ここのところ何回か所用があって、週末にかーたんと銀座に出てきている。今日も銀座で楽譜の購入。もちろんかーたんのお付き合いである。このところ金遣いが荒くなってきている。少し節約しないと・・・そんなわけで今日のランチは「がんこ寿司銀座四丁目店」でいろどり弁当お造り付き。なにやら細々したおかずが多種ちりばめられていて見ていて楽しい。卯の花などもついている。このお弁当という日本の食事形態・・・それには松花堂弁当や縁高料理も含めていいと思うが・・・はまことに視覚的にも味覚的にも美しく、世界に誇るべき財産だと思う。ご飯はアサリの蒸し寿司。もちろんビール付き。。弁当二人前とビール二杯で締めて5028円。このがんこ寿司の店のランチは銀座のちょっとした食事におすすめである。あー、美味しかった。ご馳走様。
春兆し流れに任せむ世渡りは 素閑
建国記念日である。この日は毎年、かーたんの誕生日である。
そこで、今日はかーたんの誕生日を祝って、特別・盛大なイベントを企画した。
日比谷の変身写真サロン「オプシス」でかーたんのブロマイド用写真を撮って、その後、表参道の「カフェ・ラントマン」でディナーを楽しもうという趣向である。
「オプシス」の予約は4時だが、事前の打ち合わせがあるので2時半には家を出る。
家からバスで渋谷へ、渋谷から地下鉄で、銀座。銀座から「オプシス」のある日比谷シャンテまでは歩いた。
さて到着。入念な打ち合わせの後、早速、ヘア・メークとメーク・アップ。どんどん変わっていく、そのバケラッタ振りが凄い。
1時間ほどのメークで写真撮影。これが延々、約1時間ほどかかる。待つ身は辛い。
渾身の写真撮影が終わり、出来上がった13枚の中から好きなものを選べという。基本料金はメークと写真撮影までで、写真の複製はデータでも、焼き増しでもオプション価格である。あまり景気よく選ばれても困るので、適当な2枚にしておいた。
さて、イベントの1弾目が終了して、いよいよメインのディナーである。
日比谷から千代田線で、表参道まで。表参道B2から徒歩30秒でAOビルの中に目指す「カフェ・ラントマン」はある。
このレストランは、ウィーンのブルク劇場の隣にある、ウィーンの老舗カフェのフランチャイズ版である。日本では、小田急グループの「ジロー・レストラン・システムズ」が運営している。
本店の様子が知りたい方は下記を参照してください。
さて、この表参道の「カフェ・ラントマン」は小田急グループの経営とはいえ、インテリアも料理も本格的である。本場のウィーン料理を堪能する。
ビール3杯とカンパリ・オレンジ、前菜にターフェルシュピッツのゼリー寄せとロールハムサラダ、メインにヴィーナー・シュニッツェルとターフェル・シュピッツとグラーシュの3皿、食後にカイザー・シュマーレンとブフテルン、カフェは、マリア・テレジアとモーツァルト、お値段締めて13400円。財布にもリーズナブルである。
シュニッツェルはその昔、オーストリア・ハンガリー帝国がハプスブルグ朝だったころ、ラデツキー行進曲で名高いラデツキー将軍が、ミラノ遠征の際、ミラノ風カツレツのレシピをウィーン宮廷料理に持ち込んだという言い伝えがある。揚げ色の黄金色がハプスブルグ王家の栄光を表しているとも言われている。
ターフェル・シュピッツは牛肉と野菜をボイルしただけといういかにもシンプルな料理。質実剛健を好んだオーストリア王家のカイザー・フランツ・ヨーゼフ皇帝が好んだと伝えられる。
グラーシュはハンガリーからの伝来料理で、ハンガリー特産のパプリカ味で仕上げられている。
カイザー・シュマーレンは、干しブドウ入りのパンケーキをちぎって、粉砂糖をかけ、アプリコット・ジャムを添えて食べるという、こちらも至って簡単なお菓子。これも質実剛健を旨としたフランツ・ヨーゼフ帝が好んだことから、「カイザー」の名称がつけられた。
どの料理も美味しい。この前来た時よりも、どの料理も、ボリュームが増しているように思えた。ケーキのアップフェルシュトゥルーデルやトルテ類が品切れになっていたのがやや不満。
今晩はかーたんと素敵なひと時を過ごした。また来よう。
帰りは寒風吹きすさぶ中を徒歩で渋谷まで出る。渋谷からバスでご帰館。10時を回っていた。
我が妻の生まれし建国記念の日 素閑
今日は朝から顧客訪問。土曜にもかかわらず、先方が店を開けているので、こちらも営業をかけないわけにはいかない。そこで、溜池山王まで行ってきた次第。その後茅場町に回って、ご帰宅。今日はかーたんが大学の同窓会で留守。エルさんは夜はバイトなので夕飯は一人でとらなければならない。
そこで太子堂の久仁に行ってきた。
夕方6時のご入店。
テーブル席は空いているがカウンターは満席の状態。なんとかおっさんとお兄さんの間に割り込ませてもらう。
まずはレモン・サワーと煮込みで始めることにする。美味い。
焼き物で、カシラ、レバー、子袋を塩で2本づついく。このモツ焼き物、1本100円という破格の値段である。
隣の京都から出てきたというおっさんと話が弾む。おっさんはオカブのことを「お兄さん」と呼ぶ。そこでオカブもおっさんのことを「旦那さん」と呼んで意趣返しをした気分になる。
とにかく、このおっさん、関西人らしく、ソウルミュージックや、歌舞伎のことなど話題が広く、よく喋る。その上、気安く話しかけてくる。まあ適当に付き合っておく。
焼き物2弾目で、ハツ、シロ、ガツを塩で2本づつ。それに子袋の刺身。おっさんから勧められた「ホイス」なる酒をいく。締めに、蕪とキュウリの糠漬け。この糠漬けは天下一品。
この店は、前にも書いたが、一部では「神店」との評価が高い。
家から5分の所にあるのだからもっと頻繁に来ても良いだろう。
お支払は鱈腹、飲んで食って3750円。確かに名店である。
余寒の夜話し込みたり旅の人 素閑
今月から来月にかけて、世間では年度末である。オカブも大したことのない残った案件から取りこぼしのないよう、結構気を使う、世間並みに忙しい2月、3月である。ビールでも飲んで、寝ていたい気もするが、そうはいかない。今週末は三連休なのだが、土日もなく、休日営業である。
今日は横浜まで顧客訪問。感触からして取れるか取れないかは微妙なところ。まあ、どちらかというと危ないほうの商談である。まあ、取れなかったら、来季何とかしよう。至って、気楽なものである。
帰宅して、ぐったり。もう何もしたくないのだが、山のように書類仕事がたまっている。これをかたずけるためにひと踏ん張り。
夕飯はかーたんが舌平目のムニエルを作ってくれた。家で食うには珍しい料理である。夕飯で栄養をつけて、頑張ろう!
節分である。この前、正月を祝ったと思ったのに、月日の経つのは驚くほど速い。
午前中、教会へ行って、昼過ぎから教会学校教師会。それが終わって、千歳烏山までかーたんのお婆ちゃん(母)のお見舞い。
家へ帰ってきて、節分の行事として恵方巻きを食う。
この「恵方巻き」、どうやら関東古来の行事ではなく、関西から渡ってきた風習という。どうも、昔からの馴染みがないし、敢えて、こんなものをスーパーの商業主義に乗せられて、食う気は起きないのだが、かーたんからの、毎年、娘も好きだからという理由で押し切られる。
今年の恵方巻きは、下北沢の「オオゼキ」に入っている、「美登利寿司」謹製の海鮮恵方巻き。結構なお値段がした。
今年の恵方は南南東という。この「恵方」とは歳徳神のいる方角というが、クリスチャンがこんなものに乗せられるのもどうかと思うが、まぁ目くじらを立てることもあるまい。今年は南南東に向かって、一言も口を利かず、この巨大な海苔巻を頬張った。
節分や追儺の鬼も居らぬ家 素閑