳(3120m)を踏んで、15:25荒川小屋に到着した。

バスの受付の人に「このバスで入る人で荒川小屋まで行く人はほとんどいませんよ」と言われて不安になったが、天候が悪かったこともあり、急いだので予想より早く着いた。

このバスはその会社で経営する山小屋の宿泊が条件。高く付く(二食付で8000円)が、日帰り装備で楽に歩けたし、結果的に雨だったので助かった。

この赤石岳~荒川三山を巡る循環コースは、南ア南部で最も人気のコースらしい。予報はイマイチな感じだったが、明日に延ばすと週末で山小屋が混むだろうし、明日晴れてくれれば良いと決行した。

結果、正午に着いた赤石小屋を越えたら雨になった。稜線に出たら風も強く、もちろん展望はなし。3日前に笊ヶ岳から眺めた姿だけを頭に黙々と登るだけ。展望なしは覚悟してはいたが、雨に降られるとは思わなかった。

頂上稜線はお花畑で、いろいろな花が咲いていた。天候がいいと、大展望と花の快適な稜線歩きなのだろうが明日に期待するしかない。

昨日まで3日続けて誰にも会わない山だったが、今日は人気コースらしく、実に多くの人と出会った。

100名収容の小屋は新しいログハウス。他の人たちは隙間なしだったが、一番遅い到着だったので、空いていた5人分を独り占めでゆっくり寝れた。楽しみな夕食はお替わりし放題のカレーライスとおかずの盛り合わせに具だくさんの汁碗。カレーライスを腹一杯食べた。

携帯も通じず、小屋に衛星電話もなく、家に連絡もできなかったし、ブログの更新もできなかった。。

下山途中から雨~大無間山

2009年08月06日 | 登山・旅行
下山途中から雨に降られたが、二百名山の大無間山〈だいむげんざん〉(2329m)に登ることができた。

南ア南部主稜線の山のさらに深南部に位置する山である。一昨日、山伏峠からその悠然とした目立つ姿を眺めて、登行意欲を掻き立てられていた。日帰りではロングでハードなコースで有名な山である。

ピンポイント予報では朝から雨のはずだったが、青空が広がり、雲も高い。午前中は雨はないと確信して登山口へ向かう。途中から登る稜線上の鋸歯の4つのピークも見えていた。明日からの主稜線の山に入る関係でどうしても今日登っておきたかった山だった。

井川村田代中の登山口を5:10にスタート。この山の核心部は、小無間小屋ビークから小無間山までの鋸歯と呼ばれる4つの尖峰を越えていく険しい尾根だった。慎重に登り下りした。その前後は淡々と歩ける快適な登山道だった。下のヒノキ林以外は頂上までずっと深い原生林の中の歩きだった。

登りは、時折日射しもあったが、一等三角点が設置された広い頂上は明るいガスに覆われて(画像)、その下にある唯一の展望台からの眺めは乳白色一色だった。ただし、鋸歯からは大井川の深く壮大な渓谷が見えた。

登り5時間10分、下り4時間45分。頂上は昨日の高塚山同様ハエとアブが煩くて休んでいられない。証拠写真を撮って早々に退散。


さて、明日からは、残りの日程で主稜線上の山の予定だが、台風の影響で、応援団の隊長Oさんの分割案を受け入れることにした。

明日はあまり良い予報ではないが、畑薙第一ダムから東海フォレストの経営する山小屋利用前提のシャトルバスに乗り換えて、さわら島へ入る。そこから山小屋泊の一泊二日で荒川三山と赤石岳の循環縦走の予定。朝雨だったら1日順延になるかも?

二山越えての森林浴ハイク~高塚山

2009年08月05日 | 登山・旅行
朝の内に、山梨県早川村と南アルプス南部縦走のゴールとなる静岡県畑薙地区へ抜ける井川雨畑線を抜ける。途中の山伏峠は北海道では考えられない2000mほど。

午前中は雨の心配がないので、南下して比較的簡単に登れる三百名山の高塚山(1621m)へ。

林道を山犬段(1404m)まで上がり、高塚山より高いユニークな名前の蕎麦粒山を越え、三合山をこえ、ようやく辿り着いた感じの山。

これまで2000m以上の山ばかりだったので、オオシラビソとコメツガの針葉樹林が多かったが、この山への稜線はブナとカエデとシロヤシオなどの樹林帯であった。林床はミヤコザサで覆われ、ピークを過ぎたバイケウソウが目立つ静かな森林浴モードの稜線歩きだった。

晴れていれば、南アルプス南部の主稜線の山々が見えるらしいが、ガスの中。下山は途中から蕎麦粒山の北側を巻く林道を歩いてゴール。

8:45スタート、登り3時間05分、下り1時間35分、12:30ゴール。

下山後、300円の接阻峡温泉でマッタリして、道の駅奥大井音戯の里に落ち着く。

明日も台風8号の影響で停滞だろう。この台風がないと直ぐにでも縦走に入りたいところだが、進路がはっきりするまでお預け。ラジオでお天気キャスターが「この台風は、太平洋高気圧の勢力が強くなっているので、8割方中国大陸へ向かうだろう。」と話していた。そうであることを願っているが、我が応援団の気象予報士の隊長Oさんの見解は?

天気の神様に感謝~笊ヶ岳

2009年08月04日 | 登山・旅行
南アルプス南部へ戻っての第一弾は、二百名山の笊ヶ岳(2629m)。天気予報が良い方に外れて、このあと縦走する千秋岳~荒川三山~赤石岳~聖岳~上河内岳~茶臼岳~光岳やさらに南側の山々がすべてくっきりと見えた。〈画像は、赤石岳(左)と荒川三山〉

不思議なことに、上空はスカッ晴れなのに、北~東側は高いガスで遮られ、展望は南アルプス南部の山々のみ・・・天気の神様からのこちらに戻って来たことに対するプレゼントのようだった。しかも、下山開始して間もなくそれらもガスで遮られて見えなくなった。

この笊ヶ岳は、南アルプス南部の山ではあるが、主稜線と大井川源流部の谷を挟んで対峙する山梨県と静岡県の境界線上の山である。

当初はさわら島側から登るつもりだったが、昨夜夜を明かした身延町の隣の早川村にメジャールートの老平登山口があることが分かり、急遽登ることにした。

ガイドブックも登山地図もテント泊縦走タイムで往復17時間となっている。しかし、以前ネットで調べたら、結構日帰りで登られているようだった。

標高差2200mの日帰りは初体験なので、ヘッドランプを点けて、4:10にスタート。渡渉後取り付く布引山までの突き上げる標高差1500mの急登尾根で時間を稼ぎ、登り5時間50分、下り4時間40分。頂上での休憩30分を入れて、ちょうど11時間だった。

布引崩の一帯は花畑となり、初めて見たタカネビランジ?や名前不詳の花など他の山とは少し違う花が目に付いた。

下山後、早川村の草塩温泉に入り、身延町まで戻る。明日は、早朝に甲斐市のSaさんから教えてもらった早川から畑薙第一ダムへ抜ける道を抜けて、天気がよかったら、簡単に登れる高塚山の予定。

スカッ晴れなれど~八ヶ岳(赤岳)

2009年08月03日 | 登山・旅行
久しぶりのスカッ晴れに恵まれ、好天時に登りたかった念願の八ヶ岳の最高峰・赤岳(2899m)に登ることができた。美濃戸登山口から登り、行者小屋を起点として地蔵の頭~赤岳~阿弥陀岳と廻った。

5:30にスタートしたが、朝の内はまさにスカッ晴れで、目指す赤岳や阿弥陀岳の迫力を堪能しながら登ることができた(画像)。

しかし、稜線に上がったら東側はガスに覆われていて、展望は180度のみ。西側も高い雲海に覆われ、平地や低い山は見えず。北アルプス~中央アルプスも稜線のみ。南アルプスは北部の山がチラッと。富士山もガスの切れ目から雲海の上にチラッと。それも時間が経つに連れて、それぞれの稜線に雲が絡み始めて、阿弥陀岳から下りるころにははっきりしなくなった。

それにしても、人気の山らしく、平日なのにすごい登山者の数・・・当然自分も含めて爺婆ばかり。昨日の天狗岳は休日でもあり、若い人が非常に多かったが・・・それもほとんどが山小屋泊まり。日帰りは圧倒的少数派。みんなリッチな山を楽しんでいるようだ。いかに1山辺りの単価を押さえようとして体力任せで登り歩いている自分がチト哀れ?

朝、久しぶりの好天を喜んで二人の幼児をあやしていた行者小屋の若き管理人と少し話をしたら、「北海道の方でしょう。」とズバッと当てられてしまった。「話し方が懐かしいです。私、札幌なんです。」とのこと。聞きはしなかったが、山小屋のお嬢さんと結婚したのかな?

天候の心配がないので、自分としてはゆっくり歩いたつもり。登り、3時間15分。頂上で昨日の雨で濡れたままだったカッパを干しながら30分休憩。下り、阿弥陀岳経由で3時間30分。ゴール12:50。

下山後、まずは昨夜駐車場で夜明かしをしたもみの湯へ。

○南アルプス南部の山へ

いよいよ明日からの計画の決断である。何とか残りの日程で、南部の縦走だけはしてしまいたい。そこで、その辺りの山小屋を多く経営している東海フォレストへ電話を掛ける。そこで、天気予報は長野県南部(飯田市)を見ること、東海地方も今日で梅雨明け宣言したことなどを教えていただいた。

飯田市の長期予報は5日だけは雨絡みだが、7日以降は好天が続くようだ。6日に日帰り予定の笊ヶ岳をゲットして、7日からの4泊5日の荒川岳~光岳までの縦走は十分可能である・・・ということで、南アルプス南部へ戻ることに決定。

今日中に途中まで走り、明日買い物などをして、夕方には畑薙第一ダムまで入る。そこで停滞かさわら島までバスで入るかは、5日の予報次第。

これまでのツキが切れることなく、好判断となることを願うのみ!

八ヶ岳連峰の全貌が見えた天狗岳

2009年08月02日 | 登山・旅行
今日の天狗岳(2646m)は、北八ヶ岳の最高峰。唐沢鉱泉を起点に、黒百合平~中山峠~東天狗岳~西天狗岳(主峰)~西尾根と変化に富んだ周回コースを回った。

これまでずっと姿を隠したままだったが、小雨なのに高曇りで、南は明日予定の赤岳と阿弥陀岳から北は昨日の夕暮れに登った蓼科山まで、すっきり見ることができて大満足。

登山口へ向かっているときは雨だったが、空が明るく、雲が高いし、稜線上のピークまでが見えている。準備しているうちに雨が上がる。

5:30スタート。沢沿いの道を登り、黒百合平を抜ける。中山峠からは目指す東天狗岳と西天狗岳が見えてくる(画像~右が主峰の西天狗)。先に登った東天狗からは八ヶ岳連峰の両側の山々が見える。特に入笠山から眺めて以来の赤岳には大感激。ゴールは10:00ちょうど。トータルで4時間30分。下山後、入浴した唐沢鉱泉の人にびっくりされた。

東天狗辺りから霧雨が降って来たが、日曜日でもあり、多くの人たちと出会った。下山しても雨なのに、赤岳付近の山々も下から見ることができた。

唐沢鉱泉で1時間以上のんびりし、明日の赤岳登山口下の八ヶ岳温泉もみの湯の駐車場に落ち着いたのが、12:30。昼からビールを飲み、ブログを打ち、これから昼寝。

夕暮れ速攻登山~蓼科山

2009年08月01日 | 登山・旅行
明日の予定の北八ヶ岳の百名山の蓼科山(2530m)の大河原峠登山口へ向かったら、なんと諏訪富士と呼ばれる端正な頂上が見えているではないか(画像)。

しかし、登山口に着いたのが17:30。ガイドブックの時間が1時間40分。急げば明るい19:00までには着くだろう。明日が晴れる保障はまったくない。下山はヘッドランプでも良い。

急いで準備をして、泥んこやぬかるみに備えて、革靴の登山靴。愛用のスパイク長靴を持って来なかったことが悔やまれる。17:45スタート。沢の中を歩いているような登り、沼のようなぬかるみを避けながら飛ばす。

蓼科山荘まで登ると頂上が見えてくるが、残念ながらガスに覆われてしまっている。あと1時間早ければ、すっきりした頂上だっただろうと思うと悔しい。最後の急な岩場を這うように登り切る。

ちょうど1時間で累々と広く岩の積み重なった頂上に到着。残念ながら展望なし。明日、もしすっきり晴れたら登り直しても良いと気を取り直して下山開始。

途中からヘッドランプ使用。下山はゆっくりだったので、登りと同じ1時間。19:50ゴール。いつもは寝ている時間だ。東側の街並みの灯に癒された。後ろを振り向いたら雲間から月まで見えている。

今晩はここに泊まり、明日晴れたらまた登り直そう。もし、雨だったら儲けもの・・・。

1年振りの親子もどき登山~鉢盛山

2009年08月01日 | 登山・旅行
今日の鉢盛山は、昨年北アルプスの鍬崎山登山口で出会って同行して以来、お付き合いいただいている今春山形市から甲斐市に転勤したSaさんからのお誘いである。

彼は、息子と同じ年齢で、やはり日本三百名山完登を目指して、現在230山以上踏破している青年である。1年振りに親子登山もどきの再現となった。

鉢盛山(2446m)は三百名山で、長野県波田町、朝日村、木祖村、奈川村の4町村の境に位置する奥深い山である。これらの町村の水源の山で、雨乞いの山としての歴史もあるようだ。全山が森林に覆われて江戸時代までは「八森山」だったらしい。

林道ゲートの鍵を波田町役場から借りてきた彼と5:00にゲート前で待ち合わせて、彼のランクルで長い林道を走る。

5:40登山口をスタート。上空には青空が見えて喜んだが、それは頂上と反対方向で、結局頂上はガスで展望なし。天気が良ければ、北アルプスの展望が広がるらしい。覚悟していた雨に降られなかっただけでも儲けものである。

山頂には、なぜか赤いペンキで塗られた一等三角点を中心に、雨乞いの習わしの名残となる鉢盛権現の祠が各町村に向いて設置されていた。

登り、1時間40分。下り、1時間20分。8:55ちょっと呆気ないゴール。林道ゲート前で再会を期して別れ、松本まで出て来ても10:30だった。天気が良ければ蓼科山でも登れそうな時刻だった。

たまたま見つけた建物すべてと敷地ぐるみ重要文化財指定となっている「馬場屋敷」に寄る。その後、郊外の美ヶ原温泉へ向かい、4年前にも入ったことのある300円の白糸の湯へ。上がったら強烈な雷雨になった。


さて、問題は明日以降の計画である・・・本来であれば南アルプス南部の山に戻りたいところであるが、向こう1週間は曇りか雨ばかり。明後日から比較的安定しそうなのが、まだ登り残している長野県北部と群馬県界隈の山。八ヶ岳連峰も明後日には回復しそう。

そこで、明日は雨が降ってなかったら、蓼科山と天狗岳に登ってしまい、八ヶ岳連峰の展望は、天候回復しそうな明後日の赤岳に掛ける。明日がダメな場合は、そのまま1日延期して、とにかく八ヶ岳連峰の3山を終えてしまう。

その上で南アルプス南部の長期予報が変わらない場合は、群馬県や長野県北部へ転進する・・・ということで、これから明日の蓼科山の大河原峠登山口へ向かうことに。