京橋のブリジストン美術館で開催されている、『ドビュッシー・音楽と美術』展にかーたんと行ってきた。土曜の昼前、渋谷までバス。渋谷から銀座線で京橋へ。
美術展は、ドビュッシーの生涯に沿って係ってきた美術家の作品を展示したもの。チケットは例によって新聞屋からもらったタダ券。
それほど期待はしていなかったというものの、ドビュッシーの生きた19世紀の新古典派、象徴主義、ラファエル前派、印象派を無理につなぎ合わせて雑然と並べたような印象だった。やたらモーリス・ドニが目立った。モネのマラルメの肖像以外はさして重要な作品もなく拍子抜け。企画倒れの展覧会だったようだ。最近、こういったとってつけたような企画展が多すぎる。もう少し正面から一人の作家に焦点を当てた骨太の展覧会を期待したい。
美術展を観終わって銀座に出て、山野楽器、教文館、ヤマハを冷やかして、日比谷のガード下にあるドイツ居酒屋、『JS・レネップ』へ。オクトーバー・フェストにかけて特別キャンペーンをやっているというから何かと思ったら、なんだ、エルディンガーを3杯飲むと、専用グラスがもらえるというだけのもの。ただ、エルディンガーは好きなのでそれに釣られて店に入る。まあ、グラスも欲しいからビール3杯コースで、生ハム、ソーセージ、シュニッツェル、グラーシュと鯨飲馬食した。お代締めて××××円でエルディンガーの専用グラスをせしめてご帰館。よく金を使った一日だった。
美術展夕べの秋も深まりぬ 素閑