今年も終わり。どうあがいても終わり。再生を期するとしたら来年に賭けるしかない。なにか現在の日本の政治・経済状況のようだが、オカブの心境もこんなところ。まあ、仕方がない。人生浮き沈みは当たり前で、現代日本が沈みっぱなしなのだから、こんなこともあるわな。今年、仕事の上では報われないオカブではあったが、私的な活動のほうでは、ある学会に入り、研究会にも出席をしたりと充実した年ではあった。苦あれば楽ありとも申す。時はゆっくり流れていく。人生いかに急いて生きようとも。さあてと、蕎麦でも食うか?今年の年越し蕎麦はエルさんがバイト先でもらってくるであろう、九州は祖谷渓産のそば粉を使った十割手打ち蕎麦。しかし、エルさんは夜の10時まで蕎麦売りのバイトで帰ってこない。まあ、気長に待とう。急いてもなにもならぬのじゃ。『こうもり』のDVDを夕方の5時半から見始めて、それからNHKの第九。今年の第九は酷かった。招聘した外人のソリストが超下手。特にテノール、バリトンは声が出るのかと冷や冷やさせられる場面がいくつかあった。ヘルムート・リリングの指揮も、普段、バロックを主に振っている彼にしてみれば、第九は少し畑違いだったようだ。こじんまりとまとまり過ぎた感がある。10時をとうに過ぎてもエルさんのご帰館はまだ。そのうち電話が入って打ち上げに誘われて、帰りは12時過ぎになるという。ということは年越し蕎麦を文字通り年を越して食うことになりそうだ。ジルベスター・コンサートでカウントダウンも済み、アイーダの大団円で幕を閉じようとする頃から蕎麦を茹で始めた。さすがに生蕎麦は美味かった。
新年おめでとうございます。