「六人の嘘つきな大学生」 浅倉秋成 角川書店
人気のIT企業「スピラリンクス」が初めて行う新卒総合職の採用。
応募総数は5000人を超えていた。
その中で最終選考まで残った6人の大学生。
波多野祥吾、袴田亮、久賀蒼太、森久保公彦、矢代つばさ、嶌衣織。
最終選考は1ヶ月後に行われるグループディスカッション。
人事部長の鴻上は、ディスカッションの出来によっては、6人全員に内定を出す可能性もある、チームを結成させ作り上げるチームディスカッションだと。
6人は週2回集まり、テーマについての検討などの勉強会を開くことにする。
しかし、全員で内定を取ると言う気持ちが高まった最終選考直前に選考方法の変更が伝えられる。
それは、採用は1人。ディスカッションの議題は「6人の中で誰が最も内定に相応しいか」。
そして最終選考当日、議論が始まって少し経った時、壁に白い大きめの封筒が立て掛けられているのに気が付く。
中にはそれより小さな封筒にそれぞれの名前が書かれていた。
久賀がその封筒を開けて見ると、中から袴田を告発する写真が入っていた。
そして、「久賀蒼太の写真は森久保公彦の封筒の中に入っている」と言うメッセージがあった。
内定者を決めるディスカッションは告発文の扱いとその真実、誰が置いたのかの犯人捜しになっていく。
映画になる(もう公開されている?)という話題から面白そうだと読んでみる。
タイトルは「嘘つき」だが、これはどのように物事を見て判断するので変わると言う事。
それによって全く違う景色が見えて来る。
何が真実かは、上辺だけでは分からないのだと言う物語。
書き方でミスリードされている部分はある。
それはこちらでは知りようがないので、二転三転して本当はこうだったんだと言われても、感動するより、ああそうなのねとちょっと冷静になってしまった。
最終選考の様子と、8年経って新たに犯人捜しをする嶌がそれぞれ関係者にインタビューをしていく様子が交互に書かれる2部構成。
この方法が面白いのか、ちょっと分からなかった。
盛り上がりそうでなんとなく盛り上がらなく感じた。
しかし就職活動って大変なのだな。
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