どうしても、ままならぬ時がある。
黙って見過ごせばよい。
騒いでも、結果は同じである。
確かに、成せば成る、という考え方もある。
否定はしない。
努力の結果ということもある。
しかし、果報は寝て待て、という言葉もある。
オカブ個人はジタバタしても始まらぬ、と思っている。
まあ、なんとかなるさ、の精神である。
寒鯛や気鬱の病にやつれゆく 素閑
茫々と末の分からぬ冬の鯛 素閑
頃も良し寒鯛出して喜べり 素閑
瀬戸内の海面の風や冬の鯛 素閑
酒の席寒鯛均しく分けにけり 素閑
寒の鯛好人物の恵比須様 素閑
夢に入り嫁入り娘の寒鯛や 素閑
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ビールを飲んだ。
ロング缶一缶だが結構酔った。
このところ、身体が弱ってきているからかもしれない。
酒に弱くなった。
しかし、それでも酒は飲んでいて、止められない。
老いて、酒浸りでは世間様に外聞が悪い。
どうしたものかと思案している。
隙間風生きる炎を揺らしけり 素閑
小間の中黄泉より吹けり隙間風 素閑
念仏や京の旅籠の隙間風 素閑
思うこと哲学思想に隙間風 素閑
幇間の股引の裾隙間風 素閑
踏み立てど五尺の小身隙間風 素閑
隙間風白磁の鉢をただながむ 素閑
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光陰矢の如しとはこのことである。一月も、もうすぐ終わろうとしている。
ついこの前、正月だったと思う心持は、ここ何年抱き続けてきただろうか?
しかし冬はまだまだである。
この歳になっても、春が恋しくないとは言えない。
手足荒る満州までも行った人 素閑
冬肌やことに愛する人の前 素閑
空っ風鳥も肌荒るみそらかな 素閑
手足荒る去年の信濃の湯の旅や 素閑
手足荒る土掘り薪を運びけり 素閑
肌荒れる子らに菓子を頒けにけり 素閑
大晴れや手足荒れたる土みみず 素閑
今日も寒かった。
来週からは、多少、寒さも緩んで、平年並みになるという。
ところで地球温暖化に関しては、その原因をCO2とする説が有力だが、それに異を唱え、例えば太陽周期を原因とする説も有力だ。
ただし、現在は、どちらに加担するにせよ政治的な思惑が絡まり、馬鹿馬鹿しいことこの上ない。
寒いときには寒く、暑いときには暑く受け流すのが最も良いのではないか?
旅心鯨の里の想いいづ 素閑
妻の問ひ鯨の顔して受け流し 素閑
水凄し高田馬場の鯨売り 素閑
砂浜の風に群れたる鯨かな 素閑
大ひなる波濤よ鯨よ岬こゆ 素閑
鯨喰ふ妻の白髪の後れ毛よ 素閑
鯨吠ゆ草の枕の闇夜かな 素閑
大人の前で飲み干す鯨かな 素閑
西に行け大漁かかぐ鯨船 素閑
相変わらず寒い。
つい、この前まで、暖かくなりつつあったのに、大寒波の影響で、寒いことこの上ない。
いろいろと雑用はあるのだが、こう寒いと頭の中が整理できない。
よって、能率が上がらない。
そう言えば、「日本能率協会」なる団体があったが、今どうしているだろう?
オカブも、情報処理に関わるものとして、昔はよくお世話になった。
最近、聞かないところを見ると、多分、名称を変えて、看板をかけ替えたのだろう。
今、「生産性」の概念が大きく変わりつつある。
もともとアウトプットは極大に、インプットは極小に、というのが生産性を向上させる基本式だった。
ところが大競争の時代である。
アウトプットは「最大」に、インプットも「最大」に・・・これが現代においては正しい。
世の中で言われている働き方改革などまやかしである。
世知辛い世の中になったものだ。
蓮枯れて水面ただなくしづかなる 素閑
言葉あり蓮の枯るるも天の理か 素閑
枯蓮や老母も卒寿の歳となり 素閑
窮鳥を優しく抱きぬ枯蓮や 素閑
坂道を下れば枯れた蓮の池 素閑
蓮枯るる男芸者のなれの果て 素閑
枯蓮や池之端へと迎え人 素閑
逢いまみえ心あらずと蓮枯れる 素閑
蓬莱のうてなとなりぬ枯蓮や 素閑
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寒い。
大寒波が襲来しているらしい。
オカブはもともと寒さには強く、暑さに弱いようにできているのだが、この寒さには参った。
空調をつけても、底冷えがしてくる。
外に出るのも億劫で、縮こまっている。
道も一昨日来の残雪が凍っている。
明日は、少しでも寒さが緩んでくれればいいが・・・・・
魚売りのTシャツ一枚寒き街 素閑
茶の一杯吹き吹き飲めり寒さかな 素閑
寒き朝髪逆立てる独り者 素閑
吹く風に触れて寒さのきわまれり 素閑
洋々と富士望めるは寒き朝 素閑
大学の寒き図書館窓の陽や 素閑
産を待つ夜半の病院寒さかな 素閑
ゴミ収集瓶をカチカチ寒さかな 素閑
法華経の貫くがごと寒き朝 素閑
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「ひめじ」という魚がある。
多くの方は馴染みがないだろう。
鯛のような赤い色をした魚である。
最近は、注意してみていると、時々、スーパーでも切り身を売っている。
フランスでは単に、イトヨリなんかと一緒に"Rouge"(ルージュ「赤」)と呼んで、特に南フランスでは好んで食う。
冬の季語だが、俳句としては詠みにくい。
下に、駄作を並べた限りである。
やつがれは江戸にてござるひめじかな 素閑
ひめじ煮るおたうといもとの為なりや 素閑
一心にひめじに笛を吹き鳴らす 素閑
波高くひめじの赤の網かかり 素閑
煌々とひめじを照らす裸の灯 素閑
生き続けひめじに出遭う晩年に 素閑
ひめじ喰ふ酌婦とよばる境涯や 素閑
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ようやくスランプを脱した。
かーたんが、よくケアをしてくれて、その効果大である。
税務署にも報告書を提出した。
きれいさっぱりである。
これから、好調が続けばいいが・・・
いろいろ、不確定な要素は多いが、やれるところまでやるつもりである。
昨日の雪が、寒さで凍っている。
ここで転んで、怪我などしては元も子もない。
用心にしかずである。
大山の朱々暮れぬ冬陽果つ 素閑
冬の暮いつもの隣家灯影点き 素閑
冬の街思わぬ出逢い夕暮れぬ 素閑
沖の舟白々灯し冬の暮 素閑
旅の酒運ぶ仲居の冬の暮 素閑
冬の暮四十九日の客も去り 素閑
叫ぶとも虚し木霊の冬の暮 素閑
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前々から天気予報で、予測されていたが、東京地方も、大雪になった。
子供の頃は、雪が降ると、嬉しくて堪らなかったが、大人になると降雪は、なにかと生活に難儀するので、疎ましく思えるようになる。
しかし、雪の情趣は、何物にも代えがたい。
特に、普段、雪とは縁のない、太平洋側に住んでいるとそう思えるだろう。
最早、スキーも冬山登山も遠ざかっている身だが、雪に寄せる思いは大である。
一月の二十二日に雪の降る 素閑
ひねりても点かぬガス火や雪の朝 素閑
大仰に雪喜べる子らの声 素閑
やうやうに積もるか目黒の牡丹雪 素閑
積もる雪霙となりて消えにけり 素閑
雪の朝一人冷や飯食ひにけり 素閑
年月も雪に過ぎ行くこのところ 素閑
あしたの陽灼けつく如く雪のおもて 素閑
湯に烟る窓より雪のひとひらか 素閑
西部邁氏が死んだ。
その言説への賛否は、ひとまず措いておいて、先ずは合掌。
さて、氏は最早、肩書を問わず、思想家なのか評論家なのかタレントなのか分からぬ位置にいたが、評論家としては一言居士だった。
氏は右派の論客としてエリート主義を標榜し、いわゆる「ネトウヨ」とは対極にいた。
一方で、米国依存からの脱却、日本の自立を謳い、親米保守とは一線を引いていた。
しかし、情報化が進み、エリートから大衆へ論座のヘゲモニーが移行する、言い換えれば、言論の「商品化」が進み、また日本の国際的位置づけ、及び経済、安全保障の特殊構造ゆえの宿命として、対米依存は避けられない環境の中で、この老硬骨漢はドン・キホーテにならざるを得なかったと思う。
それはそれとして、評論家の大衆を説諭するという職業的な卑しさからくるエリート主義ではなく、60年代の思想闘争の体験に裏打ちされた「老」エリート主義は過去のものとして語り継がれるだろう。
星冴ゆる酔いも鋭く醒めにけり 素閑
冴ゆる灯を昨日は緩み眺めたり 素閑
冴ゆる夜老客眺むる川面かな 素閑
遠国へ旅立つ人よ星冴ゆる 素閑
従容とさだめにつくや冴ゆる岸 素閑
冴えたるも熱き魂の路あまへ指す 素閑