昼のガスパール・オカブ日記

閑人オカブの日常、つらつら思ったことなど。語るもせんなき繰り言を俳句を交えて独吟。

Il Cantuccio

2013-04-29 09:48:00 | グルメ

5月の連休前半の最終日、4月29日に施設に入っているかーたんの母親を見舞いに千歳烏山まで行ってきた。なかなか元気そうでなによりなにより。
帰りに下北沢で、何か夕食を食べていこうということになったが、最近の下北沢は、我々のような貧乏かつ美味いものに眼がない、貧民美食家にとって適当な店がない。
南口商店街のいつも前を通っている、イタリアン「Il Cantuccio」に初めてだが、ダメもとで入ってみる。
結論から言うと、値段もリーズナブルで美味な料理を提供してくれる至極、結構な店であった。まずはビール。プレミアム・モルツである。かーたんはフランベリー・ソーダ。
店の前の看板にあった鶏レバーのテリーヌというのが気になっていたので早速それをとる。それとスモーク・サーモン。これで、ビールを飲み干しながらしのぐ。これは!と思うほど料理は美味い。酒も進む。ビールをお代わりして、料理も追加。狛江野菜のアンチョビソースと、パルマ産生ハム。狛江野菜とは実際に世田谷区狛江で獲れた野菜だそうである。ちなみにこれまでの料理はすべて500円!!!である。
お腹もいっぱいになってきたのだが、いやしい我々としては、最後まで行き着くところまで行きつかないと気が済まない。アンチョビのピザとウニのスパゲッティを食って、もう入らないほどまでに満腹。
お支払いは6430円。やっす!また来よう。

青空に雲も天皇誕生日     素閑

2013nennrennkyuuzennhann14

2013nennrennkyuuzennhann6_5

2013nennrennkyuuzennhann2_3

2013nennrennkyuuzennhann4_22013nennrennkyuuzennhann32013nennrennkyuuzennhann7

2013nennrennkyuuzennhann8

2013nennrennkyuuzennhann10

2013nennrennkyuuzennhann11

 

 

 

 

 

 

 

 

 


行者ニンニク

2013-04-27 09:01:00 | グルメ

エントリーのカテゴリに一応「グルメ」と入れておいたが、これが果たしてグルメに入るのかどうか?
行者ニンニクである。ことしもこれの季節がやってきた。昔は、知る人ぞ知るの珍品であったが、最近はほとんどのスーパーや青果店で入手できる。なにしろ葱・葫の類であるからものすごい薫臭である。よほどのもの好きでないと、愛好して食うようなことはしないであろう。
オカブは「よほどのもの好き」なので、この激臭のする山菜を、生で味噌をつけてがりがり齧る。この喰い方が一番野趣を感じられてよい。まあ、どうせ細やかなちまちました料理法に合う食材ではない。もっとも豪快な食い方で野趣あふれる「らしさ」を味わうのが好ましいと思う。
これをつまみに酒を飲むのもよいかもしれないが、自分にとっては「つまみ」が強烈過ぎて、酒の脇役としては、不適だと思う。
この山菜については、「日本百名山」の著者として名高い故深田久弥さんが『瀟洒なる自然』の中で情熱をもって紹介している。深田さんの好物だったらしく、入手すると連日、生で齧り、みそ汁の実にし、とにかく飽食したという。まだこの山菜が珍品だったころである。
オカブは年に一回喰えば十分である。行者ニンニクを食うともう夏も間近である。

母二人子を連れる道躑躅かな     素閑

2013nennrennkyuuzennhann_2


フェニーチェ歌劇場日本公演2013「オテロ」を観てきた。

2013-04-19 10:37:00 | アート・文化

フェニーチェ歌劇場日本公演を渋谷のオーチャードホールで観てきた。
この歌劇場はヴェネチアに拠点を置き、ヴェルディ生誕200年を祝う今年、演目の「オテロ」は十八番中の十八番であろう。それだけに歌手は厳選された粒ぞろい。どれも甲乙つけがたい。まずは安定感を見せつけた。オテロのグレゴリー・クンデ、デズデーモナのリア・クロチェットの歌唱力は素晴らしい。クロチェットの「柳の歌」は、出色の出来。ただ、ちょっとソプラノ・ドラマティカを歌うのには声の芯が弱いような気がする。
イァーゴ役のルーチョ・ガッロは3年前の新国立劇場のオテロ公演でもイァーゴを演じていた。前回もそうだが今回も好演していた。ただ、今回はもっとイァーゴを憎々しげに演じていればもっと劇が盛り上がったと思う。
指揮はチョン・ミョン・フン。ピットも頑張っていた。
大道具は最低限といったところで、衣装は18世紀のそれに合わせたもの。2010年の新国立劇場の「オテロ」公演では、水と火をふんだんに使った舞台設定だったので、今回のものが少々ひけて見える。合唱団も引き連れての公演なので予算も大変なのであろう。
フランチェスコ・ミケーリの演出はオーソドックス。オテロの枠から外れない安心してみていられる舞台だった。
ローカルな歌劇場の公演と侮っていたが、どうしてどうして、オペラ・セリエの大名演であった。

公演が終わって、渋谷でお食事。マーク・シティの「つばめ・グリル」に入った。ビールを痛飲して、アイス・バインなどを馬食し11時近く。バスで12時前にご帰館。

夏近し召す色淡く歌劇果つ     素閑

2013nennotelo2
2013nennotelo3
2013nennotelo4
2013nennotelo6
2013nennotelo10
2013nennotelo8
2013nennotelo9

2013nennmaygoldenweek

 

 


豚肉とじゃが芋のプロヴァンス風ソテー

2013-04-18 19:42:18 | グルメ

朝から月末に向けての会計作業。
オカブ商会は5月が会計年度末なので、いまから帳簿をきれいにしておかなければならない。なにせ零細な事業なので細かい現金の出納が多く、わが社の経理は煩わしい。
一昨日、ボストン・マラソンに合わせた爆弾テロがあったので、新聞紙上はその関連記事でにぎわっている。国際社会が不安定化する中、このような事件は今後も頻発するのでは、と予見される。それを踏まえれば、米ソ二強国の核によるバランス・オブ・パワーがものを言った時代は、今よりも比較的、安定した時代であったような気がする。少なくとも紛争、テロの火種は21世紀に入っての世の中と比べて少ないのではなかろうか?当時は、わずかなきっかけで米ソの核ミサイルが飛び交って、今にも地球が消滅してしまうかのような報道が目立ったが、両国が傘下に同盟国をしっかり制圧していた体制下においては、状況は、少なくとも日本にとっては古き良き時代であったといえよう。
夕食は、昨日に引き続いてかーたんが豚肉とじゃが芋のプロヴァンス風ソテーを作ってくれた。昨日使ったじゃが芋が大量に余っていたので、今日は昨晩のバリエーションである。フレンチハーブ・ミックスに加えて、ローズマリーをたっぷりと贅沢に使い、オリーブ・オイルと相まって、香味豊かな地中海テイストあふれる一品に仕上がった。もちろんワインも飲んで、満足満足。最近、外食で贅沢できない分、かーたんが家でごちそうを作ってくれる。これもささやかな贅沢と言えば贅沢である。まずは足るを知るである。

身すぎ世すぎ東踊の世にありて     素閑

2013nenncarpaccho_2

 


鶏とじゃが芋のプロヴァンス風ソテー

2013-04-17 15:28:00 | グルメ

かーたんの放射線治療が明日から始まる。これからほぼ1か月半、平日は毎日病院通いをしなければならない。
毎日外出するので、そのための衣装をそろえるため、下北沢に買い物に出る。ワンピース2着にスカート3着お買い上げ。なかなかいいお買い物ができた。
その後、オカブは二子玉川にビジネス・パートナーと打ち合わせに。あるプロダクトの販促のために、5月に展示会に出展する件。この製品は3月から扱いだしたのだが、感触はあまりよくない。狙った市場セグメントが外れていたのか、とにかく潜在顧客の反応が悪い。リーズを獲得するためにも来る展示会に期待大。
夕食は、かーたんが鶏とじゃが芋のプロヴァンス風ソテーを作ってくれた。バジル、タイム、セージ、パセリなど香草とオリーブ・オイルをたっぷり使った味わい深い料理だ。美味しくいただく。ワインも併せて少々、聞こし召す。ビールは高いのでやめた。かーたんの治療費もかかるし、これから一層の節約生活だ。

春日傘病身の妻案ずるや     素閑

2013nenncarpaccho

 


ムギの予防注射・ラ・ボエムでブランチ

2013-04-13 07:34:00 | ペット

ムギの定期予防接種の案内が2月に動物病院から来ていたのだが、かーたんが入院したこともあり、注射を打ちに行くのが延び延びになっていた。
そして、やっとこさ、今日、重い腰を上げて、目黒区東山のグランパ動物病院まで行ってきた。
オカブの自転車の鍵が壊れていたので、かーたんの自転車の荷台に、ムギを入れたボイジャーを載せて、晴天の下、歩いて押して行った。ムギはなにやら、普段と変わった環境に押し込められて、不安らしく、自転車に乗せている間、ニャーニャーと鳴いていた。
世田谷公園のわきを通り、病院に来て、小一時間待っただろうか。先に急患の犬が来ていた。注射を済ませて、また自転車を押して戻ってくる。
そして、三宿の「ラ・ボエム」で昼食をとることにする。この店はペットを連れて入ってもいいという、われわれのような一行にはうってつけの店だ。
まずは、ビール。かーたんは水。陽春の晴れの日の午後、テラス席でとるブランチは最高。
シーザース・サラダ、パテ・ド・カンパーニュ、フリット、ミラノ風カツレツ、ペペロンチーノにアラビアータ。お腹もいっぱいになって、家路につく。
途中、太子堂中学の横に、「OCTOBRE」というケーキ屋さんが新規開店していた。みんなのおやつを買っていく。この店のパティシエはパリの「ジェラール・ミュロ」で修業したという本格派だ。
うちに帰り、ケーキを囲んでの歓談に、長閑な時を過ごした。

木の芽出ず自転車を押し道長し     素閑

2013nennkaboheme5
2013nennkaboheme2
2013nennkaboheme3
2013nennkaboheme4
2013nennkaboheme6
2013nennkaboheme7
2013nennkaboheme8
2013nennkaboheme9
2013nennkaboheme

 


春爛漫の花祭り

2013-04-08 17:45:37 | 日記・エッセイ・コラム

一昨日から、日本列島は強烈に発達した低気圧の影響を受けて強風雨に襲われた。特に土曜日の晩は家の壁に豪雨が叩きつけて家ごと飛ばされてしまうんではないかと心配するほどであった。
しかし、日曜になると台風一過、爽やかな青空が表れて、青天白日を仰ぐ思いだった。
今日は、その晴天を受けて、春爛漫の好日。昨日半日仕事をしたのを言い訳に、午後からカメラをもって表へ飛び出した。
今日は、何の日かというと佛生會、つまり釈尊の誕生日とされる日なのだ。
釈尊の父はシュッドーダナで、インド・ネパール国境に近いパンジャブ地方のチロルコート付近の国の執政官だった。母はマーヤー夫人。彼女がお産のため実家にゆく途中ルンビニの花園で産気づかれた。このとき天から甘露の雨が降り、産湯の代わりをしたことから、4月8日には寺院で祝われる花祭りのときには、花で飾った花御堂を作り、誕生佛に甘茶を注ぐ行事をする。また、花御堂の中の誕生佛は、釈尊が生まれたとき「天上天下唯我独尊」と叫ばれた姿を現している。
家から、歩いて10分ほどの浄土宗森厳寺に来た。佛生會に合わせて、庫裡の前に花御堂がしつらえてあった。オカブはこの寺の付属の幼稚園の卒園生である。幼いころ、花御堂を見てこれはなんなのだろうか?と疑問に思った記憶がある。その当時は、花御堂は先年焼失した木造の本堂の正面に置かれていた気がする。
オカブも花御堂の誕生佛に甘茶をかけ、手を合わせた。

灌佛會おさなごあまた集いきて     素閑

2013budhabirthday