道の駅「山陰海岸ジオパーク 浜坂の郷」
(但馬ふるさとづくり協会転載許可済)
平成29年 第12回但馬検定(3級)問題より
【57】但馬には多くの滝がありますが、名称と所在地が全て一致しているものは、
どれでしょうか。
(a) 八反の滝(新温泉町)・霧ヶ滝(香 美 町)・猿尾滝(養 父 市)・天滝(豊 岡 市)
(b) 八反の滝(香 美 町)・霧ヶ滝(養 父 市)・猿尾滝(豊 岡 市)・天滝(新温泉町)
(c) 八反の滝(養 父 市)・霧ヶ滝(豊 岡 市)・猿尾滝(新温泉町)・天滝(香 美 町)
(d) 八反の滝(豊 岡 市)・霧ヶ滝(新温泉町)・猿尾滝(香 美 町)・天滝(養 父 市)
八反の滝(はったんのたき)は、豊岡市日高町名色にあります。神鍋高原の別
荘地帯を流れる稲葉川本流にあり、落差は約24m(八反)あります。
霧ヶ滝(きりがたき)は、新温泉町岸田にあります。上山高原の奥深くにあり、
落差約65mから落ち水しぶきは周囲を霧で覆います。
猿尾滝(さるおだき)は、香美町村岡区日影にあります。落差約39mの上段の滝と
、落差約21mの下段の滝の上下2段の滝は、日本の滝100選に選ばれている名瀑で
す。
天滝(てんたき)は、養父市大屋町筏にあります。落差約98mの大名瀑「天滝」は
まるで天から降るがごとく流れ落ちる荘厳な滝です。日本の滝100選はもちろん、
周りは森林の森100選にも選ばれた深い森の中に存在します。
それぞれの町と一致しているのは、八反の滝(豊 岡 市)・霧ヶ滝(新温泉町)
・猿尾滝(香 美 町)・天滝(養 父 市)となります。
答えは(d)ですね。
『ヤナギへぎ』
ケンちゃんね、ケンちゃんの住む豊岡ってところは、カバンがとっても有名だね。
全国有数のカバン産地なの。カバン作りのもとになったのが、但馬柳行李(やなぎ
こうり)を代表とする杞柳(きりゅう)製品の数々なんよ。
ヤナギって、もう奈良時代の昔から栽培していて製品にしてたそうだよ。江戸時代
に豊岡のお殿様が、柳の栽培から柳製品の加工まで大奨励して、豊岡の地が全国一
の柳製品の産地になったの。それを引き継いで昭和になってから、カバン産業に発
展したんよ。
おっと、今日は「ヤナギへぎ」の話だったね。国府の村々の家には、たいてい2
台や3台の「ヤナギへぎ」の道具はあったの。柳行李の原料は、当時但馬にとても
多く栽培されていた「コリヤナギ」なんよ。畑に植わった株に、何本も何本もまっ
すぐ伸びた「ヤナギの枝」を秋に刈り取るの。刈り取ったコリヤナギの一本一本を
田に仮挿して冬を越すの。
但馬の冬は雪の中、春になると芽が出てきて5月のころになると国府の田んぼ道
にずらっと座って「ヤナギへぎ」の奉仕活動が府中中学校では一斉にあったんよ。
大人も子供も地べたに並んで、柳の皮を剥く作業をしたものです。二股の金串にヤ
ナギを挟んで強く引き抜く作業が「ヤナギへぎ」なんよ。何十本も何百本も力を込
めて引き抜く作業は、軍手をした手も痛くて広がらないくらいになったんよ。
手も腰も痛いし、そこらじゅうヤナギの渋で汚れ放題、大変な重労働でした。それ
でも学校作業で「一貫メ、二貫メ」と出来高を競って、先生に褒めてもらったの。
家でも、田んぼにさして春を迎えた芽の出た柳を「ヤナギへぎ」したの。真っ白
な柳を洗って干して、柳行李の材料に仕上げたの。
「ヤナギへぎ」のお手伝いや、奉仕作業って懐かしいな~、じいちゃんの小さいこ
ろは、本当に手伝いするようなことがいっぱいあったね。
(但馬ふるさとづくり協会転載許可済)
平成29年 第12回但馬検定(3級)問題より
【57】但馬には多くの滝がありますが、名称と所在地が全て一致しているものは、
どれでしょうか。
(a) 八反の滝(新温泉町)・霧ヶ滝(香 美 町)・猿尾滝(養 父 市)・天滝(豊 岡 市)
(b) 八反の滝(香 美 町)・霧ヶ滝(養 父 市)・猿尾滝(豊 岡 市)・天滝(新温泉町)
(c) 八反の滝(養 父 市)・霧ヶ滝(豊 岡 市)・猿尾滝(新温泉町)・天滝(香 美 町)
(d) 八反の滝(豊 岡 市)・霧ヶ滝(新温泉町)・猿尾滝(香 美 町)・天滝(養 父 市)
八反の滝(はったんのたき)は、豊岡市日高町名色にあります。神鍋高原の別
荘地帯を流れる稲葉川本流にあり、落差は約24m(八反)あります。
霧ヶ滝(きりがたき)は、新温泉町岸田にあります。上山高原の奥深くにあり、
落差約65mから落ち水しぶきは周囲を霧で覆います。
猿尾滝(さるおだき)は、香美町村岡区日影にあります。落差約39mの上段の滝と
、落差約21mの下段の滝の上下2段の滝は、日本の滝100選に選ばれている名瀑で
す。
天滝(てんたき)は、養父市大屋町筏にあります。落差約98mの大名瀑「天滝」は
まるで天から降るがごとく流れ落ちる荘厳な滝です。日本の滝100選はもちろん、
周りは森林の森100選にも選ばれた深い森の中に存在します。
それぞれの町と一致しているのは、八反の滝(豊 岡 市)・霧ヶ滝(新温泉町)
・猿尾滝(香 美 町)・天滝(養 父 市)となります。
答えは(d)ですね。
『ヤナギへぎ』
ケンちゃんね、ケンちゃんの住む豊岡ってところは、カバンがとっても有名だね。
全国有数のカバン産地なの。カバン作りのもとになったのが、但馬柳行李(やなぎ
こうり)を代表とする杞柳(きりゅう)製品の数々なんよ。
ヤナギって、もう奈良時代の昔から栽培していて製品にしてたそうだよ。江戸時代
に豊岡のお殿様が、柳の栽培から柳製品の加工まで大奨励して、豊岡の地が全国一
の柳製品の産地になったの。それを引き継いで昭和になってから、カバン産業に発
展したんよ。
おっと、今日は「ヤナギへぎ」の話だったね。国府の村々の家には、たいてい2
台や3台の「ヤナギへぎ」の道具はあったの。柳行李の原料は、当時但馬にとても
多く栽培されていた「コリヤナギ」なんよ。畑に植わった株に、何本も何本もまっ
すぐ伸びた「ヤナギの枝」を秋に刈り取るの。刈り取ったコリヤナギの一本一本を
田に仮挿して冬を越すの。
但馬の冬は雪の中、春になると芽が出てきて5月のころになると国府の田んぼ道
にずらっと座って「ヤナギへぎ」の奉仕活動が府中中学校では一斉にあったんよ。
大人も子供も地べたに並んで、柳の皮を剥く作業をしたものです。二股の金串にヤ
ナギを挟んで強く引き抜く作業が「ヤナギへぎ」なんよ。何十本も何百本も力を込
めて引き抜く作業は、軍手をした手も痛くて広がらないくらいになったんよ。
手も腰も痛いし、そこらじゅうヤナギの渋で汚れ放題、大変な重労働でした。それ
でも学校作業で「一貫メ、二貫メ」と出来高を競って、先生に褒めてもらったの。
家でも、田んぼにさして春を迎えた芽の出た柳を「ヤナギへぎ」したの。真っ白
な柳を洗って干して、柳行李の材料に仕上げたの。
「ヤナギへぎ」のお手伝いや、奉仕作業って懐かしいな~、じいちゃんの小さいこ
ろは、本当に手伝いするようなことがいっぱいあったね。