エルさんが春休みである。相変わらず、休みといってもバイトに明け暮れる毎日だが、たまには親子でどこかに連れ出してやりたい。とは言っても、なかなか両者とも忙しくて、空いた時間が取れない。ようやく今日、夜、飲みに行くという約束で、若林のフォルツァ・ドンナへ行くことになった。エルさんも、二十歳になってバイトが終わるとバイト先のご主人から、一杯誘われたりして、大分、お酒のほうも鍛えられているらしい。そこで、かーたんとエルさんとオカブとで五時半過ぎに家を出た。予約の六時にちょっと遅れてフォルツァ・ドンナ到着。マスターの威勢の良い「いらっしゃい!お待ちしておりました!」という声に迎えられる。金曜の晩とあって客の姿がちらほら。真ん中の四人席に案内される。さて、ドリンクに生ビール、エルさんはカシス・グレープなるもの、かーたんはいつものサングリアで乾杯。エルさんとはバイトのこと、学校のことなどいろいろ話した。普段じっくり話す機会がないので、こうして親子水入らずで、酒杯を前に心置きなく話せる場は嬉しい。エルさんも普段は親父の前では無口だが、今日はアルコールの効力によってか、口も軽くなり、楽しい団欒となる。この子は、両親に似て、大変な健啖家で美味しいものには目がない。そこで料理もガンガンとり、がつがつ食う。なにせ、安くてうまいのがこの店のいいところ。これだけ飲んで食って、お支払は12,250円!だからこの店好きなんだよね。また来よう。4月から新年度が始まるエルさんの大学生活に乾杯!
ジョッキに霜がまとわる冷たい生ビール!
カシス・グレープなるもの。
続いてオレンジ・グヮバなるもの。
かーたんのサングリア。
アミューズ三種。
蒸し鶏のピリ辛中華風サラダ。
生ハムとルッコラのサラダ。
エビの香草マヨネーズ和え
ナスとトマトのチーズ焼き。
生春巻きフォルツァ・ドンナ風。
野菜たっぷりのクリーム煮アンチョビ入り。
マグロとアボガドのタルタル。
春菊と菜の花・白身魚のフリッター。
豚の香草パン粉焼き。
ドルチェにバニラのジェラート。
フォルツァ・ドンナのエントランス。地下にあって入るところが少しわかりにくい。
娘とのはるたけなわの酒宴かな 素閑