昼のガスパール・オカブ日記

閑人オカブの日常、つらつら思ったことなど。語るもせんなき繰り言を俳句を交えて独吟。

伊豆熱川

2010-08-24 20:15:00 | 旅行記

24日から26日まで伊豆、熱川に行って来た。宿は「熱川ハイツ」。温泉とはいっても、単なる物見遊山ではなく、研修会への参加の目的で言ったわけだから、ほとんど宿の会議室に缶詰である。2日目のエクスカーションにも行かないで、温泉に入りビールを飲んで半日を過ごした。だから、観光の満足と言う意味ではなんの面白みもない旅行だった。ただ、食事はすこぶるご馳走だったので、その画像を掲げておく。こんな舌の栄養をしょっちゅうしているわけではない。年に1回のご馳走である。

   大島を望む湯に入り秋を知る     素閑


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ペルノー

2010-08-07 19:35:00 | 日記・エッセイ・コラム

久しぶりに、アニスを飲みたいと思い、カクヤスで「ペルノー」を買ってきた。アニスはフランスへ行くと、必ずおなじみになるリキュールで、中でも、「アブサン」は、”アルコール中毒患者が飲む代表的な酒"として悪名をはせてきた。聞くところによると、その昔は、酒に入っているニガヨモギの成分により飲用の際、幻覚症状を起こすことにより、長らく販売禁止の措置がとられてきた。今はアブサンは禁を解かれ、酒屋の店頭に並んでいるが、ただし、ニガヨモギは使われず、その魔力を失い、飼いならされた猫のようにおとなしい酒になってしまった。ただ、古来よりこの酒の高名な愛好者はあまたおり、ユトリロ、コクトー、ゴッホ、その他退嬰的な芸術家の愛飲するところになった。ドガの名画『アブサント』は、かの画家の旧知の女優、エレン・アンドレがカフェでテーブルのこの酒を前にして二日酔いの眠そうな目をして座っているのを描いている。普通、アニスは水で割って飲むのが常で、さらには近来は氷を入れるのが好まれている。もともとは無色透明な酒だが、水を混ぜると白濁して、甘苦い薬臭い独特な香りと味を放つ。「アブサン」、「ペルノー」のほかに、「リカール」、「51(サン・カン・テ・アン)」などの銘柄が一般的だ。フランス人は、朝のカフェで、夜のバーで(カフェとバーというのはたいてい兼業していて、どちらも同じ店なのだが)この一杯を引っ掛ける。今日は暑い。冷房の効いた室内で、「ペルノー」を舐め舐め、うつらうつら半覚半睡の境に彷徨い、休日を過ごすことにしよう。         


        騒がしき世の中にあり昼寝かな     素閑


Photo Jpg