「検事の死命」 柚木裕子 角川文庫
「検事の本懐」に続く、検事・佐方貞人を主人公にした連作短編集。
第一話 心を掬う
佐方の上司、筒井の行きつけの小さな飲み屋「ふくろう」。
佐方と事務官の増田も同席した日、「ふくろう」の親父が「手紙が届かない」と言う話を聞く。
そのすぐ後、増田は別の人から同じような話を聞く。
佐方はそれに興味を示し調べる様に増田に言う。
そして、郵政監察官に連絡を取ろう . . . 本文を読む
「フーガはユーガ TWINS TELEPORT TALE」 伊坂幸太郎 実業之日本社
双子の兄弟、常盤優我と風我。
2人は最悪の家庭で育つ。
父親は幼い時から理由もなく暴力をふるい、母親は見て見ぬふりでため息ばかり。
2人は助け合って生きて来た。
そんな2人に不思議な事が起こる。
誕生日の10時10分から2時間おきに2人が入れ替わるのだ。
だから何かが大きく変わると言う事はなかったが。
2人 . . . 本文を読む
「ネロ・ウルフの事件簿 黒い蘭」 レックス・スタウト 論創社
Black Orchids 鬼頭玲子・訳
「黒い蘭」
フラワーショウーで、殺人が起きる。
第一発見者はアーチーだった。
めったに出掛けない、ネロ・ウルフもその日は黒い蘭の為に会場にいた。
「献花無用」
ネロ・ウルフの友人、シェフのマルコがウルフに助けを求める。
友人のシェフ、ヴァージル・ポンパが殺人罪で刑 . . . 本文を読む
「僕が死んだあの森」 ピエール・ルメートル 文藝春秋
TROIS JOURS ET UNE VIE 橘明美・訳
1999年12月末。
ボーヴァル村で、6歳のレミ・デスメットが行方不明になる。
近くには森や池もあり、村人はみんなで探すが見つからない。
行方が分からなくなった3日目、村を大嵐が襲い、村は甚大な被害を受けレミ捜索は後回しになってしまう。
その間、隣家の12歳の少年、アントワ . . . 本文を読む
「本を愛しすぎた男 本泥棒と古書店探偵と愛書狂」アリソン・フーヴァー・バートレット 原書房
The Man Whe Loved Books Too Mach 築地誠子・訳
友人から400年前の本、『薬草図鑑』を預かった私は、稀覯本専門家の古書店主の力を借りて、その本がヒエロニムス・ボックと言う名の植物学者/医師によって書かれたものだと突き止める。
その本は大学の図書館に返 . . . 本文を読む
「魔の山」 ジェフリー・ディーヴァー 文藝春秋
THE GOODBYE MAN 池田真紀子・訳
姿を消した人間を追跡するエキスパート、コルター・ショウ。
失踪人や逃亡犯に懸賞金がかかれば、彼が必ず探し出す。
ショウは教会を襲撃して逃走した若者二人組を追跡していた。
難なく居場所を割り出して二人を見つけ出したショウだったが、その眼前で一人が崖から身を投げて死亡して . . . 本文を読む
「検事の本懐」 柚木裕子 角川文庫
検事・佐方貞人を主人公にした連作短編集。
第一話 樹を見る
ガレージや車が燃やされるなど17件続いた放火事件。
険悪ムードが漂う捜査本部は、16件目の現場から走り去った人物に似た男を強引に別件逮捕する。
取調を担当することになった新人検事の佐方貞人は「まだ事件は解決していない」と唯一被害者が出た13件目の放火の手口に不審を抱く
. . . 本文を読む
「冷たい檻」 井岡瞬 中公文庫
北陸地方にある村の駐在所から警官が失踪した。
県警本部から派遣された調査官・樋口透吾は、後任の駐在・島崎巡査部長と共に失踪の謎を追う。
そして、過去に発生した事件や事故が、村に存在する大型複合医療施設に関係していることに気づいた。
だが、さらに凄惨で、不可解な殺人事件が発生してしまう・・・・・・。
<文庫本裏カバーより>
複数の人物の視点で . . . 本文を読む
「ノックス・マシン」 法月綸太郎 角川書店
4編の中短編集
「ノックス・マシン」
イギリスの作家ロナルド・ノックスが1929年、アンソロジーの序文として発表した探偵小説のルール集『ノックスの十戒』。
その第五項には「探偵小説には、中国人を登場させてはならない」とある。
そのことを論文に書いた上海大学のユアン・チンルウは2058年、国家科学技術局の要望を受け、タイムマシンでノックスに . . . 本文を読む
「世界一のクマのお話 クマのプー」 A.A.ミルン原案 角川文庫
森絵都・訳
世界で最も愛されているクマ、「プー」。
時代も国境も超えて愛されてきたプーの生誕90周年を祝し、4人の人気児童文学作家が著した公式続編。
プーとコブタが大活躍する秋、新しい仲間が現れる冬、イーヨーに危機が迫る春、プーが未知なるソースを求め旅にでる夏。
プーと森の仲 . . . 本文を読む