円山川下流域の湿地

2017年12月14日 | 但馬の川
     白く雪化粧の来日岳


(但馬ふるさとづくり協会転載許可済)
平成29年 第12回但馬検定(3級)問題より

【66】平成24 年に円山川下流域・周辺水田が登録された、世界の重要な湿地
を守る国際条約の事を何というでしょうか。

(a) パリ協定    (b) ワシントン条約    (c) ラムサール条約    (d) 京都議定書


 「ハチゴロウの戸島湿地」や円山川下流域には、コウノトリやヒヌマイトトンボ

などの希少な鳥や昆虫が生息しています。国際的に絶滅する恐れのある種を支える

湿地など、9つの国際基準のいずれかを満たしておれば適合する登録条件がありま

す。正式名を「特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約」がラム

サール条約なのです。

全国で50ヵ所、兵庫県でただ一か所。円山川の下流域が登録されたのです。

答えは(c)のラムサール条約です。


『初めて見たテレビ』

 昔々、じいちゃんが小学5年生の頃です。先生の使いで豊岡の町に「鳥のエサ」を

買いに行きました。「〇〇君、小鳥小屋の当番だね。なくなったエサを買ってきてく

れないか。豊岡の駅通りの店に売ってるから」と頼まれたのです。

一人で国府駅から汽車に乗り買いに行きます。買い終えて、豊岡駅前の食堂の中をチ

ラっと覗いてしまいました。生まれて初めてテレビを見たのです。テレビ放送が東京

で始まったのは昭和28年のはずです。田舎の豊岡でも、昭和31年のころには、街

頭テレビや、流行に敏感な食堂には白黒テレビがあったのです。

「ザ~~」っと雑音だらけの白黒テレビです。それでも、何やらぼんやり映っている

のがわかりました。生まれて初めて見るテレビの第一印象は、珍しくて凄いなあと思

うより「なんだこんなチカチカ見えにくいもん、全然面白くないわ」と感じます。


 その後、昭和34年4月10日の皇太子殿下ご成婚を機に、一気に白黒テレビは普

及しました。田舎のふるさと但馬にも、テレビのある家が一軒一軒と増えてきました。

しかし、じいちゃんちはちょっと他所より貧しくって、とうとう中学になっても、高

校になっても家にはテレビがやって来ません。高校を卒業した昭和39年になっても、

とうとうテレビを家に買うことはなかったんよ。

その代わりと言ったらなんだけれどね、じいちゃんは大人になってから、テレビを売

る仕事になったんよ。面白いだろ。