但馬の彫刻家

2017年12月31日 | 但馬の人物
        大晦日の街の電気屋 アトム電器

(この写真は平成26年12月31日のもの)

(但馬ふるさとづくり協会転載許可済)
平成29年 第12回但馬検定(3級)問題より

【83】海や鳥をモチーフにした具象彫刻が有名で、あさご芸術の森美術館に生涯
作品が展示されている文化勲章を受章した彫刻家は、誰でしょうか。

(a) 淀井敏夫     (b) 和田三造     (c) 白瀧幾之助     (d) 青山熊治


 文化勲章を受章した朝来市佐中生まれの彫刻家は、淀井敏夫(よどいとしお)

氏です。日本の現代具象造形の第一人者だったのです。淀井敏夫は明治44年

(1911)朝来市生まれ、6歳まで過ごし大阪、東京に移り住んで、東京美術学

校(現東京芸大)木彫部で制作に没頭されます。作品に現れる独特の空間造形

は、高い評価を受けて、平成6年文化功労者に選ばれ、平成13年文化勲章を

受賞されたすごい人なのです。故郷の「あさご芸術の森美術館・淀井敏夫記念

館」に、生涯作品が屋内外に展示されています。


 ちなみに、和田三造(わださんぞう)は文化功労者に選ばれた洋画家、白瀧幾

之助(しらたきいくのすけ)は日本美術恩賜賞を受けた洋画家、青山熊治(あお

やまくまじ)は帝展で特選を受け活躍を期待されていたが、若くして急逝した洋

画家。いずれも朝来市生野町生まれで明治から大正にかけて活躍された洋画家、

生野町出身画家の三巨匠と称されていました。


『大みそかの除夜の鐘』

 ケンちゃんもミオちゃんも、今日の大みそかはUSJに行くんだって。いいね、

今夜の大晦日は、USJで新年を迎えるカウントダウンだってね。ケンちゃんたち

は、父ちゃん母ちゃんに連れられて楽しい年越しするんだね。いいねいいね、本当

にすばらしいことだね。うらやましいくらいだわ。いい時代に生まれてホントいい

ね。


 じいちゃんの子供のころから、大みそかにはNHKの紅白歌合戦はあったんよ。

普段は夜更かしなんかしたことのない、田舎の子供たちも、大みそかの夜は12時ま

で起きていても許されたの。ラジオから聞こえる歌合戦を聞きながら、家族みんな

でこたつの中でミカンを食べたね。

何も娯楽ってない時代なんよ、大みそかの夜といってもラジオの歌合戦を聞くくら

いなんよ。ところが子供だわ、なかなか眠たくって起きとれないの。12時の除夜の

鐘が聞こえるまで起きとれないの。すっかり寝てしまっている子供たちを「除夜の

鐘が聞こえるで~、お~い起きんか」と、母ちゃんが起こしてくれたことを思い出

すね。

12時ごろの世界って、子供のころは体験することがないから、「ゴ~ン、ゴ~ン」

と聞こえる深夜の世界が、何か別世界に来たような気になったね。

カウントダウンなんてハイカラなこともない田舎の大晦日は、「ゴ~ン」の除夜の

鐘で明けたんよ。