観に行きました。
お客さんは、20人ぐらいだったでしょうか。
年配の方ばかりでした。
主演は、江口のりこさん。初主演かと思って調べたら、すでに少なくとも映画で6作品の主演をつとめていました。
正確には、中条あやみさんとのダブル主演だったようです。
ネタバレを含む感想を書きます。
リストラされて地元に戻ってきた優子。
しばらくニート生活をおくる優子。
京大出の優子が、どうして、就活しないのだろうと思いました。仕事に疲れたのかな。
父・竜太郎が、20歳の早希と再婚することになってから、三人の共同生活が始まるというお話。
そこまでは、映画の宣伝で知っていました。
優子の家族の過去の物語が、時々描かれて、彼女自身がなぜこのような性格になってしまったかが、見事に表現されていました。
江口さんの子役の子が、江口さんにそっくりで、びっくりしました。
優子と早希が対立するのは、当然で、どうやって二人が仲良くなるのかなと思ってました。
そうしたら、竜太郎が、亡くなってしまい、優子と早希の二人生活になります。
早希の家族をつくりたいという想いが、優子の心をとかしていくのですよね。
優子も早希も、根本的に、いい人で、だんだんと変わっていけるというのが、素敵でした。
お互いの距離が近くなっていくのは、観ていて微笑ましかったです。
そんな中、優子にお見合い相手との交際が始まります。
お見合い相手は、優子の京大時代の同級生で、南雲広樹。優秀でイケメンで、優しくて、こんな人が、今まで独身だったのが嘘みたいです。
優子は、てっきり、愚痴を聞いてくれるおでん屋の太一と一緒になるのかと思ってました。
優子は、広樹に、プロポーズされますが、早希が竜太郎の子を妊娠していると知り、返事ができません。一度は、OKするものの、やはり断ってしまいます。
どうか結婚して幸せになって欲しいと願いながら観てました。
でも、アブダビには行けないだろうなあとも思ってました。
ラストで、優子が広樹と無事に結婚したとわかり、とても幸せな気持ちになりました。なんと、工場を継いだ優子の元で働いているのです。
広樹という人、なんて、いい人なのだろうと思いました。
最後のシーンが、最初のシーンで、優子とあやみのウエディングドレス姿だったのですね。
血がつながらない二人が、お互いを思いやる姿、私のツボです。
血がつながっていなくても、家族になれるという物語は、心をうちます。
竜太郎の「人生に起こることはなんでも楽しまな」 、良いですよね。
あまろっくも、尼崎城も、知りませんでした。
尼崎がとりあげられた映画って、もしかして、初かな。
出演者のほとんどが関西人で、関西弁にいっさい違和感がなかったのも、良かったです。
江口さんは、さすがです。中条さんも、この役にぴったりだと思いました。
鶴瓶さんは、言わずもがなです。
佐川満男さんの遺作だそうで、ご冥福をお祈りいたします。
俳優さんは、たとえ亡くなっても、映像が残るのが良いですね。
映画の評価 80点/100点満点