しだれ桜の巨木

2017年12月13日 | 但馬の植物
      寒い朝の霧の中の日の出


(但馬ふるさとづくり協会転載許可済)
平成29年 第12回但馬検定(3級)問題より

【65】新温泉町竹田にあり、樹齢250 年、京都の天竜寺から移植されたしだれ
桜の巨木は次のうちどれでしょうか。

(a) 延応寺のシダレザクラ     (b) 泰雲寺のシダレザクラ
(c) 正福寺のシダレザクラ     (d) 畑上のシダレザクラ


 ふるさと但馬で一番有名なシダレザクラは、温泉町のシダレザクラです。

そう、 臨済宗泰雲寺(たいうんじ)の境内にある「シダレザクラ」は、西日

本一の幹周り(5.25m)、県の天然記念物に指定されている大きな桜の木です。

四方に垂れ下がった桜の枝には、満開の桜の花びら、見る者を圧倒する姿です。

答えは、(b)の泰雲寺のシダレザクラです。


 ちなみに、生野町の延応寺(えんおうじ)は、県下2番目の巨木の大ケヤキ

が有名。また、生野義挙として名の残す尊王討幕の挙兵に集まったのがこの延

応寺なのです。

温泉町湯の正福寺(しょうふくじ)は、牧野博士が命名した花びら10枚の珍

しい桜「正福寺桜:学名プルヌス・タジマエンシス・マキノ」で有名なお寺で

す。

豊岡市畑上(はたがみ)にある巨木は、「大トチノキ」です。樹齢600年の

「畑上の大トチノキ」は、樹高30mもあり日高町万場・天神社のトチノキに

次いで県下2番目の巨木で、国指定天然記念物にもなっています。


『初めての電気スタンド』

 ケンちゃん、じいちゃんの昭和33年のころの話なんよ。「小学六年生」という

学年雑誌、確か昭和33年1月号だったはずです。滅多に買ってもらったことがな

かった雑誌ですが、年末に届いた正月号は、姉さんからのプレゼントでした。

大きく「東京タワー 姿を現す」と写真が載っていました。9月に着工した東京タ

ワーの、高さ50mくらいまでの四方に足を延ばして組み上がってきた建築中の姿

です。平成になって上映された「3丁目の夕日」に出てくる、東京タワーの基礎部

分の姿そのものなのです。


 そんな昭和33年の新春、じいちゃんは小学6年生の3学期でした。中学校に進

学する4月のころ、それまではご飯を食べるテーブルが勉強机でした。どうしても

勉強机がほしくって、家の周りに転がっている厚めの板切れを集めて、机を作って

しまいました。

友達に借りてきた「年鑑」という分厚い本を参考書にして、「私の自由研究、日本

の映画産業の歴史」なんて原稿を、出版社に投稿してしまいました。中学1年の春

でした。

ある日、放課後の職員室に教頭先生から「ちょっと君にいいもんが届いてるよ」と

呼び出しです。「〇〇出版社から、荷物が届いてるよ」と手渡されたのが、蛍光灯

の電気スタンドでした。追っかけて学年雑誌を見せてもらい、私の投稿した自由研

究が載っています。その入選作品の賞品だったのです。


 生まれて初めての電気スタンドは、手作りの机の上で中学、高校の6年間、しっ

かりじいちゃんの勉強の本を照らしてくれました