今年のイースターは3月の末日、年度の最終日である。
これまでも説明してきたが、イースターはキリスト教の祝祭日で、毎年、日にちが変わる。日にちの決め方は、春分の日から数えて最初の満月の日の直後の日曜日ということになる。
イエス・キリストは、弟子たちとともにイェルサレムに入り、ゲッセマネで祈り、最後の晩餐を共にし、イスカリオテのユダに売られ、いわゆる俗説としては「13日の」金曜日に十字架刑に処せられた。そして3日後の日曜日に、マグダラのマリヤらの見る前でよみがえった。すなわち死して後、よみがえり永遠の命を得て、天に昇ったのである。これを祝うのがイースター、復活祭である。
この背景にある宗教的な意味としては、人間の必然的運命である死を止揚し、絶対的な存在であることをイエスが顕在したなど、いろいろ述べるとややこしくなるので、筆をとどめておく。
当然、キリスト教会では復活祭を祝う行事が行われる。カトリックでは復活祭のミサが、プロテスタントではイースター礼拝がもたれる。うちの教会でもイースター礼拝があった。
ただ、これも何度も言っているが、うちの教会では、イースター礼拝と、召天・永眠者記念礼拝という教会関係者の物故者の法要みたいのを同時にやる。これも再三再四言っているが、オカブはこのやり方には密かに反対している。キリストの復活と召天者の復活をイースターで結びつけるのは無理があろう。
イースターは純粋に祝うべきである。
キリスト教の召天者の記念行事は万霊節と言って、10月の終わりの日曜日に記念礼拝を捧げる教会が多い。これはハロウィンと多少関係なくもない。
何のかんのいいながら、オカブは礼拝の奏楽でフルートを吹き、祝いの食事会に招かれ、イースター・エッグをもらってきた。
復活祭ながためにぞ祝いたり 素閑