昼のガスパール・オカブ日記

閑人オカブの日常、つらつら思ったことなど。語るもせんなき繰り言を俳句を交えて独吟。

スクエア荏原ひらつかホールでコンサートを聴いた

2016-11-05 17:51:29 | 音楽

かーたんの友達のリサイタルを、武蔵小山の『スクエア荏原』まで聴きに行った。
大分、貫禄のついたソプラノ歌手であるが演奏が楽しみである。
その前に腹ごしらえ。
駅前の『大戸屋』に入った。
別に、大戸屋に入る義理はなかったのだが、目ぼしい店がここしか空いていなかった。
オカブは「冷たい蕎麦」二枚に熱燗一本。
かーたんは「ステーキ定食」なるものを頼んだが、写真を撮り忘れた。
「冷たい蕎麦」は一枚税込み472円だったが、なかなか美味かった。
酒も、八海山で決して安酒を飲ませて大枚をふんだくろうという訳ではない。
『大戸屋』をちょっと見直した。
オッと、肝心のコンサート。
ヴィブラートがちょっとひかっかて、ピアニシッシモになると音程が下がってしまうのが気になる。
しかし、一昨日にご親戚のご不幸があっての、本番なので、絶好調という訳にはいかないだろう。
舞台が跳ね、かーたんは主演者と挨拶を交わし、渋谷周りで帰った。

霜月や弱き西日を喜びて   素閑


 


作戦会議

2016-11-03 14:25:58 | グルメ

三茶に出た。
今晩のおかずの買い物である。
かーたんとである。
今度の日曜日に教会の臨時総会がある。
教会役員の補欠選挙もある。
先のエントリーでも申し上げたが、当教会はカルトのターゲットになっている。
役員の半数以上は、牧師も含めて親カルト派である。正直、キチガイ沙汰である。
その対策として、かーたんと策を練るために『きゃんどる』へ入って、ランチをしながら会議をすることになった。
ランチは美味かった。
策は功を奏するか?
不安ではあるが、神にすべてを委ねるしかない。
初冬の街に出て行った。

文化の日煮物の加減も濃い味に   素閑 


しつこいようですが、またビフテック・フリットを食べました。

2016-11-02 19:05:01 | お惣菜

寒い。
もう、冬が訪れたような気候だ。空はどんより曇り、時折雨がぱらつく。
風邪は快方に向かっているが、まだ全快とはいいがたい。咳込むときがある。
こういう時は栄養を付けねば。
というわけで、今日の晩御飯はステーキにすることにした。
かーたんは遅くまでレッスンということなので、今日の晩飯は別々にとることにする。
拍子木に切ったじゃが芋のフライ、ポンム・フリット(フライド・ポテト)をたっぷり添えて、毎度いつものビフテック・フリットである。
西友でステーキ用のアンガス・ビーフ100g187円というのを買ってきた。1パック740円ほどだから350gのステーキの一気食いである。
ビールもつけることにする。ビフテック・フリットにはビールである。
しかし、この焼肉料理、このブログでもさんざん言ってきたことなのであるが、フランス人の国民食である。
フランス人に「今日のおかずは何ですか?」と聞くと「ビフテック・フリットに決まってるじゃん」と決まりきった答えが返ってくる。
フランスにこの料理が渡った歴史は意外と新しく、18世紀にイギリスから輸入された風習だという。それまで、フランスの庶民は牛肉を食えなかった。食えたのは都市部のブルジョワで、人口の大部分を占める農民たちは、キャベツのスープに岩のように固くなったパンを浸して食っていた。彼らがたまに食える肉と言ったら、保存食の豚肉の塩漬けがせいぜいであった。
ご存知『ガルガンチュワ物語』に、グラングウジェ王が牛を数万頭屠らせ、それを王族、家臣一同で食いつくす場面が出てくる。ただ王は、出産を控えたガルガメル王妃には牛腸料理を食うことは控えるように申し渡す。「糞袋など食うのは、糞を舐めたくて仕方のない奴のすることじゃて」ところが王妃は禁に従うどころか、牛腸料理を数十樽も平らげ、肛門が抜け出てしまう。そこで産気づき、産婆が抜け出た肛門を胎児と間違う騒動の末、めでたくガルガンチュワの誕生と相成る。
ルイ十四世は毎日の正餐を家臣や外国の大使の見ている前で召し上がったという。それは数十皿からなるとてつもなく恐ろしいコースで、もちろん全部平らげるわけでッはない。つまみ食いをするだけである。しかし食事の場は、王の権勢を誇示する場でもあった。ルイ王の食事は材料のいかんを問わず「王のヴィアンドゥ(肉)」と呼ばれた。しかし、料理の大半は、家禽、野禽の料理であった。
ことほどさように、フランス人の肉にかける情熱はすさまじい。しかし、それは逆に、ほとんどの国民が口にすることができなかった食物への羨望のジェラシーとも取れるのである。
それが誰もが肉を食えるようになった今では、老いも若きも、この揚げて焼いてという至極、簡便な料理を毎日のように食う。
ただ、最近では、健康志向の表れか、こうした伝統的な脂っこい食い物は敬遠されつつあり、美容を気にするパリジェンヌたちは、シャルキュットリー(お惣菜や)で買った、サラダなどを主食とする方向に流れているという。
さて、ビフテック・フリットと麦酒は美味かった。お腹がパンパンになるほど食った。 ビールがリンデマンスのグラスに注がれているのは、オカブがこの形のグラスを気に入っているから。
腹が一杯になると眠くなる。このブログを書いて寝ちまうことにする。

冬近し鳥の飛ぶさま寂しげに   素閑