但馬の〇〇の神様

2017年12月26日 | 但馬の人物
    ケンちゃんミオちゃん 仲良く自転車遊び




(但馬ふるさとづくり協会転載許可済)
平成29年 第12回但馬検定(3級)問題より

【78】豊岡市出身で国土保全に尽くした「赤木正雄」の業績により、世界共通語
になったのは、どの言葉でしょうか。

(a) BOUSAI(防災)      (b) CHISAN(治山)
(c) SABO(砂防)        (d) CHISUI(治水)


 自民党派閥政治が最も華やかりしころ、田中角栄全盛のころ、よく聞きました

ね。「砂防会館、砂防会館」とよく聞きました。自民党の最大派閥だった木曜ク

ラブ(田中派)の事務所や、田中角栄の個人事務所があった砂防会館です。

全国治水砂防協会が入る会館でしたが、平成28年(2016)には50年の歴史を

終えて解体されています。その「砂防」です。


 豊岡市引野(ひきの)出身の赤木正雄は、全国の治水砂防に尽力した凄い人で

す。「砂防の神様」と称されるくらいに凄い人でした。

赤木正雄が推し進めた治水砂防の方法は、「SABO(サボウ)」の言葉として

世界共通語となったほどです。答は(c)のSABO(砂防)です。

豊岡市街の入口には、リュックを背にして工事を指揮する姿の「砂防の神様・赤

木正雄」の銅像が、台座の上から円山川を望んで立っています。


『三角乗り』

 ミオちゃんの大好きな、ピンクの自転車買ってもらったね。今日は兄ちゃんと

一緒に、自転車に乗って遊んだね。兄ちゃんの後を追っかけて、力いっぱい自転

車踏めるね。上手上手。ミオちゃんは、兄ちゃんよりずっと早く上手になったね。


 じいちゃんが小さい時、3歳のころには自転車なんかなかったんよ。子供用の

自転車なんか作ってなかったかな。三輪車も買ってもらったことなかったんよ。

そうだね、じいちゃんが初めて自転車に乗ったのは、10歳くらいになった頃か

な。小学生4年くらいの時かな。大人の自転車に乗ったの。でも、まだ身長が低

くて自転車のサドルにまたがっても、足が地面に付かないの。

仕方がないから「三角乗り(さんかくのり)」って方法で自転車に乗ったんよ。

そのころの自転車は一直線のパイプと、上から下に向かって三角形のフレームが

あったの。足の短い子供は、三角形のフレームに片足を突っ込んでペタルを漕(こ)

ぐの。

自転車をやや斜めにして、立ち漕ぎのような格好で乗ったんよ。じいちゃんだけ

じゃあないよ。そのころの子供はみんな立ち漕ぎの格好で、村の中をどこにだっ

て器用に乗って走ったんよ。早く大人になって、サドルにまたがって乗りたかっ

たけれど、子供はみんな三角乗りばかりで楽しんだのよ。