Blog of SAKATE

“燐光群”主宰・坂手洋二が150字ブログを始めました。

劇作家協会の花見と『世にも奇妙な物語「骨友」』

2014-04-06 | Weblog
仕事で集中しているときは電話もネットも外しているので、重要連絡を受け取らなかったり約束時間に気づかなかったり、思わぬ失敗をする。昼の面談約束の時間を一時間間違えていて気づかず、あたふたと駆けつけて遠方よりのお客様とランチ。
一番近所の自転車屋で、幾つかの大きなホームセンターやチェーン店等で置いていなかったミヤタ車を発見。私にしては珍しく今乗っているのとまったく同じ機種の後継車を買っているのだ。今回はリニューアルしていないようなのでまったくの同型。古い方は息子に譲る。というか、息子の自転車が駄目になったので、そういうことにしたのだ。この機種のことを店の頑固親父が「このミヤタは同種の他社のものより面白い」と言うのがなんだか嬉しかった。「面白い」というコトバは、いいなあ。この型、細部にこだわりがあるのだ。二代前のバージョンが元にしていたのが細身の主に婦人向け用みたいなフレームだったのが軽量化の時代にマッチして路線化した経緯などなぜか私が知っているので店の頑固親父も喜ぶ。しかし専門店でないと置いていないミヤタの将来は大丈夫か。頑固親父と一緒に心配する。
バリバリ仕事して、夜になって劇作家協会の花見に顔を出す。和田堀公園。
そのまま、お誘いがあった斎藤憐さんのお宅へ行く。山本圭さんが先にいらしている。憐さんの奥様、娘さん夫婦、お孫さんたち。憐さんが亡くなられて二年半が過ぎたが、劇作家協会ができて以来私は、このお宅に本当に毎週のように通っていたのである。
やがて、この夜放送の、渡辺えりさんが主演しているテレビ番組『世にも奇妙な物語』の一話『骨友』(松木創監督)を、主演者と共に観るという希有な体験。えりさんしっかり二枚目役である。若い戯曲セミナー生らも来ていて、吃驚シーンは映画館なみにどよめく。何せ主演者自身の「これはまだ序の口」「ここから先が何倍も怖いのよ」等の豪華随時解説付き。

最近、そしてこの夜も思ったこと。
多くの若い人たちは先輩たちの、自分の関わるジャンルの、歴史や現在に至る過程に、ほとんど興味を持っていないということだ。
情報がありすぎるのだろうか。「消費者」として育てられ、「お客様」として生きてきたからだろうか。
特に思うのは、「戦後民主主義」の良さについて、まったく伝わっていないということだ。
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蟹江敬三さんが亡くなっていた

2014-04-05 | Weblog
蟹江敬三さんが亡くなっていたという。胃がんのためと聞く。69歳。うーん。清水邦夫作品に出ていた頃は観ていない。唐十郎『盲導犬』は、録音テープを死ぬほど繰り返し聴いた。
私の多くの記憶は映画だ。『天使のはらわた・赤い教室』、ラスト、「あなたがこっちに来て」と言われてたじろぐ姿。『19歳の地図』の口癖、「どういう具合に生きていったらいいのか、わかんねえなあ」。忘れられない。どちらも十代や二十歳頃に観たのだ。
昨日の昼間、清水邦夫作品がどれだけ言葉というか独自の世界を持っているかということ、それに見合うだけの俳優がいてこそなのだ、と話したばかりである。

夜はひさびさの浅草、アサヒ・アートスクエア。智春さんの「COMPANY MAN」 イギリス凱旋公演。エディンバラフェスティバルフリンジ2013にて最高評価である5つ星を獲得した作品という。溌剌としている。少人数の方が智春のパーソナリティは強く感じられるのだが、グループメンバーとの信頼関係もうるわしい。

打ち合わせ、雑務事務と会議ばかりを繰り返している。
劇作家協会の花見が始まったはずだが、なかなか行けない。

写真は、数日前、近所の、咲き始めの神田川沿い。
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座・高円寺2014年プログラム説明会

2014-04-04 | Weblog
「座・高円寺2014年プログラム説明会」が開催された。もはや定着した感のある会だが、今回は会場がカフェ・アンリファーブルになっているのが今までとひと味違う。

2014年4月~2015年3月までの1年間、座・高円寺で上演する主催、提携公演の演出家・劇作家たちが、一同に揃い、一種の記者会見を行った。例によって〈劇作家協会プログラム〉も多く登場する。

写真は、後列左から、谷賢一、霜康司、丸尾聡、楢原拓、松村武、坂手洋二、瀬戸山美咲、前列左から、佐藤信(芸術監督)、桑谷哲男(館長)、柳井祥緒、堀川炎、高谷信之、宇吹萌、橋本健司、高田恵篤、生田萬(劇場創造アカデミーカリキュラムディレクター)の皆さん。

第二部として【座談会:私たちがドラマを創造しなければならない理由 ~イギリスの劇作家エドワード・ボンドからのメッセージを読み解く~】も開催した。
瀬戸山美咲/谷賢一/林慎一郎(極東退屈道場代表)/松田正隆(マレビトの会代表)/司会・長島確(ドラマトゥルク)

座談会はちょっと観念的すぎて噛み合わない感じ多々だが、勝手におもしろがれる部分はあった。個人的にツボだったのは谷賢一君とクイーンを聴くお母様の関係であろう。
皆の様子を眺めながら佐藤信さんとお話していると、ほんとうにこの劇場が定着してきて、日本の演劇の中である位置を占めてきたのだとつくづく思う。杉並区の劇場であり、演劇人たちの場所でもある。
そして、不意に斎藤憐さんの不在を思う。ただ寂しがっているのではない。そこが憐さんの御自宅の居間と繋がっているように感じるのだ。そう、世界は繋がっている。時空を越えて。

……

その会の前にはずっと劇作家協会事務所で大会のための業務ともろもろの雑事。大会事務局仕様に少しずつ配置換えされている。これからは自分の芝居をするわけではなくても高円寺にいることが増えるだろう。
午前中には散髪もした。四ヶ月以上ぶりだ。
自転車を買いたいのだがなかなかうまくいかない。今まで乗っていたものの後継車を扱っている店があまりないのだ。普通のメーカーなのだが……。日本産業はどんどんやられているのではないかという疑念。
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劇作家大会のチラシできる

2014-04-02 | Weblog

日本劇作家大会2014 豊岡大会

Japan Playwright Association Congress 2014 inToyooka

 

チラシができました。

カットは、大会ロゴも作ってくださいました、三田晴代さんです。

 

2014612()15(

会場:兵庫県豊岡市 城崎国際アートセンター、豊岡市民プラザ、玄武洞、豊岡稽古堂、出石永楽館、城崎温泉街

特設サイト:http://toyooka-geki.org

 

20146月。劇作家大会を開催します。

上演やドラマリーディングやワークインプログレス、ワークショップやシンポジウムや講演などなど、30前後の企画が目白押しの4日間。

 

劇作家大会は、劇作家協会設立翌年の1994年に北九州市、96年に盛岡市、99年に札幌市、2005年に熊本市と長久手市で開催されました。

以来9年振りとなる今回の開催地は兵庫県豊岡市。メイン会場は城崎温泉街です。

 

劇作家に加え、俳優や演出家など豪華ゲストが豊岡に集結。

開会式や閉会式、レセプションもある楽しい催しです。

お日にちをお空けおきのうえ、ぜひご来場ください。

 

[主催] 日本劇作家大会2014豊岡大会実行委員会/豊岡市/豊岡市教育委員会

   兵庫県/一般社団法人日本劇作家協会/他

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