北澤税務署に行く野暮用があった。いつもならチャリですっ飛ばしていくのだが、今日は冬晴れの素晴らしい天気で、それではもったいない。そこで北澤川緑道沿いに円乗院に寄って、ついでに羽根木公園にも寄って忙中閑あり冬陽の一日を楽しんでこようとスケジュールを組んだ。
右は北澤川緑道。10年ほど前に舗道だったものが、人口疎水が流れるようになった。時々、真鴨などが飛来して、水面を泳いでいる。
流れのほとりには、様々な植物が植えられている。このプロムナードはまことに好ましい。
円乗院は真言宗豊山派。天正十八年創建の古刹である。伝承では代田の地名の源となった、古代の謎の巨人、ダイタラボッチとも円の深い寺だと言う。また正月には、伝承の代田餅つき歌とともに、餅つきが行われる。
円乗院の庭園。まことに風雅なものである。しかし、一寺院でこれだけの施設を維持していくのは、大変なことだろうと思う。寺ってそんなに儲かるの?とあらぬ方向に思いが行ってしまう。しかし泉水も流水もあるし、維持費だけでも大変であろう。
柳の枝振りといい、庭はよく手入れされている。
都会の真ん中にこんな空間があるのは、安らぎをもたらす。寺が儲かっていても許せる気分。
まことにまことに風雅な庭園であった。
羽根木公園に行く。これは東松原側の正門。どうやら羽根木公園は西側が正面のようだ。オカブが少年の頃は「根津山」と称して、よく悪童らを誘って遊びに行ったものである。
羽根木公園の梅林。もちろん花の季節にはまだ早い。魁となる花の訪れが、春の訪れの兆しである。
猫が気持ちよさそうに日向ぼっこをしていた。あまり気持ちがよさそうなのでカメラに収めた。
黒松の叢林が好ましい。子供の頃、よくかくれんぼや鬼ごっこをしたものである。
公園をめぐる道。一周600mほどあり、よいジョギングコースとなっている。
「第三の男」のラストシーン?いえ、羽根木公園です。第三の男のは「聖マルクト墓地」の並木道だったかな?
並木道維納の冬は鈍色らし
素閑
枯れ芒陽に照り人なくしじまかな 素閑
わずらいもなしや猫の日向ぼこ 素閑