昼のガスパール・オカブ日記

閑人オカブの日常、つらつら思ったことなど。語るもせんなき繰り言を俳句を交えて独吟。

寒鯛

2018-01-31 09:38:04 | 俳句

どうしても、ままならぬ時がある。
黙って見過ごせばよい。
騒いでも、結果は同じである。
確かに、成せば成る、という考え方もある。
否定はしない。
努力の結果ということもある。
しかし、果報は寝て待て、という言葉もある。
オカブ個人はジタバタしても始まらぬ、と思っている。
まあ、なんとかなるさ、の精神である。

寒鯛や気鬱の病にやつれゆく   素閑

茫々と末の分からぬ冬の鯛   素閑

頃も良し寒鯛出して喜べり   素閑

瀬戸内の海面の風や冬の鯛   素閑

酒の席寒鯛均しく分けにけり   素閑

寒の鯛好人物の恵比須様   素閑

夢に入り嫁入り娘の寒鯛や   素閑



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隙間風

2018-01-30 01:17:42 | 俳句

ビールを飲んだ。
ロング缶一缶だが結構酔った。
このところ、身体が弱ってきているからかもしれない。
酒に弱くなった。
しかし、それでも酒は飲んでいて、止められない。
老いて、酒浸りでは世間様に外聞が悪い。
どうしたものかと思案している。

隙間風生きる炎を揺らしけり   素閑

小間の中黄泉より吹けり隙間風   素閑

念仏や京の旅籠の隙間風   素閑

思うこと哲学思想に隙間風   素閑

幇間の股引の裾隙間風   素閑

踏み立てど五尺の小身隙間風   素閑

隙間風白磁の鉢をただながむ   素閑



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手足荒る

2018-01-28 09:47:03 | 俳句

光陰矢の如しとはこのことである。一月も、もうすぐ終わろうとしている。
ついこの前、正月だったと思う心持は、ここ何年抱き続けてきただろうか?
しかし冬はまだまだである。
この歳になっても、春が恋しくないとは言えない。

手足荒る満州までも行った人   素閑

冬肌やことに愛する人の前   素閑

空っ風鳥も肌荒るみそらかな   素閑

手足荒る去年の信濃の湯の旅や   素閑

手足荒る土掘り薪を運びけり   素

肌荒れる子らに菓子を頒けにけり   素閑

大晴れや手足荒れたる土みみず   素閑


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2018-01-28 00:00:01 | 俳句

今日も寒かった。
来週からは、多少、寒さも緩んで、平年並みになるという。
ところで地球温暖化に関しては、その原因をCO2とする説が有力だが、それに異を唱え、例えば太陽周期を原因とする説も有力だ。
ただし、現在は、どちらに加担するにせよ政治的な思惑が絡まり、馬鹿馬鹿しいことこの上ない。
寒いときには寒く、暑いときには暑く受け流すのが最も良いのではないか?

旅心鯨の里の想いいづ   素閑

妻の問ひ鯨の顔して受け流し   素閑

水凄し高田馬場の鯨売り   素閑

砂浜の風に群れたる鯨かな   素閑

大ひなる波濤よ鯨よ岬こゆ   素閑

鯨喰ふ妻の白髪の後れ毛よ   素閑

鯨吠ゆ草の枕の闇夜かな   素閑

大人の前で飲み干す鯨かな   素閑

西に行け大漁かかぐ鯨船   素閑


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枯蓮

2018-01-27 00:03:41 | 俳句

相変わらず寒い。
つい、この前まで、暖かくなりつつあったのに、大寒波の影響で、寒いことこの上ない。
いろいろと雑用はあるのだが、こう寒いと頭の中が整理できない。
よって、能率が上がらない。
そう言えば、「日本能率協会」なる団体があったが、今どうしているだろう?
オカブも、情報処理に関わるものとして、昔はよくお世話になった。
最近、聞かないところを見ると、多分、名称を変えて、看板をかけ替えたのだろう。
今、「生産性」の概念が大きく変わりつつある。
もともとアウトプットは極大に、インプットは極小に、というのが生産性を向上させる基本式だった。
ところが大競争の時代である。
アウトプットは「最大」に、インプットも「最大」に・・・これが現代においては正しい。
世の中で言われている働き方改革などまやかしである。
世知辛い世の中になったものだ。

蓮枯れて水面ただなくしづかなる   素閑

言葉あり蓮の枯るるも天の理か   素閑

枯蓮や老母も卒寿の歳となり   素閑

窮鳥を優しく抱きぬ枯蓮や   素閑

坂道を下れば枯れた蓮の池   素閑

蓮枯るる男芸者のなれの果て   素閑

枯蓮や池之端へと迎え人   素閑

逢いまみえ心あらずと蓮枯れる   素閑

蓬莱のうてなとなりぬ枯蓮や   素閑



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寒し

2018-01-26 00:02:57 | 俳句

寒い。
大寒波が襲来しているらしい。
オカブはもともと寒さには強く、暑さに弱いようにできているのだが、この寒さには参った。
空調をつけても、底冷えがしてくる。
外に出るのも億劫で、縮こまっている。
道も一昨日来の残雪が凍っている。
明日は、少しでも寒さが緩んでくれればいいが・・・・・

魚売りのTシャツ一枚寒き街   素閑

茶の一杯吹き吹き飲めり寒さかな   素閑

寒き朝髪逆立てる独り者   素閑

吹く風に触れて寒さのきわまれり   素閑

洋々と富士望めるは寒き朝   素閑

大学の寒き図書館窓の陽や   素閑

産を待つ夜半の病院寒さかな   素閑

ゴミ収集瓶をカチカチ寒さかな   素閑

法華経の貫くがごと寒き朝   素閑




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ひめじ

2018-01-25 00:00:07 | 俳句

「ひめじ」という魚がある。
多くの方は馴染みがないだろう。
鯛のような赤い色をした魚である。
最近は、注意してみていると、時々、スーパーでも切り身を売っている。
フランスでは単に、イトヨリなんかと一緒に"Rouge"(ルージュ「赤」)と呼んで、特に南フランスでは好んで食う。
冬の季語だが、俳句としては詠みにくい。
下に、駄作を並べた限りである。

やつがれは江戸にてござるひめじかな   素閑

ひめじ煮るおたうといもとの為なりや   素閑

一心にひめじに笛を吹き鳴らす   素閑

波高くひめじの赤の網かかり   素閑

煌々とひめじを照らす裸の灯   素閑

生き続けひめじに出遭う晩年に   素閑

ひめじ喰ふ酌婦とよばる境涯や   素閑




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冬の暮

2018-01-24 10:55:06 | 俳句

ようやくスランプを脱した。
かーたんが、よくケアをしてくれて、その効果大である。
税務署にも報告書を提出した。
きれいさっぱりである。
これから、好調が続けばいいが・・・
いろいろ、不確定な要素は多いが、やれるところまでやるつもりである。
昨日の雪が、寒さで凍っている。
ここで転んで、怪我などしては元も子もない。
用心にしかずである。

大山の朱々暮れぬ冬陽果つ   素閑

冬の暮いつもの隣家灯影点き   素閑

冬の街思わぬ出逢い夕暮れぬ   素閑

沖の舟白々灯し冬の暮   素閑

旅の酒運ぶ仲居の冬の暮   素閑

冬の暮四十九日の客も去り   素閑

叫ぶとも虚し木霊の冬の暮   素閑




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2018-01-23 00:03:43 | 俳句

前々から天気予報で、予測されていたが、東京地方も、大雪になった。
子供の頃は、雪が降ると、嬉しくて堪らなかったが、大人になると降雪は、なにかと生活に難儀するので、疎ましく思えるようになる。
しかし、雪の情趣は、何物にも代えがたい。
特に、普段、雪とは縁のない、太平洋側に住んでいるとそう思えるだろう。
最早、スキーも冬山登山も遠ざかっている身だが、雪に寄せる思いは大である。

一月の二十二日に雪の降る   素閑

ひねりても点かぬガス火や雪の朝   素閑

大仰に雪喜べる子らの声   素閑

やうやうに積もるか目黒の牡丹雪   素閑

積もる雪霙となりて消えにけり   素閑

雪の朝一人冷や飯食ひにけり   素閑

年月も雪に過ぎ行くこのところ   素閑

あしたの陽灼けつく如く雪のおもて   素閑 

湯に烟る窓より雪のひとひらか   素閑


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冴ゆ

2018-01-22 00:22:41 | 俳句

西部邁氏が死んだ。
その言説への賛否は、ひとまず措いておいて、先ずは合掌。
さて、氏は最早、肩書を問わず、思想家なのか評論家なのかタレントなのか分からぬ位置にいたが、評論家としては一言居士だった。
氏は右派の論客としてエリート主義を標榜し、いわゆる「ネトウヨ」とは対極にいた。
一方で、米国依存からの脱却、日本の自立を謳い、親米保守とは一線を引いていた。
しかし、情報化が進み、エリートから大衆へ論座のヘゲモニーが移行する、言い換えれば、言論の「商品化」が進み、また日本の国際的位置づけ、及び経済、安全保障の特殊構造ゆえの宿命として、対米依存は避けられない環境の中で、この老硬骨漢はドン・キホーテにならざるを得なかったと思う。
それはそれとして、評論家の大衆を説諭するという職業的な卑しさからくるエリート主義ではなく、60年代の思想闘争の体験に裏打ちされた「老」エリート主義は過去のものとして語り継がれるだろう。

星冴ゆる酔いも鋭く醒めにけり   素閑


冴ゆる灯を昨日は緩み眺めたり   素閑

冴ゆる夜老客眺むる川面かな   素閑

遠国へ旅立つ人よ星冴ゆる   素閑

従容とさだめにつくや冴ゆる岸   素閑

冴えたるも熱き魂の路あまへ指す   素閑




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