小池博史ブリッジプロジェクト "TOKYO MAZE 企画 第2弾 『BREATH TRIPLE』を観る。
木場のEarth+gallery。
小池博史さんの新作。
1890年代にブラジルで起きた貧民、名うての盗賊たちが帰依した宗教グループと、
それを目の敵とした政府側、そのどちらにも属さず、第三者として交わった人たちによる宗教戦争から想起した未来の物語で、舞台は時代性が曖昧な東京というが、まあ、そうした背景はわかりにくい。ただ、小池作品らしく、目の前で何をやっているかは、即物的には、確実に、わかる。
それを目の敵とした政府側、そのどちらにも属さず、第三者として交わった人たちによる宗教戦争から想起した未来の物語で、舞台は時代性が曖昧な東京というが、まあ、そうした背景はわかりにくい。ただ、小池作品らしく、目の前で何をやっているかは、即物的には、確実に、わかる。
後は、観客も、想像・創造してゆくしかない。
「三つの視点。三つの吐息。三つの気配」だから「Triple」なのだという。
大勢出てきてそれぞれを紹介しなければいけない面が出てくる大作よりも、このシンプルな座組のほうに良さがある、という観点もある。
映像の工夫が、噛み合っている部分は、ある種の爽快さがある。
終わった後、小池博史さん、出演の今井尋也さんと、立ち話。
小池さんの作品を初めて観てから、ちょうど四十年。
小池さん、なんで、あんなに、お元気なのだ。