別役実さんの戯曲「いかけしごむ」の、消しゴム仕様になりうる「イカ」について。
確かに四角く切り取られたイカの断片は、消しゴムに似ている。それに気づいて別役さんもこの戯曲を発想されたのであろう。
私が思い浮かべた中で、もっとも消しゴムに似た四角く切り取られたイカの断片は、都内某店の広島風お好み焼きのトッピングのイカである。（写真）
しかし、どちらかというと別役さんは、消しゴムの断片を見て、「イカに似ている」と思われたのではないかと思う。いちばんイカに似ている消しゴムの探索は、まだしておりません。
〈別役実メモリアル〉「別役実短篇集 わたしはあなたを待っていました」『舞え舞えかたつむり』『眠っちゃいけない子守歌』『いかけしごむ』『この道はいつか来た道』、一挙、四本立て。
6月25日（金）〜7月11日（日）
下北沢ザ・スズナリ
6月6日（日） 前売り開始予定 ！
http://rinkogun.com/Betsuyaku_Tanpen.html
あの震災から10年以上が経って、あらためて、私たちのいろいろが問われている。
そう思わされる日々である。
今日、仕事の合間には、福島のことばかり考えていた。
勝手な感じ方、考え方なのだろうけれど。
午前中しかできないことも多くてパンクだし、午後から夜はまるごと稽古である。
遅く帰宅後にZoom会議のハシゴ、は、当たり前になってきている。午前3時越えの終了が数日続いている。
これは実はけっこう前から、そうだったりする。
いろいろな決断を下さねばならなかった、この二、三日である。
そう。各方面で、いろいろな決断を強いられて、実行している。
明るい話題も、そうでないものもある。前向きなものも、しんどい「処理」でしかないものも、ある。
責任はできれば自分がとる。できる限りだが。
そういう年代になってしまったのだ。
そして、どんな年代であれ、迫ってくる事象もある。
自分は本質的には何の責任も取らなくてすむくせに威張っている人に、あらためてうんざりさせられることも多々、である。
とにかく、前に進む。
写真は、福島･双葉高校グラウンド。去年秋。
今は、子供たちがいなくなって十年を過ぎた、グラウンドである。
