昼のガスパール・オカブ日記

閑人オカブの日常、つらつら思ったことなど。語るもせんなき繰り言を俳句を交えて独吟。

大晦日

2010-12-31 19:56:00 | 日記・エッセイ・コラム

今年も終わり。どうあがいても終わり。再生を期するとしたら来年に賭けるしかない。なにか現在の日本の政治・経済状況のようだが、オカブの心境もこんなところ。まあ、仕方がない。人生浮き沈みは当たり前で、現代日本が沈みっぱなしなのだから、こんなこともあるわな。今年、仕事の上では報われないオカブではあったが、私的な活動のほうでは、ある学会に入り、研究会にも出席をしたりと充実した年ではあった。苦あれば楽ありとも申す。時はゆっくり流れていく。人生いかに急いて生きようとも。さあてと、蕎麦でも食うか?今年の年越し蕎麦はエルさんがバイト先でもらってくるであろう、九州は祖谷渓産のそば粉を使った十割手打ち蕎麦。しかし、エルさんは夜の10時まで蕎麦売りのバイトで帰ってこない。まあ、気長に待とう。急いてもなにもならぬのじゃ。『こうもり』のDVDを夕方の5時半から見始めて、それからNHKの第九。今年の第九は酷かった。招聘した外人のソリストが超下手。特にテノール、バリトンは声が出るのかと冷や冷やさせられる場面がいくつかあった。ヘルムート・リリングの指揮も、普段、バロックを主に振っている彼にしてみれば、第九は少し畑違いだったようだ。こじんまりとまとまり過ぎた感がある。10時をとうに過ぎてもエルさんのご帰館はまだ。そのうち電話が入って打ち上げに誘われて、帰りは12時過ぎになるという。ということは年越し蕎麦を文字通り年を越して食うことになりそうだ。ジルベスター・コンサートでカウントダウンも済み、アイーダの大団円で幕を閉じようとする頃から蕎麦を茹で始めた。さすがに生蕎麦は美味かった。

新年おめでとうございます。

今年から細く長く生きることを考えよう。

   酒を飲み蕎麦食い金無し年越しや     素閑



201115_2


クリスマス燭火礼拝

2010-12-24 15:28:00 | 日記・エッセイ・コラム

クリスマスが近くなり、すっかり教会のエントリーばかりになってしまった。しかし、裏を返せば、それだけキリスト教徒にとって12月は多忙を極める時期だということ。まぁ、クリスマス前の一ヶ月は盆と正月に加えて、暮れと彼岸と花見が一緒に来るようなものである。そうはいうものの、今日は、はや12月24日。クリスマス・イブである。この日、全国の教会で(キリスト教会ではほぼすべて。一部の例外を除いて・・・例外さんは結構、怪しいところかもしれない)クリスマスの前夜祭として、クリスマス燭火礼拝が行われる。燭火礼拝とは、夜、闇の帳が下りる頃、蝋燭に火を点し、蝋燭の明かりで礼拝を行うという、ちょっとミーちゃんハーちゃんにとってはロマンチックな感じのするものである。それに迎合して・・・というか教会側もいかにもクリスマス気分を盛り上げる「ロマンチック」なプログラムを組む。それには、会衆賛美といって、参加者が賛美歌を歌ったり、器楽演奏があったり、聖歌隊の奉唱があったり、独唱者の奉唱があったりするのだが、うちの教会では、そのすべてがプログラムに組み込まれている。とはいえ、これはうちの教会がことさら俗におもねっているという意味ではない。(そして、その大半はかーたんと、オカブが担っているのだが・・・)いえいえここで高慢になってはいけません。信徒一同の篤いご奉仕によって燭火礼拝は行われる。ちなみに燭火礼拝は横文字で言うと、「キャンドル・サービス」というものとばかり思っていたが、英語にそんな言葉はないそうで、ただしくは「キャンドル・ライト・サービス」と言うんだそうな・・・そこで、肝心の礼拝だが、うちの教会では、礼拝の前に盛大に町に繰り出してキャロリングをやる。これは前に書いたとおり、燭火礼拝の後、しずすずと信徒の家を廻って行うのが一般的なのだが、うちでは燭火礼拝の宣伝として、礼拝の前にやってしまう。そして夜の7時半に礼拝開始。前奏はかーたんのオルガンとオカブのフルートでバッハのクリスマスオラトリオ『眠れ、いとしき御子よ』より。その後聖書朗読、讃美歌斉唱、かーたんの独唱、聖歌隊の奉唱などがあり、メッセージとして『救いの到来』。そして会衆一同で『諸人こぞりて』を盛大に歌い、聖歌隊の閉会唱『主よわれらを祝し』。全体で、初めて教会を訪れた人も含めて140人ほどが会堂を埋め尽くし、心温まるクリスマス・イブを過ごした。礼拝の後は盛大にご苦労さん会。ドンちゃん騒ぎのドンで終わった。うちに帰ったのは11時。これでクリスマスのすべての行事が終わった。


   聖き夜親のなき子に幸あれや     素閑


201020102_3   


クリスマス礼拝

2010-12-19 15:36:00 | 日記・エッセイ・コラム

今日はクリスマスである。えっ?クリスマスは12月25日じゃないの?という声が聞こえてくるが、確かにクリスマスは25日なのだが、25日の直前の日曜日がいわゆる教会暦でいう待降節第四主日であり、キリスト教会では、クリスマスが祝われ、クリスマスの礼拝がもたれる。今日の礼拝は教会学校と合同のもの。子供も大人も打ち揃って、救い主の降誕を祝い、讃える。また、礼拝の形式も普段と多少異なり、聖歌隊の奉唱があり、また出席者も多少多めに礼拝をささげる。午前の礼拝に続いて、午後は、持ち寄りの料理・食事を囲んで愛餐会が持たれる。この持ち寄りパーティーのことをポット・ラックと英語では言うらしい。その意味は"everybodies contribute every dishes"(全員がすべての料理を捧げる)とういうもので、キリスト教の礼拝にある、聖餐式(カトリックでは聖体拝領)の原型にもっとも近い形で、教義的にも本旨に沿ったものであり、大変結構なものであると思う。それに、教会員の手作りの名作料理あり、珍料理ありで、毎年楽しみのものである。食事の後々は、教会学校生徒のトーン・チャイムの演奏あり、ゲームありで出席者全員で大いに楽しんだ。そして最後に大人も子供も楽しみのプレゼント交換。笑いに溢れた楽しい会だった。そして、終了後、聖歌隊を中心に太子堂の茶沢通りでキャロリングに繰り出す。このキャロリングは当教会では、本来の姿とちょっと違っていて、街頭で、讃美歌を歌い、24日の晩のキャンドル・ライト・サービスの宣伝を行うというもの。ちなみに本来のキャロリングとは、キャンドル・ライト・サービスの後、会衆が主に教会員の宅を廻って、家の前でカロルを歌って、クリスマスの祝意を表すというもの。まあ細かい違いはあるものの、今年も心温まるクリスマスを過ごすことができた。あとは、24日の晩のキャンドル・ライト・サービスを待つのみ。そしてこれが、クリスマス最大の、そしてメーン・イベントである。それでは、皆様、素晴らしいクリスマスをお過ごしください。


   肩寄せしさやかな祈りクリスマス     素閑

 

20102

 


教会学校クリスマス祝会

2010-12-18 15:11:00 | 日記・エッセイ・コラム

12月に入り、教会関係のクリスマスの行事が目白押しとなってくる。年末の忙しい中ではあるが、オカブは教会学校の副校長を努めているので、教会学校の中高生クラスのクリスマス祝会に付き合わなければならない。午後の一時から、明日のクリスマス礼拝の準備に、婦人会の方を中心に十人ほどが集まり、プログラムの製本や、午後の愛餐会のプレゼントの準備、また24日のキャンドル・ライト・サービスのプレゼントの準備などで大童となった。オカブも怠けるわけにはいかず、いろいろとお手伝いした次第。

夕方になり、教会学校の生徒が集まり、まずは、明日の愛餐会に出す、ケーキ作りをする。1時間ほどかかってできたケーキは、中高生が作ったものとは思えないほどの見事でおいしそうなものだった。それから、祝会の開始。祈会に始まり、ケンタッキー・フライドチキンとサブウェイのサンドウィッチでクリスマスを祝う。ところで今日は、やったーうーまんの「うん?」回目の誕生日なので、クリスマスケーキと、バースデー・ケーキを兼ねて、蝋燭を点し、電灯を消して、蝋燭をふーっ!。「おめでとうございます!」5時から始まった祝会は8時半頃にお開きとなった。後片付けをして、大人は忘年会も兼ねて、三茶の「魚待夢」で軽く一杯・・・・のつもりがついつい度を越して、お開きになったのが11時半。連日、お疲れ様でした。


  冬ざれやせわしき巷聖きかな     素閑


20103



   

 

 


幼稚園クリスマスページェント

2010-12-17 11:21:00 | 日記・エッセイ・コラム

今日、オカブが所属する教会の附属幼稚園の第二保育期、最終日であり、恒例のクリスマス・ページェントが行われる日だ。「ページェント」とは、キリスト教界では、少し一般的な意味とは異なり、イエス・キリストの聖誕劇を指し、クリスマス・シーズンに盛んに、教会や、キリスト教幼稚園で催される。オカブは幼稚園の理事も努めているので、この催しに招かれた次第。

短い礼拝に続いて、子供たちの歌と、演技による聖誕劇が繰り広げられていく。導入部のイエスの生誕の話の歌、天使のマリアへのお告げ、馬屋でのヨセフとマリア、羊飼いの嬰児礼拝、東方の博士の来訪と、普段は屈託なく、元気一杯に暴れまわっている子供たちが、よくぞここまで劇を仕上げたものと感心するほど、素晴らしいものだった。そして感激もひとしおで、ここまで成長した幼児たちの姿を見るにつけ、人間というものへのいとおしさがいや増してくる。この思いはご父兄にとっては一層のもので、劇の途中で、あちことからすすり泣く声が聞こえてきた。第二部に、キャンドル・ライト・サービスがあり、蝋燭に点された、幻想的な雰囲気のもと、第一部での子供たちの姿への、感動がよみがえってくる。最後に、みなで讃美歌111番「神の御子は」を賛美して、お開きとなった。

この後、午後に、三茶の銀座アスターに会場を移して、幼稚園の先生方との忘年会があり、二次会のカラオケまでお供して、師走の慌しさの中に、心温まる一日を過ごした次第である。


   いざ歩め進め待降の子供たち     素閑

 


2010320105

 

 

 

 

 

 

201012

 

 

 

 

 

20107

 

 

 

 


クリスマスコンサート

2010-12-05 10:10:00 | 日記・エッセイ・コラム

日曜、教会の礼拝の後、午後、三軒茶屋地区5教会合同アドヴェントの集いという集会があった。これは三軒茶屋地区に所在する、カトリック、プロテスタントの5教会が待降節に一堂に会して合同で礼拝、交わりの場を持つというもの。超教派のこういう集まりがもてるということは素晴らしいことだと思う。

その後、かーたんは、かねて知悠のオージー、チャールズ主催のクリスマスコンサートに出演するために、池尻の「まんまるの木」へ。オカブは観客。チャールズもクリスチャンなので、ここではワーシップ・ソング、ゴスペル、賛美歌など、10名ほどの出演者によって演奏された。かーたんは、ヘンデル『メサイア』の中からアリアを2曲。トリを取ったかーたんの『リジョイス・グレートリー・ドウター・オブ・シオン』は会場を圧倒した。一通り演目が終わっても、聴衆も主催者も去りがたく、かーたんのピアノ伴奏で、クリスマスの賛美歌を全員で大合唱。大いに盛り上がり、クリスマスの前祝として、賛美の坩堝の中から、夜の246へ出て、徒歩で自宅まで帰った。今晩は暖かい。コートなしでも外を歩ける。なにか最近の気候は異常だ。


   冬の夜歓喜の歌声街に満つ     素閑


20104

 

 

 

 


クリスマス賛美礼拝

2010-12-04 09:49:00 | 日記・エッセイ・コラム

今年もこの季節恒例の、かーたんの母校で開催される、「クリスマス賛美礼拝」に出席してきた。クリスマス礼拝というところからも察しられるように、この学校はミッション・スクールである。日本全国ミッション・スクールはあまたあれど、本校の特徴はそのなかでも特に、キリスト教主義に基づいた全人格教育を忠実に、地道に行っていること、そしてなによりも、最もミッションスクールの使命として重要なキリスト教教育に全国の学校の中でも最も力を注いでいることである。また、ミッションスクールというと、なにか厳格な堅物のような印象を受けるのだが、この学校は懐の深い、おおらかな学風を持っている。かーたんの母校であるということはエルさんの母校でもあるのだが、エルさんのような天衣無縫な子でも受け入れてくれる素地がある。

礼拝は1時半から。この礼拝は在校生のPTA、卒業生の同窓会が主催するもの。オカブはかーたんのおまけのような形で毎年のように行っている。パストラーレのオルガン前奏に続いて同窓会長の挨拶、牧師であるPTA会長の祈祷に続いて、賛美のオンパレード。聖歌隊の奉唱、会衆賛美、ギターマンドリンの合奏、ウィンドオーケストラの演奏、教職員による四声部の賛美歌奉唱、そして本校の同窓生のフォーク・デュオ「オリーブ」による特別賛美などがあった。そして学院長先生によるクリスマス・メッセージ。最後に全員で「ハレルヤ・コーラス」の大讃唱。

礼拝後はホールに場所を移して、お茶とお菓子の懇親会。かーたんの恩師だったり、エルさんがお世話になった先生方としばし懇談。この学校は、学院長先生自ら、生徒一人ひとりの顔と名前を覚えてくださるなど、アットホームな素晴らしい学校である。お開きの前に、失礼してバスで三軒茶屋に出て帰宅した。


   待降節学窓の祈り篤きかな     素閑

20105_2 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

201032010