昼のガスパール・オカブ日記

閑人オカブの日常、つらつら思ったことなど。語るもせんなき繰り言を俳句を交えて独吟。

2011年発表会

2011-06-26 13:53:00 | アート・文化

今年も音楽教室の発表会の季節がやってきた。梅雨の季節、雨が心配されたが、曇りの天気で、降られることはなさそうだ。ピアノの椅子、ギブアウェイのお菓子、パンフレット類、譜面台、ビデオなどの大荷物を運んで、タクシーに積み込む。今年も会場は『中町ふれあいホール』だ。ここは、まず希望の日時にブッキングできることと、立地が不便な変わりに、当教室の規模の発表会にとっては、うってつけの控え室などの施設が充実しているということで、考えうる会場としては最高の会場だろう。場所は東急大井町線等々力駅から徒歩15分。拙宅からタクシーで20分ほど。この立地の悪ささえなければ、何も言うことはない。9時に会場着。先方の係員と打ち合わせをしてから、会場設営。一緒に参加してくださる先生が、作業の多くを引き受けてくれて、大いに助かる。子供たちが10時半から三々五々、会場に到着して、リハーサル。今年は、ハイドンのソナタを引く予定だった、小学四年生の子が前日から高熱を発して参加できなくなり、残念なことに、スター級を欠いた形になる。さて、13:30から本番開始。幼稚園年長組の子から始まる。親御さんも集まって、70人収容の会場はほぼ満席。ピアノを演奏するわが子を見る、親の視線は熱い。演奏の巧拙はあるが、どのこも真剣に弾いている。真剣さのあまり、リハーサルで思い通り弾けなかった子が思わず、泣き出してしまう場面もあったとか。第二部のトップ・バッターとしてオカブの出番。フルートの独奏でジョリベの『五つの呪文』。何回かとちってあまりいい出来ではなかった。フィナーレのかーたんはシューベルトの歌曲と、『セヴィリアの理髪師』からのアリア。高音が苦しそうだったが、まずまずの出来。今年もかーたんの高校時代の親友が司会を引き受けてくれた。かーたんのピアノ伴奏は二期会のピアニストをお願いした。終了後記念撮影をして、撤収、タクシーに荷物を載せて、帰宅。さすがに疲れた。夕食はスーパーの出来合いの寿司。これで年間の一大イベントが終わった。かーたんご苦労様。

 

6月のピアノの会の晴れ着かな     素閑

 

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メトロポリタンオペラ『ランメルモールのルチア』観劇

2011-06-12 06:13:00 | アート・文化

かーたんと、6月12日、東京文化会館へメトロポリタンオペラ『ランメルモールのルチア』を見に行ってきた。かーたんはここ数年、ルチア役のディアナ・ダムラウの大ファンで、来日が決まって以来、この日を心待ちにしていた。しかし、東日本大震災の原発事故の影響で、ネトレプコが公演をキャンセルするなど、主役級の歌手のキャンセルが相次ぐ中で、ダムラウの来日も危ぶまれていた。なにせ、去年、男の赤ちゃんを生んだばかりで、しかも環境問題に敏感なヨーロッパ人。公演自体がキャンセルになるなら、まだ許せるが、ダムラウが来なくて代役で公演となったら、最悪だとかーたんと話していた。しかし、蓋を開けてみたら、彼女は、赤ちゃんと母親同伴で来日。これを知ったとき思わず万歳を叫んだ。

舞台は当たり前だがやはりルチアの狂乱の場が山。消え入るようなピアニシッシモの歌唱が、しーんと静まり返った客席と舞台の間にとてつもない臨場感を与える。前半の狂乱の場があまりにも素晴らしいので、これも狂乱の見せ場のエドガルドの亡霊を呼ぶシーンもかすんでしまった。

ダムラウが事前に記していたが、一音一音に曲の解釈を込めて、歌唱と演技が一体となった、名演。一つの音も聞き逃せない緊迫の舞台だった。ただ、客席に空席が目立ったのはちょっと気になった。

舞台がはねて、サイン会があった。かーたんは、もうダムラウの追っかけ状態。渋谷で買った日本手工芸の錦の物入れにメッセージを添えて、ダムラウに渾身の挨拶。見てるほうも疲れた。

いやー、凄い一日だった。ブラーヴァ!ダムラウ!

 

  歌劇場妖しの美妓や梅雨の晴れ     素閑

 

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蓮月庵へ行って来た

2011-06-09 07:16:00 | グルメ

20112_3 東京は池上の老舗蕎麦屋『蓮月庵』に行って来た。もちろん、蕎麦を食いにだけの目的でわざわざ池上くんだりまで行ったわけではない。ビクターのラジカセが壊れてしまったので、池上にあるサービスセンターへ修理に出し、引き取りに行くので出かけたわけだ。

『蓮月庵』は何週か前の『アド街ック天国』で放映されていたので覚えていて行きたくなった。

右は『蓮月庵』の外観。

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昭和の初期の建物だそうで、レトロ感漂う。

 

右は店内。これもレトロですね~。

 

 

 

 

 

 

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これもレトロな品書きと金魚鉢。

レトロづくし。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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まずは熱燗で蕎麦屋酒。

 

 

 

 

 

 

 

 

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盛り蕎麦二枚、一枚450円也。

味はと言うとちょっと疑問。麺に腰がなく、汁も鰹出しではなく、イリコか何かを出しに使っているようだった。

この店は、純粋に蕎麦を味わうと言うよりも、その建物のレトロ感と、親父さん女将さんのこれまた時代がかった風貌を楽しむために訪れると割り切ったほうがよさそうだ。

注文も、狸うどんにカツどんなど、町の蕎麦屋さんの定番を頼むのが良かったと思う。

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ざるうどん500円也。

 

 

 

 

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田楽。値段は忘れた。

とにかく、食べ物の味よりも、その店構えの大時代模様に度肝を抜かれる店だった。

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帰りに池上本門寺に寄った。

帰路はバスで池上駅まで。池上線で旗の台で大井町線に乗り換え。二子玉川まで出て、三軒茶屋へ。大荷物を抱えていたので、三軒茶屋から代沢小学校までバス。

あー、疲れた。

 

 

 

本門寺門前の蕎麦屋で汗を拭き   素閑