Blog of SAKATE

“燐光群”主宰・坂手洋二が150字ブログを始めました。

天児牛大さん 逝く

2024-03-31 | Weblog

「山海塾」を主宰、1980年代以降の「舞踏」をワールドワイドなものにした第一人者である天児牛大さんが、亡くなられた。いろいろな事件もあったし、都度、社会的な話題にもなった。40年にわたってパリ市立劇場を拠点に新作を作り続けた。世間一般の「舞踏」のイメージは「山海塾」、ということになった時期は、長い。それだけのことをやっている方だった。多くの才能を育てた。身体を際立たせるためのステージングも素晴らしかった。

私がお話しする機会があったのは四半世紀前の頃だった。ぎらりとしていた。野心と実践が伴っている、希有な人だと思った。飲んだりしたときにはわざと「俺は芸術をやっているんじゃない、ビジネスだ」と嘯いたりすることもあって、捉えどころのない人でもあった。現役であり続けることの厳しさ、背負うものも多い中で、最後まで走り抜けられたのだと思う。舞台芸術が世界的な視野で考えられるべき時代だということが明白になった今、私たちはもっと学ぶべきだった、と思う。ご冥福をお祈りする。

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最寄りのうどんや

2024-03-31 | Weblog

一年ちょっと前に、いつもの通勤ルートの途中に、うどん屋が誕生した。

街道からちょっと入ったところで、逆方向から見れば、まあ、住宅街の中にある、という感じの立地だ。

もともとはかなり年季の入った焼き鳥屋で、入ったことはない。

そのうどん屋が、さぬきうどんを供する店であることがわかった。

最寄りのうどんやが、さぬきだというのは、ありがたいことである。

ただ、最寄りと言っても、一キロはないが、まあ七百メートルは、離れている。

しかも、営業時間が午前11時から午後3時までだという。

その時間帯だと、タイミングが合ったとしても、それから仕事、ということだから、どこかに行く途中に寄るという感じではないし、一度も入らないまま一年余りが過ぎた。

きょう、年度末の日が、日曜日。

魔が差して、という言い方はヘンだが、まあ、開店時刻に、行ってみた。

麺もつゆも、熱いのを選択。

生姜とネギを多めにサービスしてくれた。

出汁はしっかり、塩加減も茹で方も文句なし。

 

正しい讃岐うどん、であった。

 

さて、仕事に戻ろう。

 

すばらしい陽気だ。

桜はまだかいな、である。

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