昼のガスパール・オカブ日記

閑人オカブの日常、つらつら思ったことなど。語るもせんなき繰り言を俳句を交えて独吟。

倉渕(二日目)

2010-05-07 17:58:00 | 旅行記

さて、倉渕の朝は明け、早起きのHが階下でパソコン作業などをしている音を寝ぼけ眼で聴きつつ、いつのまにか起床。朝食を摂り、今日の課業である、切り出した竹の焼却作業。9時頃作業開始。都会では焚き火などもはや贅沢なもので、一般人が勝手にできるようなものではないが、ここの山の中でも、野焼きはご法度とのお達しがお上から回ってきているという。しかし、まあ目立たない程度にちょぼちょぼと(実は盛大に)古竹を燃やす作業に精を出す。最初はもちろん焚き火などものめずらしさも手伝って、夢中になってやっていたのだが、竹を折るのに一苦労して、やがて足腰は痛くなってくるは、強い火勢に攻め立てるはで閉口した。しかし、火というのは人間の精神の均衡や安定を保つのに欠かせないというのが山登りをしていた頃からのオカブの持論で、キャンプファイヤーや火祭など、火に絡ませた古今東西のセレモニーのなんと多いことよ。そこで体は疲れたが、心は火に当たって実に和んだ次第。さて、今朝は朝からどんよりとした曇り空だったが、昼前からぱらぱらと雨が落ちてきた。次第に雨脚も強まり、雨を騙し騙しの焼却作業。一通り燃やし尽くしたのを見計らって、作業終了。田舎の仕事は暢気というか、肉体労働だと連続作業では身体がもたない。それからHの敷地で筍堀と山菜摘みをした。筍は初心者だと結構掘るのが難しく深く掘り取ることのできたのはわずかばかり。山菜摘みはタラの芽、山独活、そして蕨。特にHの蕨田はこの都会では貴重な山菜の宝庫で、たちまち一抱えも蕨が取れた。それにしてもHがこぼすには、山菜を狙った闖入者が後を絶たず、特にタラの木からタラの芽を片っ端からもぎ取っていき、木を枯らしてしまう不心得者がいるということだ。昼食はK夫人お手製の美味しい山菜入り焼きそば。そして午後はH夫妻が榛名湖まで案内してくれた。雨に煙る山上の湖もいいものだ。途中の道筋はつつじ、水仙、山桜が満開で実に豪勢なドライブだった。そして榛名湖温泉で汗を流す。熱い湯に雨にぬれた手足を伸ばし、実にいい気分だった。露天風呂に浸かって湖面を眺めると、雨とともに山霧が水面を隠したり見せたりしてなかなかの趣のある風景を楽しんだ。そして、家に帰るとK夫人が採ったタラの芽、独活で天麩羅を、筍は若竹、蕨は炒り煮と結構な山菜尽くしの晩餐でもてなしてくれた。もちろんHと酒になったことはいうまでもない。この上はH家のご好意に存分に甘えることとしよう。帰京する明日の好天を願って十一時頃就寝。

 

   榛名山湖畔の湯に落つ五月雨や     素閑

 

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倉渕に行ってきた

2010-05-06 14:58:00 | 旅行記

群馬県は倉渕というところに行ってきた。高崎からバスで榛名山麓を行くこと約1時間。山深い榛名川の谷筋に人家が点在する地域がある。これが倉渕だ。ここには一昨年も行ってきた。大学時代の友人Hが一念奮起、自らが建てるセルフビルドの家で奮闘していて、微力ながら壁起こしの手伝いに、サークルの先輩らと出かけていったのだ。この制作過程は以下のに詳しい。http://pub.ne.jp/tabikarasu/ご自分の手で一から家を建てる事に興味を持っている方はご一読されてはいかが?さて、現代は、自分で家を立てようとする人がいる一方、文明の利器という奴で、地理的移動に関してはずいぶん便利になった。渋谷を10時過ぎの湘南スカイライナーで起つと、高崎に着くのは12時前。30年も前、谷川岳に登るのに、上越線でちんたらちんたら走った頃とは隔世の感がある。さて、Hの住む倉渕へは、高崎市が群馬バスに委託運行している「ぐるりん」という結構な定期バスがあって、これだと、わずか運賃300円で行ける。しかしもとより本数が少なく、次のバスは14時半発。だからといって不便を囲っていてはいかん。せっかく、遠くまで出てきたのだから観光というか、物見遊山というか、ようは「ぶらり旅」の要領で街歩きなどをしてみるに限る。しかし、高崎という上州の中心都市は存外、観光資源に乏しくどこか見てやろうということにしても、なかなか見てやる対象が見つからん。そこで不本意ではあるが一昨年も来た、駿河大納言徳川忠長の墓所のある大信寺へ行って、暇を潰すことにする。大信寺は高崎駅西口から徒歩十五分ほど。閑静な住宅街のに囲まれている。寺は幼稚園も経営していて、寺の本堂脇の幼稚園の敷地を通って墓所へ入る。徳川忠長の来歴についてはこちらをご参照願いたい。http://homepage2.nifty.com/fledermaus/~kurabuchi2008-1.html大信寺では忠長公の墓塔の他に歴代住職の卵塔、守隋彦三郎の墓などを見た。一昨年あった鄙びた六地蔵は、真新しい現代的で小ぶりなものに取って代わられ実に残念だった。それにしても今日は暑い。早々に寺見物を切り上げて、腹ごしらえへと参ることにいたそう。日本人は旅に出るとなぜか蕎麦を食いたがる。オカブは大の蕎麦好きだから異存はないのだが、普段、蕎麦など見向きもしない連中も、なぜか旅先では蕎麦を食う。だから、日本中の観光地には名代の蕎麦屋が目白押しである。不思議な現象だ。今回入ったのは、大信寺の裏(といってもこちらのほうが大通りに面しているのだが・・・)に位置する『もりや』という蕎麦屋。カレーライスやカツ丼も供するいわゆる町の蕎麦屋だ。ここのいいところは、安いことと分量がはんぱなく多いところ。盛り蕎麦450円を二枚にビールジョッキ一杯400円、日本酒冷400円、締めて1700円。特に日本酒はでかいグラスになみなみ注いで持ってきた。しかも盛り蕎麦には山菜の天麩羅の箸休めもついている。満足満足で高崎駅に向かう。高崎駅からぐるりんで市内を通り抜け、烏川を渡って、山道をうねうねと登っていく。懐かしい土塀の家などを通り過ぎ、目的地の落合でバスを捨てる。Hが軽トラックで迎えに来てくれた。互いに久闊を述べるまでもなく新装成ったH宅へ。H邸は、この山里ではとてつもない豪邸といっていい佇まいで、コテージ風の装いの都会で見てもしゃれた風格。とにかくこの家を一人で建て上げたHに脱帽。一休みした後、明日降雨が予想されるため、建築中の焼き物の工房のほうの屋根にビニールシートを掛ける作業。そのうちK子夫人も勤務から帰ってこられた。作業を済ませ、下界のスーパーに買出しに。食料品などを仕入れる。夕食はもちろん、Hと再開を祝してビールで酒宴。HとBS録画の廣川健太郎氏の谷川岳一の倉沢第三スラブ冬期登攀を記録した番組などを見て、昔日の山に青春をぶつけた日々のことなどをしのんだ。そして童心に返り、花火などをして楽しんだ。盛りだくさんの一日に眠気もいや増し、十時にベッドで就寝。

 

   山里の夕べの風も夏となり     素閑

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伊豆に行ってきました

2009-08-25 14:47:00 | 旅行記

思い立って伊豆、熱川温泉に行ってきた。熱い心地よい海を見渡す露天風呂と、海の幸を尽くした料理に大満足。天気もよく、秋半ばを思わせる涼しい陽気で、過ごしやすくもあり、素晴らしい伊豆七島の展望もほしいままにした。これは、観光ではなくある団体のセミナーに参加してのことなのだが、記憶にはいい思いをしたことしか残っていない。ま。結果的には3㌔ほど太って帰ってきたわけだが。そんなところで、食べた料理の写真を掲載しておきます。

     瑠璃色の伊豆の磯辺の秋風や     素閑

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教会のキャンプに行ってきました。その3

2009-08-01 07:35:00 | 旅行記

Dscf0251_edited 今日は、最終日。しかし、またもや朝から雨。しかし、今日も臨機応変の予定変更で切り抜ける。朝礼拝の後、今年で引退する宿の主人の辻さん夫妻へ、子供たちの感謝の気持ちを込めてプレゼントの制作。そして閉会礼拝の後、辻さんへのプレゼントの贈呈と感謝のセレモニー。閉会礼拝を終え、宿で昼食。そして、山中湖役場から京王路線バスへ乗り込み、一路東京へ。新宿へは予定通り15:25分の到着。ここで、子供たちをそれぞれの親御さんに渡し、解散。右はスタッフ一同。子供のエネルギーに圧倒された3日間だった。本当にお疲れ様でした。

  

     夏休暇おわりて都の巷かな     素閑


 


教会のキャンプに行ってきました。その2

2009-07-31 07:15:00 | 旅行記

Dscf0233_edited 今日は朝から生憎の雨。予定を大幅に変更しなければならない。しかし、予定のハイキングを、スタッフの臨機応変の機転により「室内オリンピック」に切り替え、二人三脚、槍投げ、綱引きなどで楽しんだ。10:30に宿を出て、恩賜林公園に向かう。この公園の施設で、子供たちには木工工作を楽しんでもらう。そして、公園内のバーべキュー・ハウスで野外クッキング。今年のメニューはソーメンだ。大人と子供がそれぞれのグループに分かれて、グループごとにクッキング。食べきれないほどの大量のソーメンを作って、お腹一杯になった。Dscf0234_edited_4 Photo_5                  

 

 

 

 











宿に戻り、お風呂、夕食の後、お楽しみタイム、昨日できなかったキャンプファイヤーと続く。Dscf0245_edited_2 お楽しみタイムは各グループごとのスタンツ(寸劇)。テーマは新約聖書のザアカイのお話。各グループごと、演出や、小道具などに趣向を凝らし、子供のもどかしい演技もそれはそれでご愛嬌で、笑った笑った。その後、ファイヤーを囲んで花火、そして恒例のマシュマロ焼き。予定よりも30分おして、21:30に子供は就寝。大人は今日もグロッキー。しかし、大人の「お楽しみタイム」は盛り上がっていたようだ。昨日は焼酎、今晩はワインと、宿の辻さんに差し入れてもらって、遅いメンバーは2時過ぎまで飲み明かしたようだ。


    


       高原の雨そぼ降るや夏涼し     素閑





 

 

 

 

 

 

 


教会のキャンプに行ってきました。その1

2009-07-30 06:47:00 | 旅行記

Dscf0242_edited_2 夏休みということで、教会のキャンプに、山梨県の忍野村に行ってきた。教会のキャンプといっても、大人向けのものではなく教会学校の子供が主役。小学校の林間学校のようなものである。しかも今年は参加者が小学校低学年中心。30名あまりの子供を引き連れて総勢42名の大集団は新宿バスターミナルを富士急バス山中湖行き長距離路線バスに乗り込んだ。忍野村入り口に12:50着。当初の計画ではパインズパークで、昼食をとって子供たちを遊ばせる計画だったが、バスを降りたとたん大粒の雨が降ってきて、計画は中止。直接宿に向かう。宿は6月に下見に来た、「ふじとみた」旅館。今回は貸切である。旅館の大広間で開会礼拝、昼食の後、雨が小降りになったので、子供は宿の広い敷地の庭で遊ばせる。18:00に夕食。雨が強くなってきたので、予定の戸外のキャンプファイヤーを中止して、屋内で紙で作った即席のファイヤーを囲んで、遊びまくる。オカブはこのキャンプには二度目の参加だが、すさまじい子供のエネルギーに圧倒された。21:00に子供は就寝。もっとも、すぐに寝る子などいないが。大人はスタッフミーティングの後、親睦会などをささやかに。25:00頃、大人も就寝。お疲れ様でした。


  夏富士も見られずとも良し子らの幸     素閑



忍野村

2009-06-09 10:20:00 | 旅行記

Dscf0127_edited_3山梨県は忍野村へ行ってきた。

なんでまた、この忙しいのに、そんなところへ行ったのかといわれても困るが、夏休みの、教会のキャンプの下見という目的というか口実で行ったのである。

前日の8日の4時半にちっぷす先生とやったーうーまんと太子堂で待ち合わせて、ちっぷす先生の運転で、中央を快適に飛ばし、6時前には忍野村の「ふじとみた」旅館に着いてしまった。

「旅館ふじとみた」http://www.tim.hi-ho.ne.jp/innfuji/

 

 

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着くなり、10分ほどでお食事になります、との嬉しい御報せを聞き、一同、相好が崩れる。食事は山の幸を中心に、この家のご主人と女将さん、そして二人の娘さんの心づくしのものばかり。特に、季節の山菜の天麩羅は絶品。お酒も進んで、ビール二本に焼酎ボトル一本をすかーっと空けてしまった。

 

 

 

食事の後は、ご主人の辻さんと奥様を囲んで二次会。もうこの旅館と、ご家族とは長年のお付き合いで、ご家族とも気の置けない間柄。ますますお酒も進んで、夜の

11頃まで飲み続けた。

 

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翌朝は5時前に目が覚める。ちっぷす先生はまだすやすやと眠っておられるので、インスタントコーヒーを飲みながら、部屋の窓越しに、梅雨の合間に顔をのぞかせる残雪の富士を眺める。やがて先生もお目覚めで、コーヒーを一緒に飲みながら小一時間取り留めのない話に花が咲く。そして朝湯に浸かり、朝食。空気も美味しいし食が進む進む。

さて、「ふじとみた」を後にして、これからが本番の下見である。ところが、オカブは車に乗り込んで瞬殺で爆睡。昨日の酒が効いたのか、美味しいものを鱈腹食べて、お腹が膨れたからなのかは定かではないが、激しい睡魔に襲われ、これから帰りまで、車の中で眠り続け、肝腎の下見にはなんの役にも立たなかったというお粗末の一席。

帰りも中央を快適に飛ばし、談合坂で休憩して、ちっぷす先生に家まで送ってもらった。皆様本当に申し訳ありませんでした。面目ない。



    走り梅雨湯宿の富士のおぼろげに     素閑