昼のガスパール・オカブ日記

閑人オカブの日常、つらつら思ったことなど。語るもせんなき繰り言を俳句を交えて独吟。

ル・グラン・コントワーの閉店感謝ウィークに行ってきた。

2012-10-28 18:16:00 | グルメ

この前の10月の日曜日に、経堂の『ル・グラン・コントワー』に行ったと思ったら、それを追うようにして、閉店の案内のハガキが来た。まことに下北沢、経堂と名店として親しまれた老舗がまた去ってしまうと思うとさびしい限りである。この店が下北沢にあるときには、かーたんとのデートやまだ幼きエルさんの誕生日などにたびたびお邪魔させていただいた私たち家族にとっても、想い出深き店である。そこで、閉店お客様感謝ウィークの最終日、28日の日曜日にたびたびと重なりはするがかーたんとディナーに行ってきた。今日はイベントにかけて特別ムニュの2択。8,000円のムニュを頼む。ワインはアペリティフからシャンパーニュ。料理はこの上なく美味しかった。しかし、寂しい。ただ、オーナー・シェフである菅沼さんに挨拶したら、明るい表情で、次の開店に備えて若々しい野心をたぎらせているようだ。安心した。アントレの頃に隣に座った客がなんとご近所の外科のK先生であった。しばらく、ローカルな話題に花が咲く。苦いエクスプレス・コーヒーをじっくり味わい、菅沼さんの見送りを受けて店を出る。10月31日が最終営業日だそうだ。
そぼ降る雨に濡れながら、バスで経堂、代沢小学校と帰った。家に着いたら10時近かった。

秋時雨店閉ずる人別杯や   素閑

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いつもながらのテーブル・セッティング。

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アミューズ。真ん中のはプチ・トマトの飴掛け。

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ワイン。シャンパーニュのブラン・ド・ブラン。

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プルミエール・アントレ。スモークサーモンのクリーム包み。トマトソース。

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かーたんのアントレ。フォアグラのロティ。

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オカブのアントレ。鴨のパテ。

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オニオングラタン。

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オカブのプラ。和牛頬肉の赤ワインソース煮。

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かーたんのプラ。和牛フィレ・ステーキ。

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デセール。フルーツのジュレにグラース、クリームとブリュッセル風ワッフル。

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オーナーシェフの菅沼さんと。テレビ番組『料理の鉄人』も優勝者でもある。またの再会を約して。

 


三茶・楽市&大道芸に行ってきた。

2012-10-21 17:59:00 | 日記・エッセイ・コラム

日曜の午後、三茶・楽市&大道芸のイベントをかーたんと見てきた。これは三軒茶屋の商店街を中心の会場に、フリー・マーケットの露店や、ミニ演劇、パフォーマンスなどの大道芸を一堂に会して公開しようという、いわば町興しのようなもの。まあ、出店も見世物もそれほど一見の価値ありというほどのものではないが、物珍しさにつられて、この日は三軒茶屋はものすごい人出だ。まずは北澤川緑道のフリマを冷やかし、茶沢通りを中心に繰り広げられる大道芸を観る。しかし、パフォーマンスを観ようにもすごい人だかりで落ち着いて見てなどいられない。北澤川緑道、下の谷商店街、茶沢通り、世田谷通り、栄通りと廻って、西友で晩のおかずの材料を買って帰った。

秋冷の陽差し恋しき祭りかな     素閑

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駒場公園に行ってきた。

2012-10-13 16:57:00 | 日記・エッセイ・コラム

晴天の秋の休日の一日を利用して、かーたんと駒場公園に行ってきた。この公園は、前田利為侯爵の邸宅だったもので、侯爵が陸軍中将時、ボルネオ方面司令官の折、戦死した後は、旧中島飛行機に買い取られ、戦後進駐軍に接収され、その後に都に寄贈され、都立公園になった。さらには都から目黒区に移管され、今は目黒区立の公園として一般に公開されている。その園内には日本近代文学館が併設されている。拙宅から20分ほどのプロムナードだ。
到着後、早速、邸内に入り、玄関脇の広間に喫茶室が設けられているのを見つけた。その名も「カフェ・マルキール(侯爵様の喫茶店)」そこでかーたんはコーヒー、オカブはアップルジュースなどを飲んで寛いでいると、午後2時からボランティア有志によるガイデッドツァーが催されるという。せっかくだからツァーに参加することにする。この邸は全体的には、イギリス・チューダー様式を取り入れ、そのほかにもイタリア風、ギリシャ風、アール・ヌーヴォー風などの様々の意匠をその建築様式や、室内装飾に取り込んでいるという。このツァーの解説で、一時、テレビで活躍したマナー評論家の酒井美意子女史が前田利為侯爵の長女だということを図らずも知った。
しかし、まったく今日は天気晴朗である。外の庭園では、どこかの幼稚園が貸切にして運動会などをやっている。まさに運動会日和である。
運動会が済んだ庭園で、おにぎりなどを食べ、家路についた。

空遠し五十路の半ばの秋晴れや     素閑

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前田侯爵邸。正面玄関を庭園側から見る。

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玄関脇の小室。菊子侯爵夫人が習い事の折などに使用したという。Legrandcontoir2_6

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同上。Legrandcontoir2_4

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二階へ上がる正面階段。これだけの規模を持った階段を持つ洋館は日本でもまれという。

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一階大広間の窓。庭園を望む。

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階段のステンドグラス。夜会の際などに主人を映えさせるために地味目の装飾にわざとされているという。

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喫煙室。大広間からの視界を外れ、夜会に際の密談などに用いられたという。

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庭園側から前田侯爵邸洋館を望む。

 


結婚記念日をル・グラン・コントワーで

2012-10-07 20:39:00 | グルメ

今年も10月が巡ってきた。わが夫婦の結婚記念日は10月10日の旧体育の日で昔は祝日であった。しかし、体育の日が移動祝日になったため、その後は毎年、直近の休日に結婚記念日のセレモニーをやることにしている。今年もいつもと同じように、『フォルツァ・ドンナ』で食事でもしようかと考え、店に電話したところ誰も電話に出ない。この前、行ったときマスターが、10月にまとめて休みを取ると言っていたので、ここのところは店のバカンスで閉店なのだろうと納得する。さて、さすればどうするか?替りの候補になる店に予約の電話を入れてみるが、さすがに3連休、どこも予約満席で断られる。困った。そこで、下北沢に店があったころ、行きつけだったフランス料理店『ル・グラン・コントワー』の経堂店に電話してみる。すると運よく予約が取れた。そこで、6時に予約をして、かーたんと代沢小学校から経堂行のバスで経堂へ。小田急線経堂の駅前は、すっかり様変わりしてしまって、見違えるばかり。バスが早かったので5時半にはついてしまったが、まぁ良いということにしてご入店。ちょっと贅沢をする覚悟をしてきただけあって、なかなか雰囲気のあるインテリアの店構え。食前酒にキールをとり、メニューの検索。結局、ディナー・コースのフル・コースを二人前頼んだ。ワインは結婚記念日を祝ってシャンパーニュ。アントレはかーたんがフォアグラのシューをとり、オカブは真鯛のカルパッチョ。魚は二人とも鱈で、肉はオカブが鴨、かーたんは牛フィレステーキ。デザートにソーテルヌまで頼んだ。料理は言うまでもなく美味であった。菅沼さんがいたら挨拶しようと思ったが、生憎不在だった。お支払いは締めて25,400円。なかなかリーズナブルである。満足満足。来し方を振り返ってみると辛いこと、山あり谷ありだったが、まぁ悪い人生ではなかったな。かーたんに感謝。また来よう。
9時過ぎのバスで代沢小学校へ・・・ご帰館。

追伸:このささやかな記念日パーティーの後、追うようにして、ル・グラン・コントワー経堂店閉店の案内はがきが届いた。さびしい限りである。菅沼さんはどこか場所を替えて、お店を出されるのだろうか?ぜひ、もう一度、新生ル・グラン・コントワーに期待したい。

体育の日めでたき祝いもあまた重ね     素閑

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かーたんのコンサート

2012-10-06 13:49:00 | アート・文化

かーたんが所属する二期会のブロック活動のコンサートが蒲田の『ギャラリー橋本』であった。オカブも荷物運びやら写真撮影などの雑役で引っ張り出された。小さな会場だが50席余りの席は満席。なかなかいい出だしだ。まずは、『ローレライ』。かーたん以外の、ソプラノとピアノとアコーディオンのメンバーは銀座のビアハウスの演奏仲間なのでこういう曲はのりがいい。一部の終わりは『メリー・ウィドウ』から、『ヴィリエの歌』と『女・女・女』。にぎやかに前半の幕を閉じた。今日はキャロラインの誕生日で招待してあったので、ハッピーバースデイの合唱もできた。第二部はみんなで歌いましょうコーナーが主体。聴衆の年齢に合わせて日本の伝統的な唱歌を中心に盛り上がった。
かーたんの『ウィーンわが夢の街』に続いて、『シャンパンの歌』で大団円。『オーシャンゼリゼ』がアンコール曲。沸きに沸いた熱いコンサートだった。
今回はアコーディオンも入り、MCを主に担当したSさんの語りも軽妙で、また二期会仲間のスタッフの合唱も入り、親しみやすくフレンドリーな会作りが行われた。
コンサートが終わって、スタッフとキャストで蒲田の駅前の『つぼ八』で打ち上げ。ビールのジョッキを重ねてプロージット!。
いい一日だった。

秋の雨妻の小言の煩わし     素閑

 

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