竹野海岸・猫崎半島

2017年12月01日 | 但馬の名勝・奇勝
    サンタクロースを出して12月スタート


(但馬ふるさとづくり協会転載許可済)
平成29年 第12回但馬検定(3級)問題より

【53】豊岡市竹野町にある猫崎半島で、海水の浸食作用により作られた兵庫県
の天然記念物は何でしょうか。

(a) はさかり岩   (b) 波食甌穴群   (c) 亀山洞門   (d) 象の足跡化石


 川の中の河床(かしょう)には、窪みに小石が絡まり流れでグルグルと回ってい

るうちに、大きく深くなった穴ぼこが見られます。この窪みを「甌穴(おうけつ)」

「ポットボール」といいます。海岸の岩盤に出来ることは珍しいのです。

竹野浜猫崎半島の西海岸には、無数の丸い穴が見られます。海水の浸食作用ででき

た窪みに小石が絡まり、波の作用でグルグルと穴をけずり出来た甌穴(おうけつ)

がとてもたくさんあります。何千年という歳月をかけた甌穴群は、とても珍しい貴

重なものなのです。答えは、(b)の波食甌穴群(はしょくおうけつぐん)です。


 はさかり岩は、竹野町切浜海岸にある挟まれた岩の奇観です。亀山洞門は、新温

泉町居組にある海の洞門です。象の足跡化石は、猫崎半島の西側の岩場に、ゾウが

踏んで歩いた足跡の化石が残っています。


『からげし』

 ケンちゃんケンちゃん。昔の部屋はとっても寒かったの。すきま風が入るような

部屋だったもんね。そんな冬の寒い日でも部屋の暖房は今とは大違い、小さな火鉢

の「からげし」の火しかありません。

子供たちは、布団の中の豆炭こたつに足を突っ込んで暖をとります。ほんとうにあ

まり暖かくもない部屋で、よく過ごせたものだと感心します。
 

 火が長持ちする固い堅炭は、高くて買えません。薪を焚いたかまどの炭を、火が

ついているうちに「火消ツボ」に入れて保存するのです。できた炭が「からげし」

なのです。「からげし」を次から次へと火鉢に入れて暖をとります。9人家族の冬

の夜です。