昼のガスパール・オカブ日記

閑人オカブの日常、つらつら思ったことなど。語るもせんなき繰り言を俳句を交えて独吟。

新年会

2010-01-03 14:59:00 | 日記・エッセイ・コラム

正月三日の日曜日、早々と新年礼拝を教会で済ませて、やったーうーまん宅で新年会と相成った。新年早々そう大々的に盛り上がることもいろいろ差し障りがあるので、参加者が持ち寄りで、ささやかな宴を催そうとしたところ、おいそれとそうは行かないのがわれわれの仲間のいつものノリ。大鍋一杯のキムチ鍋、豆乳鍋、フライドチキン、サラダ、漬物、珍しいチーズ、ソーセージ、ハムその他おつまみは食べきれないほど・・・酒はビール、ワイン、焼酎、こちらもなんでもござれで飲みきれないほど。派手に盛り上がってしまった。メンバーの一人の送別会も兼ねているので、なんやかやと話題にも事欠かない。われわれ夫婦は6時半ごろお先に失礼した。『ニューイヤーオペラコンサート』を観るためである。今年の趣向は例年とがらりと変わり、本番の舞台に近い演出がなされている。森麻季、林美智子、幸田浩子、林典子、木下美穂子、錦織健そして福井敬と普段の舞台では見られない豪華な顔ぶれが一堂に会する。演目もマイナーな作品を取り上げてなかなか斬新な試みだった。ただ、酒の酔いが回って、途中で寝てしまったのは残念な限り。さて、明日から仕事だ。

 

   老いたれど新年会に若やぎて     素閑

 

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正月二日こともなし

2010-01-02 11:14:00 | 日記・エッセイ・コラム

元旦もあっと過ぎ去って、はや正月二日。今年は仕事始めは4日からと決めている。そこで今日はかーたんと一日遊ぶことにしてあった。ところが、昨晩夜更かししていたため、なんと目が覚めたのが昼前。もう一日遊ぶどころではなくなった。そこで、しかたなくとぼとぼと、みじめに、三軒茶屋に正月の街頭風景などを見に行って、お茶を濁すことにした。街の人通りは少ない。それ以上に車が道路に走っていないので、解放感がある。なんと我々は普段せせこましいところで暮らしていることよ。西友を冷やかして、246沿いに去年新たにオープンしたしまむらもついでに冷やかして、2日はちんたらちんたらと過ぎていく。せっかくの休みなんだからもっとゴージャスに時間を費やしたいのだが、先立つ財布の中身が乏しいのと、普段、遊び慣れていないせいで、まったくつまらん正月休みとなった。しかし、われわれ庶民の休日など所詮こんなものだろう。帰りに太子堂の円泉寺に寄っていく。その昔聖徳太子がこの地を訪れたとかいういわく因縁の寺だ。普段見慣れている佇まいだが正月に眺めるとちょっと異なる情趣がある。家に帰ったのは5時前。すっかり暗くなっていた。

 

  冷たくも温くも日向に二日かな     素閑

 

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あけましておめでとうございます

2010-01-01 13:46:00 | 日記・エッセイ・コラム

あけましておめでとうございます。

本年も「昼のガスパール・オカブの部屋」をよろしくお願いいたします。

昨晩は3時頃までテレビをつけていて、寝たのは4時過ぎ。まだ眠気が残っている中、寝ぼけ眼で9時過ぎに床から起き出て、家族一同新年の挨拶。まったく締りのない年の明けだ。そして恒例のお屠蘇の祝い。年の若いエルさんからの順番だ。「一滴にして!」というからたらす程度。どうもエルさんは、体質的にはアルコールに強いようだが、酒を飲むことはあまり好きではないご様子。おせち料理をつまみながら来た年賀状などを見る。さて、この例年の我が家のおせち料理、いつもと大して変わらないのだが、変わらないところがいい。塩数の子に紅白膾、八つ頭、椎茸、ごまめ、手綱こんにゃく、しみ豆腐、昆布巻き、酢ばす、たたき牛蒡、その他、関東の伝統的な我が家のおせち料理だ。雑煮は東京風鴨雑煮。昨年も書いたが、「辻留」の先代、辻嘉一翁がその著「懐石傳書」で述べられているように、伝統的なおせち料理、特に叩き牛蒡とごまめは家庭の手作りにしたいものだ。これらを食べるには歯でよく「噛む」ということがなければ、味わうことのできない美味であり、よく「噛む」ということが美味求真の根源であると言うことだ。まさに豊葦原瑞穂の国の土の匂いが漂ってきそうなご馳走だ。家での祝い事が終わって、かーたんの実家に新年のご挨拶。軽く振る舞い酒に与り、オカブだけすぐ帰った。そして日当たりの良い南向きの座敷に布団を敷いて寝正月。まったく気分の良いものだ。日ごろの疲労素が一気に抜けていく。さて、目も覚めて、御節の残りとビールで軽く夕食を済ますと、7時15分から恒例のウィーンフィル「ニューイヤー・コンサート」。今年は2008年に続いてプレートルの指揮だ。出だしの「こうもり」序曲、思わせぶりたっぷりの解釈で、ちょっとやりすぎなのでは、と思わせる。他にも表現過剰の曲があり、もうすこしオーソドックスな演奏が聞きたかった。ただ、美術史博物館でのバレーの録画は良かった。懐かしい場所が何箇所も放映された。まあ、さすがにニューイヤー。最後のラデツキーでは思わずテレビの前で拍手してしまった。こうして2010年の元旦は過ぎてゆく。

 

    寝ぼけ目で新年の賀を申し述べ     素閑

 

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