朝から快晴で、気温も高い。この天気を逃すのはもったいない。冬山初めとして袴腰山へ向かった。積雪量からしても、第2登山口まで車で入れそうだった。ところが、新中野ダム上の林道分岐にある入林届ボックスのところで、ゲートが閉じられていた。「路肩決壊のため通行止め 開通時期未定」となっていた。多分、今秋の台風以来開いていないようだ。
まだ、そこから歩く気にはならない。Uターンして、当別丸山へ向かった。秋に登った人が「倒木が物凄かった」と聞いていたので、その様子も見たかった。
登りは、登山道のある真ん中の尾根を登り、下りは右のヤブ尾根を下った
GPSトラックログと苦労した個所
8:20、トラピスト修道院の墓地の駐車場に車を置いてスタート。ここ2~3年は、ここまで車が入れるようになっている。
朝日に輝くルルド
ルルドまでのトドマツ林もたくさん折れたり倒れたりしていた。
◎登りは、展望台に寄って登山道を
旧林道跡から鋭角的に曲がった先の登山道を覆う倒木。登りではここが一番凄かった。
展望台から、函館山と眼下のトラピスト修道院を眺める
いつもは帰りに展望台に寄るのだが、帰りは谷の北側のヤブ尾根を下る予定だったので、先に寄った。
その上のブナも根こそぎの倒木が非常に目に付いたが、登山道を塞いでいるものはわずかだった。
1時間10分で、順調に、一等三角点と天測点のある頂上に到着。ここまでの倒木の様子は想定内だった。
積雪は、下からずっと15cmくらいだったので、履いてきたマリンブーツのままで登った。
◎下りは、倒木のせいで冒険もどきのヤブ尾根。
下りは、深い谷を挟んだ北東側のヤブ尾根を下った。この尾根は1度ずつ登り下りをしている。
雪のある方が歩きやすいだろうし、倒木の様子や核心部の岩場と旧林道が谷を越える個所の様子も見たかったからだ。
15分ほど休んで、9:45、下山開始。
頂上から下り始めて、いきなり尾根を塞ぐブナの倒木にビックリ。跨いだり、潜ったりで通過。
こちらの尾根は、かなりの頻度で倒木に覆われていた。
しかし、尾根にはピンクテープやロープまで設置されていた。
情報まったくなかったこの尾根を初めて登ってネット上にアップしたのは、
5年前と下った2年前だ。
そのときにはなかったので、その間、物好きな人が付けたようだ。
深い谷を挟んで、源頭部の険しい岩尾根とその向こうの登山道尾根を望む
尾根のブナが、あちこちで根こそぎ倒れている
いよいよ心配していたナイフリッジの岩場(真ん中)の上に到着。
ここは両側が崖になっているが、いつもは、岩の右の根元を巻くことができた。
ところが、その細い尾根が倒木の根っこで塞がれて、岩場のところまで下りることすらできない。
岩の左の根元は急な沢型の崖になっているが、ヤブ斜面を少し下りて、対岸から登り返すしかない。
高巻きはずいぶんとしたことがあるが、低い方へ下って登り返す「低巻き」は初めてかも?
急なヤブ斜面を下り、岩場の下の崖状地形を挟んで、登り返す急斜面を眺める
少し下って、急な崖を横切ろうとしたが、5mほど滑り落ちてしまった。もっと雪が多ければ雪崩れるかも?
止まったところから対岸に恐る恐る渡り、急なヤブ斜面を登り返して尾根に戻った。
一番心配したところを通過して下って行ったら、テープが2本ぶら下がったところがあった。
細い林道跡が尾根に合流している。以前はもっと広いイメージがあった。
ここからその林道跡へ入らなければならないのだが、もっと下の方のような記憶もあった。
そのまま下ってみたが、やはり林道跡はなかった。戻って、そちらへ進んだ。2年前も下りで同じミスをしている。
次に気になっていたのは、林道跡が深い谷を横切るところだった。
前回も崩れていたので、今回は手前から沢に下りて、対岸の急斜面を登り返すことにした。
下から眺めたら、林道跡が横切る手前から、上から落ちてきた倒木で埋まっていた。
この後も、倒木が道を塞いでいたが、なんとか登山道へ合流できた。
登山道へ合流したら、3~4人の登りの足跡があった。こちらのトレースを頼って同じヤブ尾根を下らないことを願いながら、11:20ゴール。下りは1時間35分だった。
登山道を往復すれば楽だったのだが、物足りないし、ちょっと冒険もしたかったので十分満足の久しぶりの登山だった。
ただ、このヤブ尾根は、雪があったから崖や急斜面を登り下りできたが、夏は厳しいかもしれない? また、もっと雪が多くなったら、岩場の下の崖は雪崩れる可能性もある。
詳しい山行記録は、下記でどうぞ!
http://sakag.web.fc2.com (アップ完了)
◎夜は、函館スキー指導員会の役員懇親会
役員の改選期で、新旧顔合わせがおもな狙いだった。こちらも会長を退いて2年ぶりに会う顔ぶれもあり、懐かしかった。
これで、8日間で4回続いた飲み会が終了。