昼のガスパール・オカブ日記

閑人オカブの日常、つらつら思ったことなど。語るもせんなき繰り言を俳句を交えて独吟。

2013年イースター

2013-03-31 19:26:00 | 日記・エッセイ・コラム

今年のイースターは3月の末日、年度の最終日である。
これまでも説明してきたが、イースターはキリスト教の祝祭日で、毎年、日にちが変わる。日にちの決め方は、春分の日から数えて最初の満月の日の直後の日曜日ということになる。
イエス・キリストは、弟子たちとともにイェルサレムに入り、ゲッセマネで祈り、最後の晩餐を共にし、イスカリオテのユダに売られ、いわゆる俗説としては「13日の」金曜日に十字架刑に処せられた。そして3日後の日曜日に、マグダラのマリヤらの見る前でよみがえった。すなわち死して後、よみがえり永遠の命を得て、天に昇ったのである。これを祝うのがイースター、復活祭である。
この背景にある宗教的な意味としては、人間の必然的運命である死を止揚し、絶対的な存在であることをイエスが顕在したなど、いろいろ述べるとややこしくなるので、筆をとどめておく。
当然、キリスト教会では復活祭を祝う行事が行われる。カトリックでは復活祭のミサが、プロテスタントではイースター礼拝がもたれる。うちの教会でもイースター礼拝があった。
ただ、これも何度も言っているが、うちの教会では、イースター礼拝と、召天・永眠者記念礼拝という教会関係者の物故者の法要みたいのを同時にやる。これも再三再四言っているが、オカブはこのやり方には密かに反対している。キリストの復活と召天者の復活をイースターで結びつけるのは無理があろう。
イースターは純粋に祝うべきである。
キリスト教の召天者の記念行事は万霊節と言って、10月の終わりの日曜日に記念礼拝を捧げる教会が多い。これはハロウィンと多少関係なくもない。
何のかんのいいながら、オカブは礼拝の奏楽でフルートを吹き、祝いの食事会に招かれ、イースター・エッグをもらってきた。

復活祭ながためにぞ祝いたり     素閑

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鯛のポワレ

2013-03-24 18:56:00 | グルメ

引き続き玄米食用のおかずのご紹介。
今日はちょっとご馳走で、先般お披露目した「土臭い」玄米食に合うおかずではなく、ちょっと洋風の洒落た一品。
今年は鯛が安い。なぜかは知らないが、スーパーでは大衆魚並みの値段で売られているときがある。これは買わないわけにはいかない。そこで買ってきた鯛で作ったおかずがこれ。
白身魚のポワレはフレンチのポピュラーな献立である。それを晩御飯のおかずに、お手軽にと思って作った。玄米の御飯にもよく合う。火を入れるときに使うバターは無塩バターを使った。
まずは美味しくいただいた。

春の燈や昭和の香りしらじらと    素閑

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茄子の素揚げ鶏そぼろあんかけ

2013-03-23 18:38:00 | グルメ

かーたんが病と闘っているのを機に我が家の食生活を根本的に改善しようということになった。まず、ご飯は玄米食。調理に砂糖は一切やめて甜菜糖をつかうことになった。
玄米は、初めに食べた感じは、やはり違和感があるが、食べ慣れてしまうと、結構、美味しくいただける。ただし、玄米を「美味しく食べる」ためには、食味に関する、感覚を大幅に転換しなければならない。
白米は、どんなおかずでもこれを白いご飯で食べたらさぞうまいだろうなあ、と思わせる摩訶不思議な魅力がある。白米はシテ、ワキで言えば、食事の絶妙なワキであって、一緒に食べる副食物の美味を引き立たせ、自らは脇役であるにも関わらず、さりげなく自己主張して、ある面、主役である料理の先に立ってしまうという離れ業をやってのける。
しかし、白米と一緒に食べるのがうまいと感じる副食物は、辛い辛子明太子であったり、脂がジュウジュウ言っているとんかつや焼き肉といった、現代の食生活ではむしろ控えるべきとされる食物がほとんどだ。塩分も脂肪も、生物が生存するためには不可欠な物質・栄養素なのだが、それが過多になってしまっている昨今の食事情では、医学的にも脳卒中や、心筋梗塞の原因とされる。
それに対して、玄米を主食とすると、そのような「派手な」塩っ辛いものや、脂っこいものは欲しくなくなる。むしろ土臭い素朴な副菜物が玄米には合う。つまり、玄米を美味しく味わうには、普通にご馳走とされる、派手な「ハレ」の食物を美味いと感じる感覚から、180度の味覚の切り替えが必要になってくる。そこには、土臭い野菜や味噌や薄味の醤油で味付けされた、いわゆる「派手」でも「ハレ」の料理でもないけれど、そこはかとない滋味の香りがする食べ物を味わう感覚を必要とする。そこで、玄米食のためのおかずの発見がまず最初に大切だ。
そんなわけで、オカブはかーたん孝行も兼ねて、玄米に合う料理の開発に乗り出した。
この「茄子の素揚げ鶏そぼろあんかけ」もその一つ。簡単に作り方を記しておくと、鶏の胸ひき肉を炒め、減塩しょうゆ、甜菜糖、味醂で味を調え水を加え、片栗粉を溶いて入れる。茄子を適宜に切り、リノール油で素揚げし、さきのあんをかけて出来上がり。
玄米食はネットで調べたところ、栄養的、健康維持に関して、一長一短があるようで、玄米そのものを食べたからと言って、一朝一夕で健康になれるというものではないらしい。むしろ、玄米に合う副食物との総合的な食生活の改善によって、生活習慣病などに打ち克つ方策を手に入れられるようだ。

長閑かな妻の夕餉を賄いぬ     素閑 

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下北沢駅の改修

2013-03-22 03:31:00 | 日記・エッセイ・コラム

東京都内の小田急線の複々線化、下北沢近辺の地下化の工事が始まったのは、その着手から数えて、もう十数年もたっているだろうか?
いよいよきょうで旧小田急線の駅の見納めの日がやって来た。
これからは地下ホームと地下線路で梅ヶ丘~下北沢間が結ばれるという。
まあ、この線路と駅の改修工事は序の口で、下北沢駅一帯の再開発が本丸である。下北沢駅周辺は、細い道が入り組んでいて誠に複雑、歩行者としても自動車運転手としても実に不愉快な様相を呈している。これをざっくりときれいに整理してくれるなら言うことはない。
ただ心配なのは今の区長が余計な口出しをしなければいいということである。
しかし、駅前の建物が次々に立ち退き、下北沢のアメ横こと食品市場の店もほとんどが閉ざされている中、朝から飲める怪しげな「居酒屋?」として名高い「三好野」は意気軒昂、多くの客を集めて営業していた。下北沢周辺が便利になってほしいのは言うまでもないが、こういう昔からの文化的なカラーは残しておいてほしいものである。

鉄路のび春日に照らされ長々と     素閑

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満開の桜

2013-03-22 03:14:00 | 日記・エッセイ・コラム

今年の桜は異様に早い。今日3月22日で東京地方はほぼ満開である。野暮用のついでに近くの北沢川緑道の桜を見に行く。
なるほど、蒼天に照り映えて見事なものである。
なんといっても、日本の情緒の半分以上を、桜の花が支えているといっても過言ではないだろう。
かーたんを携帯で呼び寄せ、ビールとちーかまでささやかな花見。
今年の花見は、辛気臭い余計なことを考えず、陽気に行きたい。

さくらばな盛りは久しとわにまで     素閑

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かーたんの退院

2013-03-19 02:59:00 | 健康・病気

かーたんが一週間の入院を経て、今日、退院してきた。入院先は駒沢公園の向かいの国立医療センター。
実は、検診でマンモグラフィ写真撮影をしたとき胸部に影があると指摘され、かかりつけのお医者さんが、医療センターへすぐに紹介状と診察の手続きをしてくれた。そして下された診断はごく初期の乳癌。それを聞いた時には頭が真っ白になった。
しかし、心配することはないですよ、との主治医の先生の言葉を信じて、希望の光が見えてきた。
12日に入院して14日に手術、予定通りいけば19日に退院というスケジュールが決まった。
入院中はオカブは手術日はもちろんのことほぼ毎日、病院に通い詰めていたが、ちょと手術日のことは自分にとっては衝撃的だったので敢えて書かない。
しかし、手術は無事終了し、ごく初期に発見された軽い癌だったということもあり、まずは胸をなでおろす。
術後の経過は良好で予定通りの退院。
オカブが8時過ぎに迎えに行ってタクシーで帰ってきた。
夕飯はみんなで集まって、かーたんの退院祝いである。美登利寿司の出前を取った。
しかし、食うほうが先行しているかのようだが、あくまで主役はかーたんである。
かーたんは今回は化粧をしていないので写真で出演したくないとのことである。
ただ、絶対にかーたんの今後の回復と全快を心から祈る。
かーたんは4月1日から放射線療を受けに病院に通うことになる。闘病生活はまだ続く。

三月の花よ咲け咲け地を覆え     素閑

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雛祭り

2013-03-03 05:23:00 | 日記・エッセイ・コラム

また今年も桃の節句の季節がやって来た。3月3日が迫って慌ててお雛の人形をひっぱり出してきて飾るのは毎年のこと。
我が家は、オカブを除いて、女三匹。しかもその血液型が全員AB型。オカブ一人がA型である。しかも、仮にエルさんが来年、教員採用試験に受かったら、うちの女は全員が「先生」である。まったく空恐ろしい。
しかし、この桃の節句、日本人の季節感への愛着というか、四季の微妙な変化に対する感受性を表してまことに結構なものであると思う。
今日の晩餐はチラシずしに、蛤と菜の花のお吸い物。
ただ、エルさんは深夜までバイト。もう大学四年で、就職にうかうかしてはいられないとはいえ、少し、この子にも余裕のある大学生活を送らせたかった。

雛の宿おんなみたりの血筋かな     素閑